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2011.05.10

江戸の人物画

もう終わってしまったけれど、府中市美術館でやっていた「江戸の人物画」
201103_001
個人的な好みとしては「人」よりも「動物」とか「植物」とか「風景」とかのほうが好きなんだけどなぁ・・・

とは言っても「江戸」という時代に西洋の写実的な描き方を見てそれに影響を受けていたりするのは結構面白かった。

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前期と後期に分かれていてほとんど入れ替わったんだけど、面白かったものとしてはやっぱりまず若冲だろう。

これは後期に展示されいていた古くなった品物の妖怪たちの付喪神図。黒い背景の中に浮かび上がっているユーモラスな妖怪たちは楽しい。
おどろおどろした妖怪ではなくて、親しみを持って描かれている妖怪たち。

Cosにはよく分からないけれど、こういうふうに書くのも難しそう。


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ユーモラスといえば仙厓の凧揚げ図。
これは前期の展示でほのぼのとしたいかにも仙厓らしい絵。
後期も同じようにほのぼのとした絵が展示されいてた。
「指月布袋図」・・・月が取れたらお前にやろうと子どもに言っている
見ているだけでほのぼのとしてくる
これよりも頭蓋骨から草が生えているもののほうが好きかもしれないなぁ・・・

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前期に展示されていた円山応挙の「元旦図」
元旦のお日様に向かっているのだろうか?
明るい絵柄なんだけど、どこか静謐を感じる。
これに対して後期は東東洋の「夕陽人影長」。これもまた影を見る絵。
どちらもたった一人の人が立っているだけ。
どちらも時間の長さと静けさを感じるのがおもしろい。


201103_00304
これはご存知蝦蟇仙人
3本足の蝦蟇をつれている。あれこれガマ仙人の絵を見ていると前足が一本なのではなく、後ろ足が一本らしいのだがどうしてだろう??

ここにはないけれど、久米仙人が雲から落ちるところも面白い。
女性の足を見て邪念が出て雲から落ちてしまうのだが、「足が出る」なんていう半端なものではなく、上から下まで足が丸見えになっているのだから、久米仙人が落ちるのも無理は無い
とでもいいたげ∥^o^∥


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これは前期も後期も展示されている円山応挙の「波上白骨座禅図」
衣服も性別も、ひとりの人としての特徴をすべて失って、「ヒト」であることだけが残っている白骨がどこでもない波の上で坐禅を組んでいる。
すべてを無に返した「ヒト」が坐禅を組んでいるのがきっと究極の信仰なんだろうな。

「ヒト」の強さと、付属物を持っていなくては気の済まない「人」の弱さが浮き彫りになっているような気がした。

それにしても、こうやってみてみるとCosが選んだ絵はどれ一つとして普通の人の絵がないなぁ・・・
まあ、人物画はすきじゃないので、こういうモノばかりを選んでしまうのかもしれない。
だからこそ、「江戸の人物画」なのにすごく楽しく見られたのかもしれないが・・・・

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コメント

こちらでは初めまして、ですね。インプレでお世話になっております空蝉です。
最近、浮世絵などが取り上げられる展示が多いので見る機会も必然的に増えてきたのですが
なかなか・・・いや、かなり好きになりました。
特に浮世絵に描かれた女性の美しさ。フェルメールブルーも黙らせるような鮮やかな蒼。
西洋のような絵の具が無かった時代によくもこれほどのものを・・・と脱帽です。

さて、この円山応挙の「波上白骨〜」ですが、昨年、森美術館のダヴィンチと医学関係の展示でしたか・・・に行った時に
見た気がします。日本の削ぎ落としきった人物画、といういみで展示されていたのかもしれませんね。

投稿: 空蝉 | 2011.05.11 17:53

ご無沙汰しています。

浮世絵の色の美しさは以前東京江戸博物館でやっていた「ボストン美術館浮世絵名品展」の時に痛感しました。
それまで知っていた浮世絵とはまるっきり違っていて、その時にはじめて浮世絵もいいなぁと思った記憶があります。

森美術館はダ・ヴィンチや医学系の方に目が行っていたなぁ・・
見たかどうか余り記憶がありません。
面白い絵なんだけど。

投稿: Cos | 2011.05.11 22:27

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