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2017.03.05

熱海で観梅

 友達と早起きをして熱海に梅を見に行こうと言う話になった。ところがまだ熱海に向かってないのに電車の中の隣のおばちゃん(おばぁちゃん)のグループは「熱海は小田原で乗換え?新しくなって・・・」とか言ってるし、反対側の隣のおねぇさん(おばさん)は熱海までの乗り換え案内を見ているし・・・着く前から悪い予想。

 小田原で友達と合流するも電車の中央部分は混んでいたようだけど、14号車は立っている人はいない程度の混雑。「広いから混んでも大丈夫だよねぇ」とか「チケットを買ってから行くか、行ってから買うか」なんていう相談をしながら熱海へ。

 まずは東海バスのチケット売り場で、「入館券+バス往復」のチケットを購入。一般も学生も300円引きなのはありがたい。が、予定していたバスには乗り損ねた上に、バス停は長蛇の列。全員行き先は同じだから混んでいる予想がつく。Cosたちは一台目の臨時バスにもうちょっとのところで乗り損ねて、結局次の定時バス。

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 リニューアルしたとのことだけど、入り口を入ってのエスカレータは変わらず、ひたすら登っていく。この登っていくことで、なんとなくわくわく感が出てくる。そしてそのわくわく感を尾で迎えするのが、この万華鏡タイプの展示。

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天井に投影された万華鏡のような模様が来る人を歓迎している。
 杉本博司によってリニューアルされたMOA美術館はますますしっとりと落ち着いた美術館になっている。
2017年3月14日まで「リニューアル記念 特別名品展 + 杉本博司「海景 – ATAMI」。ということで、海が見えるロビーにも杉本博司の写真。

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彼の水平線を撮った写真。(熱海の海だったかどうか覚えてないのだが・・・)ちょうど海と向かい合わせに展示されている。
 ロビーから館内に入るとそこは真っ黒な壁で暗い室内に日本画などが展示されていて抑えられた照明にもしっくりと来る。

 もちろん今回の目的は尾形光琳の「紅白梅図屏風」での観梅。

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リニューアルされてから写真撮影OKになった(もちろん所蔵品だけだろうけど)のでCosを含めみんな写真をとりまくっている。写真にしてみるとまったくわからないけれど、無反射のすごくいいガラスが使われていて移りこみはまったくない。このガラスのおかげで光による劣化が防げているのだろうか。
 予想通り残念ながら人が多くてのんびりの独り占めして鑑賞することはできなかったけれど、都心で見るのに比べれば人はずっと少ないし、

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こんな風に両方をじっくり眺めるチャンスも多少はあったりしたのはうれしかった。さすが熱海まで来た甲斐があったなぁ。


 

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野々村仁清作国宝「色絵藤花文茶壷」藤の花が風に揺れている。このためだけの特別室が今回作られたという。真っ黒な部屋の中で茶壷だけが輝いている。この写真を撮ったときにも周りに人はいたんだけど、顔さえ入り込まなければ写真には写らない。レプリカでいいからほしいなぁ


面白かったのがこれ。

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桃山時代に描かれた「洋人奏楽図屏風」。MOA美術館には何回か着ているから見たことがあるのかもしれないけれど、異国の地に想像を膨らませている日本人画家の思いが伝わってくるような気がする。

 最後の一角は杉本博司の「「海景 – ATAMI」。

写真は撮らなかったけれど、「加速する仏」、これは杉本の三十三間堂の千仏仏をうつした「仏の海」を動画にしたもの。ゆっくりと写真が切り替わっているときには一つ一つの仏の表情を楽しめるのだが、次第に早く切り替わるようになり最後には溶け合わさってしまう。その途中で、思いもよらぬ表情が見えたりして、ちょっと怖くなったりすらした。

 熱海の海の写真は同じ場所をとっている(のだろうと思う)けれど、それぞれが違った表情をしていてとても面白かった。「水平線の二倍の距離に焦点を合わせている」ということだったけれど、それがこの複雑な表情を生んでいるのかもしれないな。

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 千葉市美でも見た「月下紅白梅図」。やはりここには須田さんの梅の花がほしかった。

 熱海の駅の近くでお昼を食べてから、熱海梅園へ。熱海の駅はこれまでに見たことがないほど人がたくさんいてどのお店も行列。入れる店を見つけるまでにかなり歩いてしまった(これが次の日になってきいているのだが・・)。まあ、定番の海鮮丼をいただく。知らすが乗っているのが熱海らしいところかな。

 結局「あるきたくない」ということで熱海駅からバスで向かうことにしたのだが、「もう梅は終わっていて、27日から無料になっていますよ。」とバス会社の人に言われたものの、せっかく来たのだし、まだ奥のほうに少しは残っているらしいので行ってみてきた。

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 ほんとにもう花はほぼ終わりに近くて、「梅祭り」をやってはいるものの、人でも少なく、のんびりと歩くことはできた(猿回しとかがいてそれなりの面白くはあったんだけど)。
 ただし、今回のお目当てはその奥にある「澤田政廣記念美術館」。彫刻家なのだが、中のステンドグラスが面白そうなので、熱海の寄ったついでに見学。

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 この写真は横から見たところ。ちょっと不思議な感じの建物。

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 これが天井のステンドグラス「飛天」が床に移っているところ。「すごい」というほどではないけれど、とても温かみがあってくる人を歓待している。
 屋外にあった作品にはあまり変わったものはなかった気がするけれど、館内の展示作品にはいいものがいくつもあった。仏教にちなんだものも多いのだが、そこから自由な発想で作り上げた作品、たとえば千手観音ににた、手が六本ある「まんじゅしゃげ」とか、見ていて楽しかった。

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美術館を出て梅園に戻りかかったところの景色。この川は澤田記念館のすぐ隣の滝から流れ出ている。もう少し早い時期だと一面の梅できれいだっただろうなぁ・・・



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