2005.11.11

学校でも「処遇プログラム」が欲しいかも。

 この記事を読んで、何よりもショックだったのは最近の少年犯罪の抱える問題でもなければ、犯罪を犯した少年たちのことでもない。

<犯罪白書>少年院教官73%「処遇困難な少年増えた」 .

 法務省は8日、少年非行を特集した05年版犯罪白書を公表した。少年院の教官を対象に初めて実施した調査では、73%の教官が「最近、処遇困難な非行少年が増えた」と回答した。白書は「事件を反省し、償うために、被害者に与えた痛みを考えさせる系統的な処遇プログラムを強化する必要がある」と指摘している。  調査は今年4月、少年院の教育部門で6年以上の経験がある教官546人を対象に実施した。「以前より大きくなっている少年の問題」を聞いたところ、「思いやりや人の痛みへの理解力・想像力に欠ける」(63%)▽「対人関係を円滑に結べない」(58%)▽「感情をコントロールできない」(55%)などを挙げる教官が目立った。また、83%の教官が「指導力に問題のある保護者が増えた」と答え、白書は「少年への処遇だけでなく、保護者に自覚を促す働きかけの強化も重要」と分析している。

ここにでてくる子どもたちの問題は実はCosが毎日学校で直面している子どもたちの問題と一緒なのだ。

授業中であろうが休み時間であろうが、人を(教師だけに限らず同級生に対しても)傷つけることを平気で言ったりしたりする生徒は何人もいるし、人のものを黙ってとって文句を言われても平気で使ってみたり、ちょっと注意するとすぐに切れたりする生徒はたくさんいる。

人の失敗や行為を笑いものにするのは日常茶飯事だし、授業であろうが何であろうがやりたいことしかやらない・・・

普通はクラスに数人どまりなのだが、今年はそういう生徒ばかりを集めたようなクラスを教えていて、クラスの雰囲気自体もすさんでしまっている。普通の生徒はこういうクラスに入るとその雰囲気に染まっていく。

問題点を指摘しても「悪いのは自分の子どもではなく、他の子どもや学校側だ」としか答えない親もいたりする。

この記事の中で問題になっているような生徒も保護者も少年犯罪を犯した小数の子どもではなく、どこの学校にも普通に大勢いるのだ。
幸いなことにまだ多数派にはなっていないから、学校が成り立っているんだけど・・・
(そのクラスは授業を成り立たせること自体が一苦労・・・普通は生徒たちに合わせてどう授業の内容を理解して身につけさせるかを考えるのに・・・)

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