講談社ブルーバックスの新刊。
サブタイトルに「複雑な関係を読み解く新しいアプローチ」
せんだって、読み終えた「複雑系」、しばらく前まではいろいろなことが細分化の傾向にあったのに、この複雑系の考え方が出てくるころから基本的な概念で分けるのではなく構造としてのあり方で分けることによっていろいろなものが同じ構造(と言っていいのかどうかは分からないけれど)で考えられるようになってきたような感じがする。
ちょうど、Cosが大学院に通っていた頃、代数学専攻だったCosは代数多様体について勉強したのだが、その傍らで、微分多様体、解析多様体、位相多様体など、多様体の中で使われる道具はそれぞれに異なっているし、構造としても細かいところでは違っているのに根本的な構造・・・多様体としての成り立ちがそんなにかわらないのをみて、なんとなしに「これからは統合の時代なんだなぁ」と感じたことを思いださずにいられない。
そんな延長上にあるのがこの本。
(ほとんど腰巻に惹かれて買ってしまった気もするが・・・∥^O^∥ )
まだ読み終わったわけではないけれど、予想以上に読みやすくて簡単な本。
ブルーバックスというからには数式がバンバンでてきてウンウンうなりながら読むことになるんじゃないかと思っていたのに、ほとんど数式も出てこないのでちょっと拍子抜けしたくらい。
この本も「複雑」とつくだけあって、話題は結構多岐にわたっている。
グラフ理論から出てきた単純なネットワークから現実に即するような複雑なネットワークへと研究が発展したこと(このはなしが書いてある本だと思ったのだが、実際には話はそこがスタート地点だった。
一筆書きができるかできないかを考えるところからスタートしたグラフ理論は単純な格子からさらに発展していろいろなつながり方・・・ネットワークについて考える。
たとえば、現実の人間の交友関係のネットワークは単純な格子構造とは程遠く、近くにいる人たちばかりではなく遠くはなれた(物理的あるいは精神的に)人とも直接つながっている。
この人のつながりをたどっていくことで、特定の人と人とがどれぐらいの長さでつながっているかを調べることができる。
たとえば数学者のエルディッシュにちなんだエルディッシュ数がある。
これは一人の研究者が論文の共著者つながりでたどっていったときに何人でエルディッシュに到達するのかを数えたものである。今のところ、このエルディッシュ数の平均はわかってないらしいけれど、5か6どまりではないかといわれているらしい。
これと同じことを実際に体験している。SNSのmixiでは「マイミク」と呼ばれる自分の友達がいて、そこからマイミクつながりとしてどんどん人をたどっていくことが可能なのだ。
この本にも(まだそこまで読んでないけれど)mixiについて書かれたページがあって、そこを見ると距離6で大半の人とつながるらしい。
200万人以上いるmixiの会員のどの二人をとっても6人のマイミクを通じてつながっているというのは考えてみるとすごいことだ。
(で、知らなかったんだけど同じSNSのGREEはDEGREEからとったのだそうだ・・・まさにネットワークだなぁ・・・)
この「ネットワーク」の考え方・・・いろいろなもののつながり方・・・はある意味でこれからの時代を象徴するのかもしれない。
普通はブルーバックスの本は「ちょっと勉強する」というイメージが強いけれど、この本はこんな感じで気軽に読める一冊。
ちょっとうれしいかも。
(続くかも)
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