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2011.06.16

鳳凰と獅子

鳳凰も獅子も昔の人が考えた実在しない生物。
実在しないからこそ、色々な思いを託して描いてきたんだろうなぁ・・・

201106_001
サントリー美術館の「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅱ
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
2011年7月24日まで

実は今回の展示は展示替えが多くて、特に伊藤若冲の樹花鳥獣図屏風は6月20日までという2週間しか展示しないので大急ぎで行ってきたんだけれど、逆にそれが正解だったみたいで、人も多くなくゆっくりと見ることができた\∥^O^∥/

会場で真っ先にで迎えてくれたのは狛犬。
と言ってもサントリー美術館だから、入口のあたりは人が多くてじっくり見られなかった。
鎌倉時代の京都高山寺の狛犬はどこかすっとぼけている感じがして面白かった。首をかしげている阿形、鼻をひくつかせている吽形
ふと昔の人たちは犬をこんな風に見ていたのかもしれないなぁと思ってみたり。

狩野探幽の鳳凰はどこかなんとなくマンガチックな感じがして可愛い。
しかも二羽の鳳凰の間には子どもがいたりして・・・
単性生殖のフェニックスとの一番大きな違いかな。
これを見ているとそこにはなにかストーリーが生まれてきそうな感じがする。
(これは6月27日まで)

その反対側には若冲の「旭日鳳凰図」。
伸びやかに緻密に描かれた鳳凰。
若冲独特の細部まで細かく描かれた見事な鳳凰。

でもやっぱり若冲は枡目描きの樹花鳥獣図屏風にはかなわない
201106_00202

一見タイルの様に見える枡目描きだけれど、よくみるとそのひとつひとつにグラデーションがつけられたり、ひとつの枡目が同じ色になっているわけでもない。

そばで見ているとその枡目がはっきり見えて一瞬「タイル?」とも思うのだが、離れた位置からみるとその枡目によって立体感が感じられる。
そばで見ている時と離れてみているときの感じ方の違いの大きさにはびっくり。
どちらかと言えば絵の醸し出す雰囲気は繊細さとはちょっと違っていて、旭日鳳凰図と同じ人が描いたとは思えないほど。

しかしそのタイル部分の一つ一つを見てみると細かなところまで考えつくされていて、やはり若冲。

201106_002003
これは昭和25年に焼け落ちた金閣寺でただひとつ残った鳳凰。
ちょうど修理に出していて助かったのだという。

火の中から生まれ変わったわけじゃないけれど、
焼け落ちずに救われたのはやっぱりさすが鳳凰かな。


そして、葛飾北斎の「鍾馗騎獅図」も6月27日まで。
この絵も浮世絵ではなく鍾馗の顔がかなり写実っぽい感じがして面白かった。

かなり展示替えがたくさんあって、ヘタをすると2週間ごとに行かなきゃならない
なんていうことにもなりかねない。

それはそれでちょっとなぁ・・・
入場料だけじゃなく、Cosのうちは都心からは離れているから・・・・
パスポートを買った友達もいるけれど、そこまでは行きそうもないし・・・
悩むところ。

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