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2011.04.29

フレンチ・ウィンドウ展

フレンチ・ウィンドウとは観音開きの窓のこと。
窓を開ければそこに新しい世界が広がる・・・デュシャンはその窓ガラスを黒い革で作った。
そしてその革を常に磨いておくようにといったそうだ。

そのデュシャンの名前のついた「マルセル・デュシャン賞」。その10周年を記念して森美術館でのフレンチ・ウィンドウ展
2011.8.28まで

201104_001

こういう現代美術はまるっきり気に入らないものも多いけれど、「こんな物もあるのか」と魅入られてしまうものもある。
今回は金属のボールが床に並べられている作品がつぼだった。
P1050837

この写真の一番左側にある作品。
が、これは天井まで含めてはじめて一つの作品なのである。
一つ一つのボールにはどくろが映っているが、そのどくろは一つ一つが微妙に違う。
元の姿はどんなだろうと天井を見上げるとそこにどくろはない。

計算しつくされた像・・・円筒鏡のだまし絵と同じような発想だけど、たくさんの多摩に映し出された像の一つ一つは微妙に違う。
しかもそれがどくろ・・・

虚像を作品に仕上げているのだ。
いいなぁ・・・サーダン・アフィフの「どくろ」

実際には存在しない場所をCGで描いたニコラ・ムーランのノヴォモンド71もよかった。

そしてデュシャンの黒い革のフレンチ・ウィンドウならぬフレッシュ・ウィドウに対して、窓枠もガラスもすべて透明にしたマチュー・メルシエの無題は六本木の街を見下ろす窓に向かって展示してあった。
これはデュシャンの作品がなければあんまり印象的じゃなかったかもしれないけれど・・・

今回は震災の影響でずいぶん沢山の作品が出品されなかったようだ。
今の日本の状況を考えると作品を日本に・・特に東京に・・・持ってこないという判断は批判できないけれど、やっぱり残念。


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