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2013.09.21

竜の泉を見に

洞窟の中に、深く澄み切った湖がある、そう聞いただけで行ってみたくなるのは当然だけれど、ここ龍泉洞はうちからはあまりに遠かった。岩手の岩泉というところにあるのだが、盛岡からもかなり時間がかかり、ちょっとやそっとではいけそうもないようなところにある。

 しかし、地震が起こってみると洞窟がいつ今の姿を失うのかわからないという気がしてきた。行かないままに失われてしまうなんて言うことがあったら、どれほど悔しいか…

 ここ1,2年仕事が忙しくてなかなか遊ぶ時間が取れない日が続いているけれど、ひょんなことから3連休が取れることが分かった。しかも、JRが3連休切符というのを出している。以前の新幹線の切符つきのものよりは割高な感じはするけれど、まあ、いいか。

 というわけで地元の液を始発電車にのって(それでも東京駅に着くのは6時半近いんだけど)盛岡駅に着いたのは9時過ぎ。なにしろ、9時40分の龍泉洞行のJRバスに乗らないとじっくり見てくることができないのだ。行って帰ってくるだけで一日かかってしまうから、なるべく効率よく回るのには朝早い新幹線しかなかったのだ。

 というわけで一念発起していってきた龍泉洞。先週の大雨の後で水嵩も増し、洞内に響く水の流れる音と相まって、すごい迫力だった。水がふだんよりも透明度が低いとのことだったけれど、初めて見たCosにとっては十分な透明度だった。


P1150136


フラッシュをつけないとほとんどなにがなんだかわからない写真になるし、フラッシュをつけても水面までの距離がありすぎるとただ暗いだけの写真になるし、なかなか地底湖の写真がうまく取れなかった。
これはあまり深くない部分なので、それなりに水の透明度がわかるかな。
たぶん、澄んでいてしかも深く暗いイメージは実際に見てみないとわからない部分かもしれない。

P1150143

これはごうごうと音を立てて水が流れ落ちている(滝とまでは言えないと思うけれど)部分だけれど、実際にはもっとずっと迫力があって、何か命を持って流れているかのような錯覚さえ覚えるほどの水の勢いだったけれど、その迫力は写真では伝わってこないのが残念。
この水の流れを見ていると、いつの間にか地底であることを忘れ、普通の川の流れを見ているような気もしてくる。しかし一旦めを周囲に向けると、普段見慣れた川とは全く違う鍾乳石に囲まれた地底であることに気づき、改めて自然のすごさを思う。

この水のすごさに比べると、鍾乳石はすごいというほどではなかった。人が多かったこともあるからだろうか、水のすごさに圧倒されたからだろうか、あまり感動はしなかった。

P1150144

でも、後から見たら結構いい感じですね。写真には取れなかったけれど、丁度ここを蝙蝠がとんでいったし・・・

水は外に出ると清水川に流れ込んでいる。
P1150149

 洞内ではあれほど猛々しかった水も、洞窟から出た瞬間に(元気ではあるけれど)おとなしく流れる水になり、地底で見せたどこか不気味なまでの迫力は消えてしまう。元気よく流れる健全な水に代わってしまうのだ。


龍泉洞にはもう一つ龍泉新洞科学館というのがあって、後から発見された洞窟を見ることができる。「科学館」と銘うってはいるけれど、土器や石器が発見され、そこで暮らしていた人たちがいたと推測されること、一応解説がついているていどで、実際には洞窟の中を(多少)科学的にみることができるという程度かな。
写真が禁止されているので、写真はない(とっている人はいたけど)ので寂しいけれど、鍾乳洞としてはこっちのほうがずっとおもしろかった。人もほとんどいないので、じっくりとみることができて、こちらは予想以上に楽しかった。

そのおかげで早いバスに乗り遅れてしまったけれど、その時間を利用して(ちょっとだけだけど)清水川の川辺を歩いてくることができた。
P1150163

雨の後だからなのか、普段からそうなのかはわからないけれど、こちらは水嵩も多く、健全な迫力。安心してみていることができる。
流れではこの釣りをしている人たちがおり、アユやヤマメが次々に連れていた。
P1150180
この写真でわかるだろうか、群れを成して泳いでいるのだから、これをひっかけるだけ。
(たぶん、Cosがやったら引っかからないと思うけど)

実際に暮らすには厳しいところなんだろうけれど、こうした自然の中で過ごすのもいいなぁ・・・
信号などほとんどない山の中を突っ走るバスに乗りながら、家の壁に沿って積み重ねられた薪、小さな田んぼの稲刈りをしている人たち、たぶん、人の手の入っていない白樺のたくさん生えている林・・・・
こういう時間を過ごすために頑張ってきたんだな。

 


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