初詣とリニューアル
さすがに三が日が過ぎれば普段の静けさはかなり戻ってくるだろうし、等伯はみたいし・・・
というわけで早めに行ってきた上野の国立博物館。
普段の常設展のガラガラに比べるとはやり等伯の前は人が多かった。
それでもまあこの程度には見られた程度の混雑は仕方ないかな。
でもこの絵は周囲のざわざわのないところで一人(別に一人じゃなくてもいいけど)静かに味わいたい。
ここも深々と雪が降ってきそうな感じの空なんだろうなぁ
で、このときに気がついたんだけどカメラは持っているけれどメディアが入っていなかったのだ。
なぜか普段は持っているはずの予備のメディアもなく仕方なしに内部メモリに写真を保存することにした。
というわけで20枚ぐらいしか撮れないので今回は写真が少なめなのだ。
(東洋館はまた行けばいいし)
若冲の鶏の前も結構人がいてちょっとがっかり。
でもこの雪の中で羽を膨らませているのが何ともいえずかわいいのでしばらく睨めっこをしてきてしまった(笑)
初詣でといっても今日の目的は東洋館。リニューアルされたばかりの東洋館に行ってきた人の話を聞くとどうしても見たくなってきてしまったのだ。
(あたりまえだけど)耐震構造にしたからといって中の構造が変わるわけはないので、あのぐるぐる回りながら上がっていくステップ住宅(というのかな?)みたいな作りは一緒で一階からぐるぐる回って登っていく・・・はずだったんだけど、まず一階で引っかかってしまった。
「中国の仏像」のコーナーで
う~ん・・・この笑っている顔・・・北魏時代の如来頭部と書いてあったと思うのだが、何とも不気味な目をして笑っていると思いませんか?
まあ、頭だけだから余計のそう思うんだろうし、光の当て方がそういう風に見えるんだろうけれど、「むふふふ」とか言いそうな感じで、たぶん話をしたら面白いだろうなぁなんて思ってしまった。
この北魏時代というのは結構面白そうな表情のものがあって去年見てきた中国王朝の至宝展のところでも最初の蜀からこの北魏あたりまでが面白かったのを思い出した。
ここで一体ずつのんびりと楽しんで進んでいくと、唐の時代の如来三尊仏龕がいくつも並んでいる。
真ん中にいる如来たちはほぼ普通なんだけれど、その周りにいる人物や動物(?)を見比べているとどんどん時間が過ぎていくのだ。
上の木の葉っぱもハート形のがあったり、いろんな形のがあって、これもまた見比べると面白い。
行ったり来たりを繰り返していてふと時計を見ると・・・このペースで見ていたら閉館時間になってもまだ2階か3回ぐらいまでしか進みそうもない。
というわけでここからはペースを速めて、2F第3室はインド・ガンダーラの彫刻・・・・・とくればひげの色男風の仏像があるわけで…・こっちのひげとあっちのひげとどっちがいいかとか、顔は色男風だけどおなかがでっぷりしているのはいただけないなぁとか思いながらここでもじっくり。
この辺の仏像は松岡美術館でいつも楽しんでいるからなじみがあるというのもあるんだろうな。
ペースを速める予定が全然早まってないことに気がついてあわてて先に進む。
エジプトのセクメト女神像と久しぶりに対面したり、ミイラに挨拶もしてきたけれど、大急ぎで先を進む。
が、第4室中国文明の始まりの最初の展示でまた足が止まってしまった。
これ、何年前のものかを考えると・・・・
五、六千年前のデザインとはとても思えない。
こういうものを作り出す、あるいは描きだすだけの技術と美的感覚のあった人たちがいた。生きるだけで精一杯であればこうした作品は生まれてこない。
この後、今度は止まらずに急いで地上部分は一通り見てきたのだが、地下に行く時間がなくなってしまったので、次回に持ち越し。
今回はこんな風に(結果としては)中国を中心に見てきたことになる。
たぶん前回の特別展「中国王朝の至宝」の影響が大きいんだろうけれど、改めて中国という国の歴史の深さに触れることができた気がする。
あぁ~あ、これは一回で見終わるようなものじゃない。
次回はカメラのメディアも忘れずにじっくり時間をかけてみてみたいなぁ
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コメント
箱根の帰りに、町田駅で降りて、ブックオフへ行ったりしてたら、すっかり新年早々調子がくるってしまった僕です。
東洋館リニューアルについては、雑誌、目の眼で特集してますね。
http://menomeonline.com
中国王朝の至宝もそうですが、今度は、書聖 王羲之と、東洋館リニューアルを意識したような特別展覧会をぶつけてきますね。
考えれば、特別展の半券持っていけば、半額で平常展示観られるのだから、東洋館はまた行けば良いのですね。
半券を捨てないことですね。Cosさんは、もう用がなくなったと、券捨てたりしますか?
飛騨の円空もみたいけど、券が入らない。
投稿: oki | 2013.01.07 04:11
どうぞお大事になさってください。なんだかこのところ調子の悪い方が多いような気がします。
東洋館、下手な特別展は目じゃないような感じでしたから・・・
入場券の半券、つかえることもありますが、気に入ったものはしばらくとっておくことが多いかもしれません。
投稿: Cos | 2013.01.08 21:29