年の初めに
今年も元日は例年のごとく墓参りならぬ墓掃除。
去年の後半は、雨が多かったり、土日が毎週のように忙しかったりでほとんど掃除に来ていなかったこともあって、草ぼうぼう・・・
今年こそはもう少し手入れをしようと思ったけれど、1月もほとんど週末は埋まっている・・・困ったなぁ
2日も例年のように国立近代美術館と工芸館からスタート。この2館は1月2日は常設が無料なのだ。
工芸館は現在の「パッション20」(2019.12.20~2020.3.8)を最後に石川県に移転してしまうからか、いいものが多かった。工芸館は建物は古いけれど、人は多くなく、のんびりと作品を楽しむことのできるオアシスだったけれど、金沢に引っ越してしまえばそんなに遊びに行くことができなくなる。期間中にもう一度行ってきたい。
香川勝弘 銀製彫刻 美濃亀の彫刻
お正月だからまず私たちを出迎えるのはこの亀と鶴の壺(こっちは写真を撮らなかった)。藻のようなしっぽが付いたカメはそれだけで年齢を感じさせる。静かに時を過ごしてきたカメがそこの静かな空間を作っている。
この2枚は同じ作者が作ったもので、左が工芸館にあったもの、右が本館にあった作品。どちらも同じ手法で作られているのだろうけれど、どちらも表面にはたくさんのひびというよりは模様が入っていて、不思議な感じがする。
蜜のようなというガラスの作品。固い硝子だとわかっていてもねっとりとした滑らかさが伝わってくる。
側面の木の色と上側に描かれた木の幹の色は微妙に違っている。違っているからこそ、一体感があっておもしろい。
小名木陽一 赤い手袋
写真を見る遠くの方の人の大きさを見るとどれほどこの手袋が巨大かがわかってくる。これだけ大きいのに、恐怖を感じさせたり、違和感を感じさせたりはしない。
12の鷹。1893年の作品。鷹の生き生きとした姿が今にも羽ばたきそうな印象を与える。
四谷シモン。先日彼の個展があったらしいが、見そこねてしまった。残念。
見ていると時間の流れも少し変わってくるような気がする。時間も場所も超越した作品たちが並んでいる。
これが身近な場所から消えてしまうのはとても残念だけれど、伝統工芸ということになると東京よりは金沢のほうがふさわしい気もしてくる。
あちらに引っ越したらいつか見に行こう。
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