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2011.04.28

東海道新風景

「クレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻美術館へ一緒に行く?」と友達にきかれたのはいつだっただろうか。
ちょっと調べてあったので、「4月24日に行こう」と返事をしたCos。
たぶん3月だったんじゃないかと思うけれど、そんなに前から楽しみにしていたのだ。

予定通り4月24日に沼津の手前まで二人でドライブ。

クレマチスにはちょっと早いけれど、クレマチスの丘は気持ちの良いところ。
箱根の彫刻の森美術館が正統派の彫刻の森だとしたら、こっちはヴァンジのちょっと異質な彫刻が華やかな草木の中にあるちょっと不思議な、それでいて満足できる空間。

P1050780


3時からのアーティストトークにはまだまだ時間があったけれど、どんな様子だか会場を覗いてみた。
なんとまだ山口さんは製作中だった。
現在と過去がひとつの画面に展開される彼の絵が少しずつできていく。
墨と筆を使って描かれているのにはじめて気がついたCos。

同じ部屋にはCosたちがいるのに集中して描いている(でないと間に合わないんだろうけれど)。
その作品を見るチャンスはいつもあるけれど、こうやって製作中の姿を見ることはまずないのでなんだかとてもラッキーだったような気がした。

しばらく見ていたけれど、じゃまになるといけないので真剣に制作に打ち込む山口晃のそばを離れて、Cos達は外でのんびり。

この日のCosはちょっと調子が悪くて、眼帯+お岩さん状態でさすがに疲れやすかったけれど、お散歩も楽しかったし、ビッフェ美術館も写真美術館も楽しかった。

「富士と東海道」2011.04.24~8.30
ヴァンジ彫刻庭園美術館

201104_001

山口晃と竹崎和征のふたりが「東海道」をテーマに三島に滞在して描いたという作品の展示。
アーティストトークの次官になって会場に行ってみると、さすがに山口晃の作品もちゃんと展示してあったし、いつものようにひさしが付いていたり、木が打ちつけてあったりと絵だけではなく、彼らしい会場が出来ていた。
その雰囲気はまるっきり作風の違う竹崎和征との見えないつながりがそうした造作から出てきそうな感じがしたほど。

ふたりとも種類は違うけれど、やんちゃ坊主がそのままおとなになってしまったかのような雰囲気も共通していたかもしれないなぁ。

夏(といったと思うんだけど)に3週間滞在して作品を作った竹崎さんと数日前に来て2,3日前に三島の町を案内してもらって絵を大急ぎで書いた山口さんと・・・・山口さん、シンガポールでもいま個展をやっているんだけど・・・この日が初対面だったとも言う。

いつもの山口さんのペースだったのにそれに振り回されなかったキュレーターの岡野さん(?)も山口さんに負けず劣らずすごい人かもしれないし、どこか親しみやすく、(実際にはそうではないのかもしれないけれど)少年のような竹崎さんの絵も、コンセプトを伺った後はもう一度じっくり見たいなと思わせるものがあった。

三島の街を大急ぎで見て描いた山口さんが、竹崎さんの「三島に限らず東海道をテーマにした絵・・・」といったことを口にした途端に「三島じゃなくてよかったんですか?」と訪ねていたのがとても印象的だった。

まあ、相変わらず抱腹絶倒のアーティストトーク(彼の場合は他の人が発言している間も手で笑いをとるからなぁ)でとても楽しかった。

最後の質問の時間で会場からは山口さんに「着色はしないのか」という質問が出て、これに対して「つけるものもあるかもしれない・・わからないけど」と。

この一言で、「もう一度色がついたかどうか見に来なくちゃね。」とクレマチスを自分でも育てていて、花のさかりに来たかったなぁと言い続けていた友達の目がキラッと光ったのは言うまでもない。


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» 「東海道 新風景 ― 山口晃と竹崎和征」 [弐代目・青い日記帳 ]
ヴァンジ彫刻庭園美術館で開催中の 「東海道 新風景 ― 山口晃と竹崎和征」展の内覧会とトークショーに行って来ました。 2006年から構想していた展覧会がやっと開催されることになりました。ヴァンジ彫刻庭園美術館と同じクレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館での「東海道五十三次展―広重から現代作家まで」と同時開催展。 山口晃と竹崎和征という何の接点もない二人の作家が東海道・三島を異なる観点から捉え、ヴァンジ彫刻庭園美術館の単なる通路フレィキシビリティー溢れる通路のような空間で... [続きを読む]

受信: 2011.04.29 21:46

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