脳の修復機能
生まれたときからずっとあるけれど、古来人間の疑問になり続けてきた脳。
脳のフレキシブルな機能の一つがまたわかってきた。
脊髄(せきずい)損傷後、リハビリ訓練によって運動能力が回復する過程で、回復にかかわる脳の特定部分が変化することを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)などのチームがサルを使った実験で突き止めた。
(中略)
研究チームは、回復途中のサルの脳を調べた。損傷1か月後の回復初期には、通常なら右手を動かす時に働きが活発化する脳の左側の運動野のほか、右側の運動野も働いていた。運動能力がほぼ元通りになった3か月後では、右側の運動野の脳活動レベルは下がり、左側の運動野の活動がより広範囲で強くなっていた。
回復の過程で、損傷を受けていない脊髄の特定部分を通って情報を伝えるよう脳活動が変化しているとみられるという。同研究所の伊佐正教授は「脊髄の損傷の程度に応じて、リハビリ訓練でどこまで回復するか予測できるようになる可能性がある」と話している。
父が亡くなる数日前、脳の中に出来たがんが父の「脳を押し出している」と医者に言われたのだが、そんな風になってもものを考えることできて(右半身は麻痺していたけれど)語彙は減っていたものの話が出来ていた。
脳ががんと戦い続けているのを目の当たりに見ているような気がして痛々しかったのだが、そんな目にあっても脳は能として機能しようとする・・・人がものを考えるっていったいなんだろう・・・
古来人間が疑問に思ってきたこと・・・人はなぜ人なんだろう、なぜ考えることが出来るんだろう、なぜ体を動かすことが出来るんだろう・・・すべてはこの脳の柔軟性があってこそなのだ。
人間の体の中にはまだまだたくさんの不思議がある。不思議を抱えたまま生きていることもまた不思議。
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