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2011.05.28

現展

現展は現代美術家教会の公募展。
知っている人が出品していなければ観に行かないだろうけれど、こういう公募展もたまに見ると面白い。
今回は関東、東北に住んでいる人の多くが震災のあの大きな地震を体験し、直接であれ、間接的にであれ津波を体験し、原発の事故を体験している。
会場に入って最初に気がつくことは多くの作品にその影響が感じられること。
もちろん震災をテーマにしている絵もあるけれど、そうした直接的な影響じゃなくて画面から伝わってくる不安、青さ、赤さ、暗さが目立っているのだ。

P1060358

この絵(江波戸栄子 晴天)を描くときもそうだったのだという。
描き始めたときには黒ばっかりの絵で明るい色が使えなかったのだ。
震災の後も余震が続きより震源地に近いアトリエでは余震の大きさも不安を感じさせられたのだと。
それが時間と共に明るい色を使い始め(それでも寒色系だけど)
「青空が描きたかったのだ」という。

「暗い」というほどではないけれど、やはりこの絵からは不安が伝わってくる。
写真では分からないけれど、細部にもその不安がにじみだしている感じなのだ。

もちろんそうでないものもたくさんあるんだろうけれど、これだけたくさんの人が同じような時期に同じような不安にかられながら描いた絵が集まっているというのもなんだかとても不思議な感じがする。

その点では今年の展示はちょっといつもと違った感じがしているのかもしれない。
(例年より20人ぐらい出品した人が少なかったとのことだったのだが、震災の影響だったのかどうか聞くのを忘れてしまった・・・)

P1060361

 
 
(八幡一郎 オイラーの贈物)
この人は毎年どこか数学的な部分のある絵を描く人だったかもしれない。


複素数平面を描いた物・・なんだろうなぁ・・・
現実には見ることのできない複素数をひとつの平面に描くのだ。


長さと角度から表す極形式と円・・・・
数学的な性質を絵にしているんだろうなぁ・・・
 
 
 
P1060363P1060370
この2枚は同じ人が描いたものだけど、絵の大きさが全く違う。


ただそれだけで印象がすっかり変わってしまうのが不思議だった。

Cosは小さいほうがなんとなく好きだなぁ・・・

面白そうな絵は他にもいくつもあったんだけど・・・・


P1060371P1060378P1060380P1060385


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