« 宝石サンゴ展 | トップページ | 倉橋三郎展 »

2011.05.26

熊谷守一美術館

しっかりと描かれた輪郭線の中をきっちり塗ってある熊谷守一の絵はちょっと見たところ子どもが書いた絵のようにも見える。
しかも、その画面には絵の具をひっかいてカタカナで「クマガイモリカズ」とカタカナで名前を書いてあったり・・・
ずっと行ってみたかった熊谷守一美術館にやっと行ってきた。
P1060351
美術館の壁にも彼が毎日のように観察していたアリの姿と名前とが書かれている。

もしかしたら、Cosが好きなのはそうやって毎日のように有りを観察していたことかもしれない。
Cosも子供の頃は(時間が許せば今だってやりたいけれど)アリをじっと何時間も観察しているような子供だったからなぁ・・・

今はもう彼が生きていたときのような池袋の芸術村もなければ雑木林もないけれど、美術館の前庭の一本の木はその風情を伝えている。
それはまた、木に囲まれた地に住んでいるCosの友達の持っている雰囲気と同じもののようにも感じられた。
カチカチと時を刻む時計の時間で生活をするのではなく、巡りゆく日時計の影の時間で生活している感じかなぁ・・・

それはちょうど、彼の描く絵がかっちりとした線で囲まれているのにそこから見えるものは柔らかな息遣いだったりするのにも似ている。

美術館の中も同じように、かっちりとしたコンクリートで出来ているのに、建物は美術館というよりも普通のおうち。
展示室も決して広くないし、ベンチのように置かれている椅子が作品だったりもして、座っていいのかいけないのか躊躇する。
きっと「躊躇するようなやつは座るな」ということなんだろう。(あるいは本当に展示品なのかもしれない)

廊下や階段には熊谷守一にインスパイアされた作品が飾ってあったり、娘の榧さんのキャプションが愛情にあふれていたり、家族とその周りの人達が創り上げた美術館という感じ。

絵を飾ってあるのだけではない暖かさが感じられる小さな美術館だった。

派手なことを好まず、自宅と庭に引きこもって、「ヒトがもっとくると嫌だから」と勲章も断ったという熊谷守一は「おたく」の見本のような人だったのかもしれない。
なんだかとても羨ましくなる。
まあ、実践できないからうらやましいんだけどさ。


|

« 宝石サンゴ展 | トップページ | 倉橋三郎展 »

コメント

私もこの美術館に行きたいと思っていました。

先日写真展をやったブックギャラリー・ポポタムはこの近くです。

投稿: bat | 2011.05.27 21:47

Cosもここは長い間行ってみたいと思い続けていた美術館です。
でも池袋からもうちょっとというとうちからはかなり行きにくくて今になってしまいました。

batさんなら、ポポタムのついでに・・・
なんていうこともできそうですね。

投稿: Cos | 2011.05.28 09:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/51777791

この記事へのトラックバック一覧です: 熊谷守一美術館:

« 宝石サンゴ展 | トップページ | 倉橋三郎展 »