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2012.04.01

あなたに見せたい絵・・・・

ブリジストン美術館の「あなたに見せたい絵があります」2012年3月31日~6月24日
のブロガー対象の内覧会に行ってきました。
ブロガー対象ということで、許可を得て写真もとらせていただけました。ありがとうございました。

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「あなたに見せたい絵」・・・ブリジストン美術館から私達へのメッセージ。

「自画像」「肖像画」・・といった章立てになっているばかりではなくそれぞれの章の中でも思わぬ絵が同じ味わいだったり、同じ題材を同じように描きながらそれぞれにまるっきり違っていたり・・・
「見せたい」部分が自ずと伝わってきたり、聞いてみて初めてわかったり(でも、絵は自分の主観で楽しめがばいいんだから、無理に聞いてわかろうとする必要はないんだけど)・・・

例えば、第4章 モデルの章では
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どちらもCosの好きな作品だけど、黒田清輝の「プラハの少女」とコローの「森の中の若い女」。
雰囲気はまるっきり違うように感じていたけれど、こうやって並べてみるとどこか共通したものが見えていて面白い。
二人の視線はあってないけれど、互いに意識しているのかもしれない。


という程度なら、Cosでも気がつくのだが・・・
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モネの「黄昏、ヴェネツィア」、クレーの「島」、藤島武二の「屋島よりの遠望」という3枚になると、並べてもらわないと、Cosにはとても気が付かない。そして、この3枚が同じ部屋に展示してあることによって、夕方の光を描いているのが感じられる。
さすがにモネはタイトルの中に黄昏とあるから夕方だとすぐにわかるけれど、他の2枚も同じ空気を捉えていることには多分気が付かなかったんだろうな。

押し付けがましくなく、さり気なく展示してあるけれど、そんなことを考えながら見ていると、ブリジストンに来るたびに見ているような見慣れた絵がまた新鮮な驚きを持って迎えてくれる。

ちなみにこのクレーのはそばに寄ってじっくりとひとつひとつの点を見るとまた新しい発見があるのかも。

P1090675_2


更ににくいばかりのこころくがりがこの短い解説文。子供でもわかるように難しい言葉を使わずに解説してあるから、まさにCos向け。
これだけたくさんの絵に付けられている解説だから、さっと読めて、
「ほぉ」
「ふ~ん」
「そうなのかぁ」
なんて思いながら一枚づつ見ていくのには短くてわかりやすいのがうってつけ。
展示をした人達から見れば、もっともっとアピールしたこともたくさんあるんだろうけれど、そこを抑えて簡潔に書かれているのだ。

「いつ来てもお客様がご覧になれるように」ということで滅多なことでは貸し出さないという見慣れた何枚もの絵。

その絵のの間に、石橋美術館から6年ぶりに上京してきた雪舟の「四季山水画」がある。
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これもいつ来てもあって欲しい絵だけれど、本来の石橋美術館でも年に2,3ヶ月しか展示できないということだから、今回見そこねたらまた6年後になるのかもしれない。
そう思うと時間のゆるす限り、これはじっくりと見ておきたい。
(この日は時間の制限があったので、ちょっと見足りない感じ。もう一度見に行かないとな。丁度ポロックが国立近代美術館に貸し出しているのでそれが帰ってきた頃にもう一度行きたいな)

そして新鮮な驚きが今回新収蔵品となった、カイユボットの「ピアノを弾く若い男」と岡鹿之助の「セーヌ湖畔」
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カイユボットのこの絵は第二回印象派展に出品されたもの。
カイユボット自身の絵はかなりたくさんあるけれど、これは印象派の初期のもので非常に優れた作品なのだという。
確かに、写真で見るよりも実物はずっといい。光のあたり具合、黒いピアノと明るい窓。

このピアノをひく男性はカイユボットの弟なのだそうだ。
女性ではなく男性が真剣に弾いているピアノ、
何かストーリーがあるわけではないかもしれないけれど、そこには美しいものを美しく描くだけではない何かがあるような気がする。
長い間個人の元にあった一枚が、ブリジストンに来たと、本当に嬉しそうに語ってくれた学芸員の方。
この絵も「行くたびに待っていてくれる一枚」になるんだろうなぁ・・・
この2枚の絵のバックも対照的な色になっている。どこかほのぼのしたカイユボットと、すっきりと澄んだ空気を感じさせる岡鹿之助と・・・
どちらの絵も明るい光が溢れている。
なるべく早くまた会いに行ってこよう。
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同じ部屋の中で、絵の中の人と人とがならび、また別の部屋では山と山、海と海が隣り合っていて楽しい。

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或いはこんなふうに部屋の端と端で向い合って・・・・


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