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2011.01.26

写真とボク 植田正治写真展

今の生活は一度に2時間ぐらいなら自分の時間を作ることはたやすくても、それ以上になるとなかなか時間を作ることができない。

この不思議に惹かれる写真展も結局行くことができたのは最終日。
それもチケットを分けていただけていたら行けたようなもので、もしいただけていなければ、気にはなっても行くのは難しかっただろう。

201101_001

この傘と本を持った不思議な人と空のバランスの良さに惹かれて北浦和にある埼玉県立近代美術館に行ってきた。

幸いなことに最終日にもかかわらず、ひどい混み方ではなかったのである程度はじっくりと写真を見ることができた。
彼の写真の良さは画面構成の良さと白と黒と灰色のバランスの良さなんだろうなぁ・・・
もちろん題材もいいのだろうけれど、一つ一つの写真が「なぜこの位置に?」といいたくなるほど、絶妙なバランスだったりする写真もある。

初期の写真は1940年代だったり50年代だったりして、そこに映し出されている景色や人は今ではもう存在しない景色だったり、存在しない子どもの姿だったりして、写真のとり方の新しさ(と感じられるもの)と写されているもののギャップが大きくて、それはそれでまた面白かった。
写真にせよ絵画にせよ、人間の姿は余り好きではないのだが、ここに映し出された人の姿はとても面白かったのだ。写真からは人と人との間に流れるベタベタとしたものが殆ど感じられなくて、被写体との距離をおいた一体感があるように思えた。

中でも亡くなってから見つかった家族の写真・・・愛情も見え隠れしているのだけれど、どこか距離を置いている感じの写真で人の写真、家族の写真なのに、どこか静物画のような感じもした。

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自分の反応が面白かったのは彼が外国へ行ったときにとった写真を見たとき。
「あぁ、日本脱出をしないとだめだなぁ」
一体どうしてそんなふうに思ったのかはわからないけれど、ここでじっとしていてはダメという印象だったのだろうかな。
カメラ片手にふらっととおくに行ってしまいたくなった。

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コメント

こんばんは。
絵画でも写真でも人間の姿は好きではない、とはCosさんらしい。
この展覧会図録は一般書籍として販売してますね、それをみてだいたい輪郭線掴んでから行きました。
彼の晩年の作品は演出が濃くなりますね、東京ステーションギャラリーでやった展覧会ビデオが流れでましたが僕は
ああいう演出は好きではないなあ。

投稿: oki | 2011.01.29 22:53

どうして人間の姿が好きじゃないのかなぁ・・σ∥>_<∥
でも子供の頃から人間よりも動物や虫や植物のほうが好きだったんですよね。

だから若冲の菜蟲譜を見に行くわけだし(爆)

ステーションギャラリーのビデオは(時間の関係で・・・写真を見ているうちにあっという間に時間が過ぎてしまったのだ)観そこねてしまいましたが、okiさんがそうおっしゃるなら見なくて正解だったかもしれませんね。

投稿: Cos | 2011.02.01 17:12

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