« DOMANI・明日展2013 | トップページ | 父をめぐる旅 中村正義の生涯 »

2013.02.04

見上げる エル・グレコ

エル・グレコ展(東京都美術館 2013年4月7日(日)まで)に行ってきました。
人間を描いたものは必ずしも好きではないのですが、ふだん、西洋美術館で見慣れているエルグレコが来たというので、喜んでいってきた。

201301_003

会場の中に入ると会期が始まったばかりとはいえそれなりの人がいるにもかかわらず、なんだか不思議な空気が流れている。
普段美術展に行ったときに感じる「これを見に来たんだ!」という気迫やざわめきがなく、まるで教会にいるかのような・・・・ミサをやっているのではなく観光客に公開されてはいるけれど、それ以上に荘厳な雰囲気が優位を占めていて教会の厳粛さが保たれている・・・感じがしてくる。

何よりもまず彼の描いた絵がその雰囲気を作り出しているんだけれど、それにプラスされているのが会場の雰囲気なんだろうなぁ・・

縦に引き伸ばされたような人物は、下から見上げるように描かれているのだという。
しゃがみ込んでみてみたけれど、やはりこれには讃美歌と高い天井がふさわしいとおもった。
讃美歌とステンドグラス越しの光の中では天に上っていくかのように見えるんじゃないだろうか。

201301_001

受胎告知の絵は天使から「ビビビッ」と光線が発射されていて、劇画調なのだ。
なんとなくこの雰囲気、宗教は違うけれど五百羅漢と共通しているかも…
光線の出し方はこっちのほうがやわらかいかなぁ

「聖マルティヌスと乞食」(この絵は台湾から)の乞食を見ると服を着ていないという以外はいい男で乞食といういうイメージは全くない。聖マルティヌスだっていい男だけどあんまり聖人には見えないし…別なものをイメージして描いたんじゃないだろうか・・・とか・・・

などなど、不謹慎なことを思ったりもしたけれど、教会で讃美歌を聞きながら見るのが一番ふさわしいようなグレコの作品がほとんどだった。

|

« DOMANI・明日展2013 | トップページ | 父をめぐる旅 中村正義の生涯 »

コメント

僕は初日に行きました。
図録が分厚いことこの上ないけど、写真とかのっているし買いましたがCosさんは?
宗教画メインですが、肖像画も良かった。
こちらをジッと見つめてくる眼差しはどうでしょう。
女性の肖像画は二枚しか描かなかったと音声ガイドに。
良い展覧会でしたね。

投稿: oki | 2013.02.04 22:14

有名なグレコなので、図録は買いませんでした。
あんまり人物画は好きじゃないので、宗教画のほうばかり見ていたかもです。

あの雰囲気は本当によかったです。

投稿: Cos | 2013.02.05 23:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/56696063

この記事へのトラックバック一覧です: 見上げる エル・グレコ:

« DOMANI・明日展2013 | トップページ | 父をめぐる旅 中村正義の生涯 »