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2017.04.28

花*Flower*華・・・

山種美術館で「花*Flower*華」展 2017年4月22日(土) ~ 6月18日(日)に行ってきました。

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     (写真はすべて内覧会で山種美術館の許可を得て撮影したものです)


ちょうど季節も春の花の季節。「自然の花」と「描かれた花」の対決だなぁなんて思いながら行ったのですが、実際には「対決」じゃなくて補完という感じでした。決して自然の花と張り合うのではなく、自然の花の中から画家が見たものを紙の上に写し取っているという感じかな。
上の写真ポスターにもなっている田能村直入の「百花」のようにぎっしりと花が描かれたものは少なくて、ほとんどが描いた人のその花に対する思いが伝わってくるようなものが多かった。

 入って最初にCosの目を引いたのが、奥村土牛の「木蓮」

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写真などにしてしまうとそのよさはどこかに消えてしまうような気もするけれど、実際に見てみると何かはわからないけれど奥村土牛の気持ちが伝わってくるような気がしてくる。

 この土牛は「醍醐」という桜を描いている。これもまた、ただ桜が咲いているというよりは他のものも見えているような気がしてくる一枚。花の咲いている上側と左右が切り取られているのだ。彼は何を思って切り取ったんだろう?

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 この桜の切り取り方は自然の中で桜を見たときには決して出てこない。絵画ならではの表現。きっと花の絵を見るというのはこういうものも味わうということなんだろうな。

 作者の気持ちというものは感じなかったけれど、鈴木其一の「四季花鳥図」には実際の季節にこだわらず、四季の花が描かれている。

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 美しい花をすべて描きたいと思ったんだろうなぁ・・・

同じようにすべて描きたいと描かれたのが田能村直入の「百花」。これは巻物になった作品で思ったよりも小さかったけれど、そこに描かれた花は一つ一つ見るのも大変なほど。これだけを見ていても楽しい。

 加山又造の「華扇屏風」は地を加山又造が描き、そこに扇をちりばめてある作品。この字の部分を描くのに、銀箔を用いたり、いろいろ加工したりしていろいろな味わいを出している。Cosは扇ではなくこの地の模様ばかりを見てきてしまった(笑)

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 今回の写真はどれも美術館から許可をいただいてうつさせてもらったのだが、この酒井抱一の「月梅図」だけは誰でも写真を撮ることができる。Cosなどはへたくそだからなかなか思うように取れないけれど・・・

 そして第2展示室は牡丹が花ざかり。それぞれに描き分けたボタンを見比べるのも楽しい。

 それからお菓子。

 

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 真ん中の「朝つゆ」は山口蓬春の「梅雨晴」のアジサイをモチーフにした一品が一番楽しかったかもしれない。今見てきた絵を思い出しながらお茶とお菓子をいただくひと時は山種美術館ならでは。

 5月5日のこどもの日にちなんだ期間限定のお菓子もあるとか・・・そんな休日もいいなぁ
#花展 #山種美術館









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2017.04.10

楽しい国芳

府中市美術館で2017年3月11日から5月7日までの「歌川国芳 21世紀の絵画力」を見てきました。いやぁ・・・おもしろかったぁ

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前期は3月9日(日)までだったので、滑り込み(後期は4月11日から5月7日まで)。全作品の展示替えだそうなので、後期も行く予定。

 ポスターを見たとたんに国芳は19世紀の人なのになぜ「21世紀の絵画力」なのかという疑問がわいてくる。だが、このところの国芳人気、写真の骸骨系と写真はここにはないが猫系の面白さが国芳展にひきつけられる理由ではある。もちろん、そればっかり書いているわけではないし、これ以外にもあれこれと面白い試みがあって、ついつい一枚一枚をじっくりと見てしまう。

 しかも、絵の中に書かれた崩し字の文章が読みたくてたまらなくなり、読めもしないのに絵の前で頭をひねったり・・・図録の最後には出ていたけれど、・・・読めない自分が悔しい。

そのせいもあるのかもしれないけれど、府中市美術館にしては混んでいて、2列目から見ることを余儀なくされたものもあったのが残念。今度行くときには空いているときを目指して行ってこよう。

 今回は展示の仕方にも嗜好を凝らしてあって、たとえば、最初のほうにあった、「孝加々見山」のなかで藤の花の柄が次に展示してある人が猫に変わっていた「流行猫の戯 かゞみやな 草履恥の段」では魚の頭になっていたり、草履があわびになっていたり・・・見ているだけでとても楽しい。こうした人を猫に変えた作品はいくつも出ていて比較しながら見ているとだんだん愉快になってくる。

 その一方で、西洋絵画からヒントを得た、たとえば誠忠義士肖像などはジョン・ニューマンの絵をヒントに同じ設定を日本に移して描いてあったり、人体で顔を描いた「人をばかにした人だ」とかもあった。

 さらに、魚(鯉)の描き方についても他の人の作品との比較があったり、以前他のところでも見て感銘を受けた「鬼若丸と大緋鯉」(前期)も楽しかった・・・あの時は人がいっぱいでじっくり見ることはできなかったのに、混んでいるとはいえ、ここではじっくりと見ることができてとてもよかった・・

 写真がないので文章だけでは楽しさは伝わらない気がするけれど、子供向けの「国芳探検隊」のリーフレットももらってクイズに参加して絵葉書を一枚もらったのも楽しかったし、

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出口のところで左側のスタンプを押して作る写真の友(?なんというのかわからない・・・)を作ったり、一回のロビーでは右側の5色刷の浮世絵体験をやったりして、見るだけではなくお土産を作る楽しさまであった。

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カフェでさくらを見ながらホットケーキ。

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(この写真だけクリックしたときに出るサイズが小さいです。2017年4月からココログの写真の容量が増えたのですが、元の写真はそれでも間に合わなかった。。。)

 4月中ぐらいにもう一度行って後期展示を見たい。そのころには葉桜になっているかな。


 

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