すたすた坊主・・・白隠展2
白隠展のブロガ―ナイトで一番かわいかったのはもちろんこれ。
(最初の記事はこちら)
すたすた坊主という名前が付いているのだが、ほとんど裸の坊さん(としか呼びようがないような気がする)が楽しそうに歩いている、それだけで愉快な気がするんだけど、それ以上に
「注連縄をつけただけの姿で寺社に代参りするといって裕福な商家に金をせびりに行く」と書かれている。
こんなひどい恰好をしてこんな楽しそうに「お寺にお参りするからお金ちょうだい」って来たら、「しょうがないなぁ」と渡してしまいそうな気がする。
渡すほうからしてもこのスタイルなら沢山は渡さなくていいだろうと、気楽に渡しそうな気もしてくる。
渡すほうも半分は飲んじゃうだろうと思いつつ…・
この「代参り」というシステムは日本だけに限らずどこの国でもありそうだけれど、こんなに簡単にお金が集まるのかどうかちょっと調べてみようと思ってぐぐってみたら・・・
なんと2001年まで「代参」が行われていた地区があったのだという。
ここでは村の人が交代でお参りに行くのでお坊さんが行くのとは違うけれど、他の人の代わりに伊勢にお参りに行くという行事がずっと行われ続けてきたのだとなんだか感慨深かった。
まあここはとても伝統を大切にしてきた村だし、伝統を守ることができたということはそれなりに余裕のある村ということなんだろうな。なんて思ってみたりもした。
村の中の(もしかしたら)寺からあぶれた一番下の坊さんがこんな風にお金をせびったのもこんな村だったのかもしれない・・・なんて思ってみたりもした。
すたすた坊主はもうひとり、
こんなのがいるけれど、こっちはそんなに「ふざけた奴」という感じはせずに素直に仕事として周りの人の代わりにお参りに行く感じがする。
でもやっぱり白隠はふざけた坊主のほうだろうなぁ・・・
そして今回は
こんなメビウスの輪みたいな絵もあった。
数学やさんとしては忘れちゃいけないな。
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