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2011.07.14

皇帝の愛したガラス

「ブロガー招待」という文字を見た瞬間に手を上げて参加してきた、
東京都庭園美術館の「皇帝の愛したガラス」展
2011年7月14日~9月25日まで
201107_001

もともとガラスの持つ透明感、本当に透明なものから、透明ではないくせに、まるでゼリーのような透明感を感じさせるものまで全部がすきだから、今回の展示も楽しみにしていたのだ。

P1060908まっさきに惹きつけられたのがこのシリーズ。
透明なガラスの中に白い線が埋めこまれている。
細かな白い線だけが浮き上がって見えている。
17世紀のヴェネチアン・グラス。
足もとの影もまたたくさんの線を浮き上がらせている。
ここに何を入れたら、この影がもっと綺麗に輝くのだろう?

P1060910
影がきれいだったのはこれ。
ここには何も入れずに影の中の光を楽しみたい気がする。
16世紀後期のヴェネチアの鉢。
ぱっと見ただけではどうしてこんなふうに反射するのか不思議に思ったけれど、よくみると側面と底とではガラスの作り方が違うのだ。
カットが違うんじゃないかと思うけれど、、こんなふうに光を楽しみ、光がが踊るようにつくってあるんだろうな。
上に果物か何かが華やかに盛ってあって、それがなくなるとテーブルでは光が華やかにきらめく。
ガラスだけじゃなく、その光の影をも楽しむことを教えてくれた友だちに感謝。

ガラスは、光を浴びてこそ、その美しさが生きてくる。
光をあてたときにどう反射するのか、どんな色を生み出すのか、
透明でないガラスでも、光を浴びたときにはその光がガラスの中に入っていくのが見える。

絵画の世界で光と影を求めたように、ガラスにも光と光のない部分とを求めているのかもしれない。
実際には写真を撮ると、その光の良さが半減してしまう。
もちろんCosの腕が悪いということもあるんだけれど、図録の写真を見ても実際のものほど光が生きてないので、腕の悪さばかりではあるまいと思うが・・・∥^o^∥

P1070135
これはチラシにもなっている「ウェッジウッド様式」の磁器製台座をもつ4本の蝋燭用枝付燭台と円形盆
燭台は18世紀の西ヨーロッパ、円形盆は19世紀フランスのもの。
これとこの上に明かりをともされていた20世紀初めのシャンデリアの展示に関しては一悶着あったのだそうだ。
「こういう時代の違うものをまとめて展示するのはいかがなものか」とエルミタージュ側が言ってきたのだそうだ。
それに対して庭園側は「そっちだっていろんなモノを一緒にあちこちに展示してるじゃないか、建物だってそうだし(と言っていたと思う)・・・庭園美術館の建物はアールデコで統一されているんだぞ」と反論してこうした形で展示するこのになったのだそうだ(おもいっきり意訳なので、引用は禁止∥^o^∥)

これだって、チラシを見ても、図録を見てもその輝きはあまり伝わってこない。
P1060979

かろうじて拡大してとったときにその片鱗がうかがえる。
ガラスが青に、緑に光っているのがわかるだろうか。
実物はこれよりもっときらめいている感じがするけれど、Cosの腕では伝えようがない。
他の部屋に「植木鉢の椰子の木を模した枝付き燭台」というのがあったけれど、それとは比較にならないほど輝いていた。
(もちろんもしかしたら照明の加減かもしれないけれど)

更に、観る角度によってもずいぶんと違って見える。

P1070119
これは何色に見えるだろうか?
図録では真っ青なのだ。
グラスの下側から見上げる角度で写真をとったのだが、角度によってはもっと赤くなって見えたりもしている(そっちはピントがあってなかったので・・・)
これはもう一度行って確認してきたいものだ。


エルミタージュ美術館のガラスコレクションが、あの大震災にも拘らず、東京に来たことに感謝。
地震で揺れて壊れることを考えたら、そうそう簡単に貸し出すわけにはいかないだろうと思うのだが、そこをクリアして貸しだしてもらった庭園美術館側もよくがんばったのだろう。
P1060919


さすがにお皿は皿立てに建てずに斜めに寝かしてあったけれど・・・∥^o^∥

歴代の皇帝が美しいものを集めただけでなく、ロシアのガラス工芸の見本にするための教材として集められたガラス器もあるのだという。
とても一つの記事にまとまりそうもないので、今回は透明なガラス、光によってきらめくガラスたちについてだけ書いたけれど、いずれまた不透明なガラスたち描かれたガラスたちのことも紹介したい。
(それにしても、「写真撮影可」といわれるとどうしても書きたいことが増えて記事がどんどん長くなる・・・それはそれで困ったものだ)

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コメント

この時間なら書き込めるだろう。
僕はブロガー招待という言葉が気にいらない。
展覧会行くのに日時指定されてしかも感想をブログにアップしろだと。
たかが展覧会でしょ、行きたいときに行って何が悪い?
で、招待ブロガーは感想をアップしない場合どうなる?
法的措置でも取られるの?
まぁエルミタージュ良く貸してくれたとは思いますけどー。

投稿: oki | 2011.07.15 19:48

無事に書き込めていました(よかったです)

Cosとokiさんとでは受け取り方が違うかも。
「この日のこの時間に来て、記事を書いてくれるなら、無料で見せてあげます」
と言っているわけで、
美術館側にしてみれば少ない経費で少しは宣伝できるし、
こっちからしてみれば無料で見せてもらえる(しかも今回は写真付き)し、書く内容については制限がないので、いいんじゃないかな。

しかも今回は2日のうちどちらか(もう一日は夜)だったので、結構行きやすかったんじゃないかと思います。
とはいえ、「来い」と言われるわけじゃなくて、「来たい人はいますか?」と聞かれて応募するので、行きたくなければ応募しなければいいだけだと思います。

記事をアップしなかったら・・・う~ん、多分その美術館はもう呼んでくれないだろうな。
それぐらいかじゃないかな。
試したことはないけど・・・∥^o^∥

投稿: Cos | 2011.07.15 22:55

ここはパソコン表示にするとiPhoneからは文字打てなくなるし困ったもんだ。
さてブログに書くとまぁ契約して無料になる、そこまでは良いのだけど、なぜ決まった日に行かないといけないのかわからない?
身柄拘束ですよ。
ブログに書くのは好きな時で良いなら行くのも好きな時で良いはず。
美術館もそのくらい考えてほしいな。
で、図録は今回はいただけたのかな、以前葉山では貰えなかったとCosさんおっしゃってたでしょ。
実はこの展覧会チラシももらってない、Cosさんの記事参考になったのは確かに、ありがとう。

投稿: oki | 2011.07.16 21:59

好きなときというのは科学博物館で一度ありました。
そんなに混んでなかったので腕章をして写真を取ってきましたけれど、混んでいたら人が入らないようにするのは難しいだろうなぁ・・・

すごくすいているというわけではないけれど、日時指定で混んでないのがいい・・・
(混んでいる場合もあったりするけれど・・・)

って、それ以前に当選しなければいれてもらえないんだけど・・・∥^o^∥


投稿: Cos | 2011.07.18 23:29

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東京都庭園美術館で開催中の 「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」展に行って来ました。 ロシア皇帝とその家族たちが収集したヴェネツィアやボヘミアなどヨーロッパ各地で制作された優美なガラスたち。また皇帝ら自らが発注したガラス製品たち。自分で使用するだけでなく、贈答品として作られたほぼ一点もののガラスコレクションはまさにゴージャス! この展覧会の見どころは「ヨーロッパにおけるガラス器の歴史」を俯瞰できる点です。そして同時に目にすることの少ないロシアガラスを体系的に拝見... [続きを読む]

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