2011.06.14

ブラックホールの巨大化

宇宙ができたとき、チリとチリとがぶつかって一つになり、それが大きな雲になり、次第に星の形を作っていく。
Cosなんかの理解の範囲を越える大きさのこの宇宙もとても見ることのできないような小ささのちりがそのスタート地点。

そして、巨大な恒星の最後がブラックホールだと言われている。
(もちろんブラックホールにならない恒星もたくさんあると考えられている)
外部との境界にあたる事象の地平面はなんとなく、この世とこの世でないところへの境目・・・
そしてその向こうにはブラックホールの中心とも言える特異点が控えている。
(特別な条件下では数学の特異点とも一致するのかなぁ??)

そしてそのブラックホールが全てを飲み込んで合体して・・・・宇宙はひとつのブラックホールになって振り出しに戻る。
子供の頃からそう信じているけれど、本当にブラックホールが合体できるのかどうかは分からないと(いうことは)知っていた。

が、


リンク: ブラックホール:銀河の中心で合体、巨大化 - 毎日jp(毎日新聞).

星とブラックホールやブラックホール同士の間にはたらく引力を高速で計算できるコンピューター「宇宙シミュレータ」を使い、10億年間で銀河の構造がどう変わるかを調べた。

 その結果、ブラックホールは初めは運動エネルギーが豊富なため銀河の中を動き回っているが、周りの星やブラックホールと引き合うことで次第にエネルギーを失い、中心に集まってくる。このうち一部は他のブラックホールからエネルギーを得て再び動き始めるが、奪われた側は次々に合体し、3億年後には10個のブラックホールのうち6個がひとかたまりになった。

あぁ・・・いずれ宇宙はひとつのブラックホールになるのかもしれない。
と改めて思った。
残念ながらその日を見ることはどんな意味でもありえないけれど。

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2011.04.29

子どもの命を守ろう

政治には関わりたくないCosだけど、子どもの命は守りたい。

福島第1原発:内閣官房参与、抗議の辞任 - 毎日jp(毎日新聞).

 小佐古氏は、学校の放射線基準を年間1ミリシーベルトとするよう主張したのに採用されなかったことを明かし、「年間20ミリシーベルト近い被ばくをする人は原子力発電所の放射線業務従事者でも極めて少ない。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」と主張した。

原発に関しては政府の言うことや東電の言うことを信じるかどうかはそれぞれが決めればいいと思っている。
大人には情報を選択することも判断することもできるけれど、子どもにはその力も自由もない。

「あいつらは歩くことを知らない」といったのは知人の小学校の先生。
ほこりを巻きあげて走りまわる子供たち、
彼らの行動を考えれば地上1mの高さの放射線よりももっと高い放射線を浴びることは間違いない。

大人はいい、
でも子どもは・・・将来を持っている子供たちは出来る限り守っていかなきゃならないのに・・・

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2011.01.10

110番は緊急用!

もちろん何をもって「緊急」とするかの基準が違っているということなんだろうけれど・・・

リンク: 洗濯機壊れた・両替して…不急の110番、最多 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 昨年1~11月に全国の警察本部が受理した110番通報は、前年同期より約24万件多い849万1285件に上ったことが、警察庁のまとめで分かった。

 2年連続の増加で、不急の近隣トラブル相談や生活の悩みといった「要望苦情相談」が過去最多になるなど、緊急性のない通報が目立った。

ここだけ読むと、まあそうだろうなという気もしないではないし、近隣とのトラブルも場合によっては腹に据えかねて110番なんていうこともわからないわけじゃない。

喧嘩になりそうだから110番したなんていうこともありそうだが・・・


 警視庁や神奈川県警によると、この中には、「洗濯機が壊れて困っている」「インターネット上で知り合った女の子の居場所を捜してほしい」「コインパーキングに使う小銭がないので、お札を両替してほしい」といった内容もあったという。

本人にとっては個人の尺度での「緊急」なんだろうな。
それが社会の尺度での「緊急」と区別が付かなくなっているということ?

こういう考え方をする人の増加は学校でも
いわゆるモンスターペアレントの問題だけじゃなく

「校則に書いてないからやってかまわない」とか
「自分の気持と違うこと(その気になってないのに)を授業で(勉強を)やるのは嫌だ」とか
こちらから見たらわがままに見えないようなことを押し通そうとするのと根っこのところは同じ気がする。

もしかしたら、社会全体が、個と社会の区別がつかなくなってきているのかもしれないなぁ・・・
もしそうなら、それに合わせた仕組みを作っていかないと駄目だろうな。
「一人ひとりを大切にする」という掛け声はあるけれど、それに合わせた仕組みはじつはできてないから問題になるんだし・・・・

そういう社会がいいかどうか・・・・一人ひとりが自分を大切にする・・・社会・・・・

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2010.07.31

円の面積覚えてるよね

こういうニュースを見るとそんなの当たり前じゃないかと思う.

リンク: asahi.com(朝日新聞社):円の面積やっぱり苦手 3年後も同じミス 全国学力調査 - 社会.

 文部科学省は30日、4月に小6と中3を対象に3割の抽出式で実施した全国学力調査の結果を公表した。4回目となる今年は中3生に対し、初回の07年に小6で受けた問題と類似する問題を「比較問題」として初めて出題。3年間でどれだけ理解が進んだかを調べたが、円の面積がからむ問題でつまずく割合が3年前の小6の時より増えるなど、依然として課題が解決していない様子が確認された。

小学校で円の面積を習ったあと,いったいどこでそれをもう一度習うというのだろう??
授業で円が出てきても,「小学校で習ったよね」と言って公式を確認して終わりじゃないんだろうか?
週3時間しかない授業、へたをすると前回の授業すら覚えていないのに、前回の復習にすらかける時間は殆ど無いのに小学校で習ったことをもう一度復讐する余裕なんかあると思っているんだろうか?

出来る生徒が減っていて当たり前.
課題が解決していないのではなく,時間が足りなさすぎ.
「教えることになっている」ことを教えるだけで手一杯だろうなぁ・・
その中で復讐する余裕のある(力のある)生徒はきちんと復習して身につけていくけれど,もともと余裕のない生徒が円の公式も覚えきれていないのだから・・・

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2010.07.25

森毅さん

先日,ずっと前の卒業生にあった.
「先生,覚えてる?先生のおかげで数学が好きになって今でも好きだよ」なんて言ってもらえて\∥^O^∥/
だったけれど,そのころも今も数学の楽しさを伝えたいと思い続けている.
それが思うように伝わっているかどうかということになるとかなり疑問だけど,数学ってきれいだったり楽しかったりもするんだということだけはわかって欲しい.

Cosがそう思い始めたのはたぶん大学生の頃.
もともと数学が好きだし,ストイックに一つのことを突き詰めて考えていくのも好きだから数学科の中で数学に対する真摯な・・・とても真面目な取り組み方ももちろん好きだけれど,真面目にコツコツと数学だけをやっているのはどこか違うような気がしていた.

そんな時に出会ったのが森毅。
もちろん彼一人のおかげというつもりはないし,数教協との出会いも大きかったし,サマーヒルとの出会いも忘れてはならないけれど,もっと気楽に数学と付き合っていこうよというメッセージを彼の本から受けたのだ.

コツコツと真面目に勉強するのももちろん大事だけど,それをちょっと違う視点からも見てみようよ。
ほら、数学ってこんなに楽しいんだ.

Cosにできることはその楽しさを伝えていくことかもしれないなぁ・・・・

asahi.com(朝日新聞社):数学者で京都大名誉教授の森毅さん死去 独特な社会評論 - おくやみ・訃報.

数学者で時事問題にも鋭い視点で論評し、「よろず評論家」として活躍した京都大名誉教授の森毅(もり・つよし)さんが24日、敗血症性ショックのため大阪府内の病院で死去した。

ご冥福をお祈りしますm∥_ _∥m

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2010.04.09

祖先は宇宙から来た?

どこまで遡るのを祖先というのかは知らないけれど、これだと、Cosたちの起源は地球産じゃないのかもしれないということになる。

リンク: 生命の起源、宇宙から飛来か…国立天文台など : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 国立天文台などの国際研究チームは6日、地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来したとする説を裏付ける有力な証拠を発見したと発表した。

 アミノ酸には「右型」と「左型」があるが、人類を含む地球の生物は左型のアミノ酸でできている。しかし、通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつできるため、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎となっていた。

 研究チームは、南アフリカにある近赤外線望遠鏡を使って、地球から1500光年離れたオリオン大星雲の中心部を観測。アミノ酸をどちらか一方に偏らせてしまう「円偏光(えんへんこう)」という特殊な光が、太陽系の400倍という広大な範囲を照らしていることを初めて突き止めた。
(中略)
 国立天文台の福江翼研究員は、「太陽系はごく初期に円偏光に照らされた結果、左型のアミノ酸ばかりが残り、隕石(いんせき)に付着して地球に飛来したのではないか」と話している。


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2010.03.06

わくわくするスノーボールアース

おそらくけさの記事の元記事になるのがこれだろう。
ニュース - 環境 - 赤道に氷の証拠、全地球凍結説を裏付け(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト.

スターティアン氷期とも呼ばれる全地球凍結には多くの謎が残されているとマクドナルド氏は話す。例えば、赤道が氷で覆われていたというだけでは地球上をどの程度の氷が覆っていたのかを測り知ることはできない。大陸全体が氷の奥深くに埋まっていたのかもしれないし、移動し続ける氷河や氷山の寄せ集めでしかなかったのかもしれないし、その中間かもしれない。

 さらに、“スノーボールアース”という呼び方自体を考え直す必要もあるかもしれない。マクドナルド氏によると、「地球は氷に覆われた白い玉だったというよりは、泥団子に近かっただろう」という。頻繁に起こる火山の噴火で火山灰がまき散らされ、大陸は「ほこりだらけだったはずだ」。

 7億年前にはまだ植物が進化していなかったため、ほこりにまみれて黒く汚れた氷の部分だけが地上で太陽光を吸収できる場所だったかもしれない。その結果、その部分の氷が早く融け、藻類や菌類などの原始生物が繁栄できる水域となった可能性がある。

地球がスノーボールだったのかどうか、スノーではなく泥団子だったのか・・・きなこをつけたお団子のように表面は泥で中は氷だったりしたのだろうか??

まだいのちの生まれていない地球、そこは今のように優しい気候ではなく、地面の土をとどめておこうとする木の根もなく、激しい地殻変動に翻弄されていたんだろうなぁ・・

宇宙の時間の流れからいえばたった7億年前の出来事。
137億年とも言われる宇宙の歴史から言えばほんのひととき。

SFでは人類が滅亡してすべての生命体も滅び、火星のようになった地球の姿がよく出てくるけれど、7億年前の泥団子のスノーボールから、今の穏やかな気候になって・・・・最後は静かで穏やかな火星のような世界・・・それまでの時間も宇宙にとってはたいしたことのない時間なんだろうなぁ・・・

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スノーボールアース

今、「地球温暖化」が言われているけれど、本当にそうなっていくのかどうか・・・
Cosの感覚としては温暖化よりも気象の変化の激しさの方が怖い気がする。まあ、それも温暖化によって引き起こされるのかもしれないからなんともいえないけど。

暖かくなる地球とは反対に過去には寒冷化・・・水の惑星地球じゃなくて氷の惑星(あるいは雪の惑星)だったことがあるらしい。

時事ドットコム:7億年前に地球全体が凍結か=カナダに可能性示す地層-気候変動解明に期待・米大学.

 カナダ北西部、ユーコン準州の山岳地帯で、約7億年前(原生代後期)に地球全体が凍結する「スノーボールアース(雪玉地球)」となった可能性を示す地層が見つかった。米ハーバード大やカナダ地質調査所などの研究チームが、6日までに米科学誌サイエンスに発表した。

(中略)

 地球全体が凍結しても、所々に生物が生き残り、厳しい環境がかえって動物の進化を促した可能性があるという。

氷河期は氷河が大きくなる時期を指すけれど、それ以上に温度が下がって地球全体が氷の惑星になってしまったということなんだろうな。

そうして見ると生命が生まれてからこっち、地球の温度はもしかしたら100度ぐらいのスパンで上がったり下がったりしていると考えていいのかな。

人間の尺度から見れば「100度も」だろうけれど、例えば太陽系の惑星の尺度からしてみると大きな差がないのかもしれない。

地球はほんのちょっとだけ、暖かくなったり寒くなったりしている。地球の上に生きている生物たちはにとっては激しい変化だけど、その変化をくぐり抜けられたものだけが生き残っていく。

人間も・・・

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2010.02.09

2万年前から住んでいた?

石垣島で見つかった2万年前の人骨、よく読んでみると少なくとも5000年のスパンで他の人骨も見つかっている・・・・つまり一時的に人がいたのではなくて、(出たり入ったりはあっても)常に誰かしら人間がそこらにいたのかもしれないと思うと不思議な気がする。

ここ最近5000年、なんていうととんでもなく長い時間のはずなのだけど、2万年前の5000年は短い気がするのが不思議。

リンク: 時事ドットコム:「環境復元も」と研究チーム=2万年前の人骨発見で会見-沖縄.

6点のうち、頭骨の頭頂部右側の破片が約2万年前、成人の右足第2指の骨が約1万8000年前、成人男性の右脚骨の破片が約1万5000年前と推定された。これら3点の人骨はいずれも、08年7月に見つかったという。

引用した部分にはないけれど、2万年前の人骨からコラーゲンを取り出して放射線炭素による測定を行ったとか。
2万年たってもコラーゲンって残ってるんだなぁ・・・なんていうことに感心してみたり・・・

「浸透池」の予定地というのだが、保存できるといいなぁ

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2009.11.18

効率だけを求める国

本質を理解しているかどうか、定着しているかどうかではなく「○○を教えればいい」「○○が解ければいい」という小手先だけの教育ではその場しのぎでしかないし、それを続けていくと考えることのできない大人ができていく。

今のいわれたことはするけれど、自分から考えて行動することができない人たちの存在にはそうした教育の結果の繁栄もあると思うし、それではいけないと教育のあり方を考えている人たちもいる。
(考えることではなく、「教科書に書いてあるから」と教える人たちも少なくないのだが・・・)

無駄は決して無駄ではなく、深く考え深く知るためには大切なことなのだが・・・

<事業仕分け>前半の作業終える…1.4兆円を捻出(毎日新聞) - Yahoo!ニュース.

 5日目の17日の仕分け作業では、地域のNPO(非営利組織)活動を支援する内閣府の「現場の出番創出モデル調査」など5事業計42億円について「廃止」と判定した。

 また、独立行政法人・福祉医療機構については積み立てている基金2787億円の全額を国に返還するよう求めた。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中型ロケット計画も中止すべきだとして、58億円の「予算計上見送り」と判断した。

日本という国家がお金にならないものに力を入れないのであれば、文化を大切にし守り育てていこうとしないのであれば、それなりの人間しか育たない。

文化を守ろうとしない国家なら、その下で働く人々もまた文化を守ることができないし、子供たちの(文科省の言うのではないゆとりではなく真の)ゆとりも生まれてこない。

Cosは自分の取り巻く環境がますます考えることをしない人であふれていくのを見るのがとても悲しい。
自分で考えずに育ってきた子供たち、言われたままにやれば答えが出る教育を受けてきた子供たち、その場しのぎの笑いのみを求めて育ってきた子供たち、きっと文化を大切にしなくても気にならないんだろうな。

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