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2017.01.12

ポーラ美術館ギャラリートーク駅伝

ひょんなことから譲っていただいた「青い日記帳」Takさんと行く『ポーラ美術館新春ギャラリートーク駅伝』バスツアー」に参加してきた。参加者募集の記事を見たときにちょっと「行きたいな」と思ったんだけど、最近は積極的に「何かをしよう」と言う気持ちに慣れなかったので、いくことができて本当によかった。

 Takさんはずっと前から存じ上げているけれど、お目にかかるのはすごく久しぶり。年を追うごとにハイスペックになっていて「できる人は違うなぁ」・・・なんていうことを思いながらバスに友達と乗り込んだ。
 バスの中では広報の方がこのツアーの成り立ちをはじめいろいろなことを放してくれるだけでなく、ポーラ美術館クイズまで行われた。残念ながら前門正解にはならなかったけれど、商品をいただいてしまった。

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 陰になってしまっていてわかりにくいけれど、藤田の職業のタイルの柄のチョコレート。去年行った府中市立美術館の藤田嗣治展ではほとんどこの子供の絵がなかったが、ポーラ美術館のコレクションは半端ない(最大)なのでとても楽しみ。

 途中足柄のPAでまだ11時だと言うのにお昼ご飯。美術館についてしまうとギャラリートークがあり、それを聞いていたりすると食事の時間が取れなくなってしまうのだ。

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なんと、足柄には蕎麦のないうどん屋さんがあるのだ。これはもううどんを食べるしかない、というわけで、豚汁うどん。今にも雨(か雪)の降りそうな寒さだったので体があったまってとてもおいしかった。だが・・・そのおかげで時間がなくなり何も買わずにバスに戻ることになってしまった。

 足柄からは30分もかからずにポーラ美術館へ。

 ガラスの屋根だけのようなサンルームのようにも見えるポーラ美術館のエントランスは異世界への入り口。

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こんなサンルームのようなところからエスカレータに乗って降りていく。降りていくことで日常から切り離されていく感じ。

 まず最初はツアーの面々だけのための「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ----境界線への視線」の解説。
 正直なところアジェという人の名前は聞いたことがなかったしほとんど関心もなかったんだけど、この解説の中で一番印象に残ったのがアジェの話。役人をしていたアジェが町の風景をとり続けていろいろなところに写真を売っていた。その写真がアメリカにわたり、芸術家たちに評価されるようになったとのこと。ルソー、フジタ、アジェの3人ともがパリの市街と郊外の境界線上を描いていたこと。描くものは違ってはいたけれど、それぞれにそこに住む人々の営みを描いていたこと。といったような話を聞いた。

 次にTakさんの学芸員さんのクロストーク。この中で美術館同士の絵などの貸し借りの話などを聞くことができて、とても面白かった。

 その後自由行動ということになるのだが、この日は「ギャラリートーク駅伝」とのことで、朝の10:00からほぼ休みなく駅伝のように次から次へとギャラリートークがある。

 10:00からクロード・モネ、10:30からベン・ニコルソン、30分ごとに次から次へとギャラリートーク。・・・そしてツアーの人たちは13:30からの「ポーラ美術館の歴史」から聞くことができるのだ。ある程度はバスの中やツアーのための解説の中で聴いた部分もあるし、展示もじっくり見たいので、14:00からのアンリ・ルソー、14:30からのフジタを聞くつもりだった。それまでの間に展示を見て・・・・の予定だったのだが、ざっと見終わったらもう3時近くになってしまっていたのだ。

 「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ」についてはこちら から。こっちのほうが内容については詳しい。

城壁に囲まれたパリの街。壁の外側には250mの建設禁止地帯があり、そこに多くの貧しい人が住み着いた。ルソーは郊外の美しさを描き、アジェは変化を記録に残した。フジタは外側の人間の視点から人間に焦点を当てて描いた。

アジェの肖像写真はなくなる6日前のものだと言う。彼は何を考え、この世のパリを後にしたのだろう。


 常設展は写真撮影OKのところが多くありがたい。

 

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モネの「散歩」。子どものころモネの絵に最初に惹かれたのはこんな感じの絵。絵の中からそよ風が吹いてくるように思えたのを今でも覚えている。

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 ルノアールのアネモネ。こんなに小さいとあまりよくわからないけれど、ルノアールらしい暖かさとやわらかさが伝わってくる。Cosはルノアールは静物画のほうが好きかも。

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モネの睡蓮の池。この絵は門外不出と言うわけではないけれど、ここにいらしたお客さんがいつでも確実に見られるようにと、あまり貸し出されることがないそうだ。

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セザンヌの砂糖壷、梨とテーブルクロス。これは逆に何度かほかのところで見たことがある。

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ラウル・デュフィのパリ。デュフィらしい音楽が聞こえてきそうな一枚。

ポーラ美術館はこれ以外にもいい物をたくさん持っていた。またもう一度何もないときにのんびり見に来たいような作品がたくさんある。

そして「古代エジプト、ギリシアから遊牧民族トルクメンの装身具まで」このトルクメンの装身具は世界でも有数のコレクションだと言う。

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そして、何よりもすごかったのがこれ。


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赤は血の色。刺繍は悪いものを内側に入れないためのもの。ここでつけている飾りは展示してあるものに比べるとずっと軽いのだが、それでも実際に持ってみるとかなりの重さだった。

トルクメンの女性はこうした花嫁衣裳で結婚する。

 朝から今にも降り出しそうだった空はすっかり雪。

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帰るころにはすっかり積もり、帰りのバスが渋滞で動けなくなって帰れないんじゃないかと思ったのも、帰りのバスの中で見たテレビのトップニュースに道路状況が出ていたのはまた別の話。

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