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2012.05.04

靉嘔 再び虹のかなたに

 「虹」という一言を聞くとついひかれてしまうのは、色、色の変化に対する興味が子供のころからあったからだろうか。

 地下から三階までの吹き抜けにつりさげられたレインボーの布地、これはパリのエッフェル塔に渡された例ボーだったとか。その根元は毎週日曜日に靉嘔がその周りにおいてあるレインボーに塗り分けられたいろいろなものを展示し直すオブジェクト・マンダラ。
 どんなことを思いながら彼は並べ直しているんだろう。一組の靴の一方のみを他の靴と置き換えて裏返してみる。置き換えることによって何が変わるんだろう? Cosにはよくわからない気がするけれど・・・

そしてそのそばには暗闇の部屋。膝の位置に張り巡らされた手すりを伝って、真っ暗な中を進むのだけど、その中を歩きながら、「もしかしたら見えないだけで、壁はレインボーなのかもしれないな」と思ってみたりもした。

ちょうどこの日はアーティストトークの日でもあり、展示を見るよりも先に彼のトークを楽しんできてしまった。
虹に塗り分ける・・・12色の虹、24色の虹、48色の虹、・・・192色になるともはや色の違いを見分けるのは難しくなってくる。しかしその192色を使って書かれた詩はきれいなだけじゃなくて、思いもこもっているように見えた。他に何を話していたのか・・・・とても面白かったことは覚えているのだが、あまりに強烈な体験があったもので、ほかのことがすっ飛んでしまった。(いったのは4月1日だったし…)

 美術館の展示室で、やってはいけないことの一つに、間違いなく縄跳びは入るだろう。
靉嘔氏の作品にかけられた一本のロープ、おもむろにそれをはずすと「縄跳びをしよう」と言い出したのだ。
縄を持たせて回させ、「さぁ、入って」と。
最初は驚いていただけだった人たちも一人入り・・・順に縄跳びを始めた。が、当然のように縄跳びの縄から抜けようとした人が、絵にぶつかった。
靉嘔氏はどうということはないとにこにこしているが、真っ青になったのは美術館員。
絵の前に身を挺して、人がぶつからないように・・・・

そしてお約束のように最後に自分も飛ぼうとした靉嘔氏が縄に引っかかっておしまいに。

エプリールフールに美術館で縄跳びなんて、できすぎだけど、これは本当の話。

 そんな楽しいアーティストトークの後に彼の作品をじっくりと見た。レインボー再び。虹に塗り分けられた作品たち。Cosが好きなのは虹の色の変化かもしれない。エリアソンの作品でもやっぱり虹の色に強く惹かれたし…
そんなこんなでじっくりと見ていたら、あっという間に時間が過ぎてしまって、同時に見たいと思っていた田中敦子展までは手が回りきらなかった。
(実際にはそのおかげでチケットを頂けたのでCosにとってはとてもよかったのだが…)

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