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2011.06.20

フランス民衆版画と長谷川潔

フランス民衆版画と長谷川潔の関連性・・・内容的には「版画」以外の共通性はないような気もするけれど、これは今の町田市立国際版画美術館の常設展なのだ。

フランス民衆版画では誰が描いたのかは分からない版画、キリスト教の宗教画から始まって、凧、きせかえ、人形劇にでも使いそうな人形の部品といった生活に根ざした版画が展示されている。

名前のある人ではなく、名もない職人が描いた宗教画はどこかユーモラスだったり、
「えっと・・・キリストよりこっちのほうがいいんじゃない?」と思えたり、宗教的な題材の中にどこかほっとさせるものがあったりする。

「十字架の道行」(ジョルジャン刻)なんてキリストだけが十字架を背負って歩いていて、そのずっと前の方を歩いている残り二人の罪人の分は丘の上にもうちゃんと立っている。
他の人がキリストを手伝っているように見えるし、キリストはどこかのほほんとした表情を浮かべているのに、鞭を振るっている役人はなんだかつらそうな顔をしていたり・・・

一枚の紙にびっしりと並べられた兵士の版画は、子供たちがこれを使って戦争ごっこをしたのだろうか?
着せ替え人形は前と後ろを貼りあわせた上からきせかえを楽しむように出来ている。
凧は・・・・どうやってこれを上げたのかわからないと会場には書いてあったけれど、もうわかったかなぁ??

ほんとうに楽しい展示だった。

それに対して長谷川潔は67点の作品が普段は企画室の一着として使われている部屋に展示してあた。

その作品も、横浜で見たのと同じ作品があったり、向こうにはなかった作品などがあったりしてCosにとってはとても充実した内容だった。
(同じ絵の版画であっても良し悪しがあるんだろうけれど、Cosには2枚並べてでももらわないとその違いはわからない)

「一樹(ニレの木)」は横浜にあったのと同じだろうか。
何の変哲もない枝が落とされた後から伸びてきた新しい枝がある一本の木、
これが彼の版画の転換点になったのではなかっただろうか。

「オランジェとぶどう」はどうだっtだろ負う。
「ラ・フォンテーヌのきつね」や竹取物語は向こうでも見たけれど、町田のほうがずっとのんびりじっくりと見ることができて嬉しい。

横浜で観てきたから、魚と花が同じ画面の中にあってもそれがとても自然な感じに見える。
それがきっと彼の生きていた世界なんだろうな。

横浜美術館の長谷川潔展はプーシキンの代わりだから、時間も十分にはなかっただろう。
町田の方は解説が少なかったり、点数も少ないけれど、いいものがいくつもあったのが嬉しい。

初日に行くと時間の余裕もあるから、何度か来れそうな気がして嬉しい。
せめて後一回は来たいなぁ

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