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2017.11.06

あこがれの明清絵画

静嘉堂文庫美術館(http://www.seikado.or.jp/)の2017年10月28日(土)~12月17日(日)の「あこがれの明清絵画~日本が愛した中国絵画の名品たち~」の内覧会に行ってきました。写真は全て静嘉堂文庫美術館様より許可をいただいて撮影したものです。

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 日本絵画さえよく分かってないCosだけど、若冲や応挙などの日本画を見ていると、、中国の風景が描かれていたりすることがよくある。この後で見に行った、山種美術館の河合玉堂展でも川合玉堂作「赤壁」(青梅市立美術館)も蘇軾の「赤壁賦」を主題にしているとのこと、今の日本では今の中国絵画にあこがれる人はごく少ないだろうけれど、かつては日本にとっては憧れの大陸であったことは間違いない。
 今回は静嘉堂だけでなく、泉屋博古館の「典雅と奇想」ともコラボしている(こちらも行ってきたので、後日アップする予定)。
 中国絵画ということを意識しての展覧会は見に行ったことがないような気がする(もしかしたら意識せずに「山水画」を見に行ったことはあるかも)。ただ、東博などで中国絵画を見ると、日本画よりもいいんじゃないかと思うことが何度もあったので、気にはなっていたところに、今回の展覧会「あこがれの明清絵画」があったというわけなので早速行ってきたわけだ。
 上のフライヤーの猫は沈南蘋の「老圃秋容図」。、日本の猫とはかなり違う感じがするけれど、とても生き生きとしていて見事だったのだが、せっかくの内覧会で写真撮影の許可はいただいたのに、自分でとった写真はいまひとつだったのがとても残念。
 会場ではこの絵を模本(でいいのかな?)とした谷文晁派の「沈南蘋筆老圃秋容図粉本」も展示されていて、こちらはなぜか日本の猫になっているのがとても面白かった。これは板倉先生たちが調査中に見つかったものなのだそうだ。

P1040954_2                   「虎図」を前に解説する板倉聖哲先生

 写真の中央は初公開の「虎図」16世紀前半の作で、けがきの表現が若冲などに通じるものがあるとは、今回のギャラリートークをしてくださった東京大学東洋文化研究所・情報学環教授板倉聖哲先生(写真で見上げている方)からうかがった。これは日本の虎の絵に通じるものがあるということで、じっくりと見てきた。虎の表情が・・・本当の虎ではなく、日本画のなかの虎・・・絵の中でよく知っている顔だった。
 いつかこの虎の顔と日本画の虎を比較してみたいものだ。

 面白かったのは藍瑛の「秋景山水図」と谷文晁の「藍瑛筆 秋景山水図模本」が並んで展示されていたところ。

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 模本だからもちろん模写だし、忠実に写している感じはあるのに、見比べると下部などは違っている部分もある。おそらく2枚並べないとこうした違いは見ることができないだろう。

 日本の画家たちの憧れだったというだけでなく、また見たいと思うような絵が何枚もあって、とても楽しかった。また、絖本とかきんせんといった織り方の違いで光を表現していたり、模本を描いた日本人の受け止め方で、どこを強調しているかが違っていたりした。

 残念なことに、Cosの基礎知識がなさ過ぎて分からなかった部分も多かったのだが、Takさんをナビゲーターとし、静嘉堂文庫美術館の河野元昭館長と板倉先生とのトークショーは饒舌館長と異名をとる河野館長の話がとても面白く、板倉先生が口を挟む余裕もなくしゃべり続けていてとても面白かった。(あとで、板倉先生が「河野先生にも教わっているのであまりいえない・・」と。)

 大幅に時間が伸びてしまった板倉先生のギャラリートークもCosなぞに理解できる部分は限られていたものの、中国絵画の世界が大きく広がった気がする。

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 森の中の静嘉堂文庫美術館 森を抜けていくのも楽しかった。



 



 
 

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