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2010.08.08

ヴィンタートゥール

「ヴィンタートゥール?それどこ?」聞いたこともない美術館。一応調べてみると

ヴィンタートゥール美術館,Kunstmuseum Winterthur | スイス政府観光局.

豊かな財力を誇る資産家たちがパトロンとなり、芸術の花を咲かせた文化都市ヴィンタートゥール。20世紀初頭から、とくにフランス人画家の作品を中心として、盛んに蒐集された個人コレクター所蔵の大半の作品が、市内にあるヴィンタートゥール美術館に寄贈されています。ホドラーやマックス・ビル、パウル・クレーなどのスイス人芸術家作品、モネ、シスレー、ゴッホ、ボナール、ルドン、ピカソ、ブラック、マグリット、モンドリアンなど世界的に有名な巨匠の絵画のほか、ロダン、ブランクーシー、ジャコメッティなどの彫刻作品も充実。

なのだそうだ。

ヴィンタートゥール展 世田谷美術館 2010年8月7日~10月11日まで
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こうして見るとこの作品はCosの好みではないように見えるのだが,ゴッホはなぜか印刷されたものと実物との差がとても大きくて,この絵も実際に見てみないと善し悪しはわからないのだ。


それを確かめてみたいというわけで会期末のぎりぎりになって見に行くことの多いCosにしては珍しく2日目に観に行ってきた.

砧公園の中にある世田谷美術館の入り口にはこんなものが・・・

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中にはちゃんと水飲み場はあるんだけど・・・・いいなぁ・・・

8月いっぱいは小中学生は無料だということで、小中学生がかなりたくさん来ていた.
親と来ている子どもも多かったし,美術の好きな子どもが増えるなぁ

なんてちょっと嬉しくなりながら会場へ.

入ってすぐに「えっ、」と思ったのがピサロの「謝肉祭,日没、モンマルトル大通り」.
モンマルトルの大通りに人がいっぱいいるはずの絵なのだが,パッと見るとまるで谷間の木々が沢山あるようにも見えるのだ.
都会の雑踏の絵を見ながらどこか癒される不思議.
たぶんこの絵Der Boulevard Montmartre, Faschingdienstag, bei Sonnenuntergang

実際には会場が暗いこともあってもっと分かりにくく,これをずっと暗くしたような感じ.

そして,来てよかったと思ったのがこの絵。
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シスレーの「朝日を浴びるモレ教会」リンクをクリックするとWikimediaCommonsに飛ぶけれど,こっちの方がずっといい.
青空の中で空を映し出しているかのような透明感のある壁.
済んだ朝の空気までも感じられるような気がする.
伸びやかな景色を見つめているとこっちまでもが爽やかになってくる.
この一枚を見るためだけでも来てよかった.

・・・と、満足してしまったけれど,実はまだ最初の第1章なのだ∥^o^∥

この絵のあとではルノアールはいかにもルノアールらしい絵を描いているし,モネはCosの好きなモネではないような気がするし・・・

そして第2章「フランス近代II:印象派以後の時代」でゴッホの「郵便配達人」に対面した.
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実物は・・・やはりとても良かった.
黄色が、こんな黄色じゃなくて,明るく動きにあふれた黄色.印刷では見ることのできない黄色と青の対比が動と静(静ではないような気がするけど)、
郵便配達人を見ているつもりなのに,動きの方に気持ちが行ってしまっっているような・・・。


ユトリロもCosの知るユトリロよりももっと明るく伸びやかな、それでいてユトリロの白だったし,

今まで殆ど知らなかった「フェリックス ヴァロットン」の「5人の画家
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一瞬の動きを捉えて一枚の絵にしたのはまるで写真だが,そこに描かれているものは写真では浮き出てこないとおもわれる不思議な平面感。描かれているのはとても現実的なのに,非現実の世界を見ているような気がしてくる。

彼の「日没,オレンジ色の空」は赤とオレンジのグラデーションなんだけど、明るく輝いているような感じ.
この絵は子供たちがたくさん見ていた.

そして平らな彫像のアルベルト・ジャコメッティ(父親の描いた絵も出ていたけど)。
立体は平らなのが二つ,平らじゃないのが一つ出ていたのがとても嬉しかった.

無垢の幼子の叡智を描いているかのようなルソーの「赤ん坊のお祝い!」は思っていた通りのいい絵だったし,
クレー、カンディンスキー、コルビジェ、レームブルック、・・・

何回も来るほど時間に余裕があるとは思えないけれど,Cosも子供だったら無料だし,何度でも来たのになぁ・・・

8月に入ってからずっと病人介護(と言ってもそばにいるだけで何をするでもないんだけど)で遊ぶ暇のなかったCosの心の休日.

病人もめどが立ってきた(はず)だし,もう少し遊べるといいなぁ・・・


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コメント

Cosさんもう行かれたのー。
僕はどぎついチラシにまともな展覧会かビクビクしてます、笑。
水飲み場なんて作りましたか、地下にはきちんとした休憩室あるのにー。
週刊朝日に美術館学芸員が、所蔵のセラフィーヌ絵画の紹介してますね、企画展示も良いけど常設もご覧くださいとの美術館メッセージのようです。

投稿: oki | 2010.08.09 00:53

Cosさんの詳しい解説を参考に私も行ってきま~す。
美術招待券プレゼントに応募してみたら
嬉しい事に当選の案内と招待券が届きました~。
楽しみです♪♪

投稿: crea | 2010.08.09 09:21

ゴッホの黄色ほんと輝いてましたねぇ。
>立体は平らなのが二つ,平らじゃないのが一つ出ていたのがとても嬉しかった.
私もそうおもった。ジャコメッティの絵もあったし。
子供たちが初めてふれる西洋近代のコレクションがこれだったら良質でいいとおもうなぁ。

投稿: motopi | 2010.08.09 09:35

>okiさん、

確かにあのどぎついチラシ・・・
これがスイスの美術館ではなくてアメリカの美術館だったらもっと跡にならないといかなかったかも(偏見だぁ∥^o^∥ )
でも中身はとても良かったです.

世田谷美術館はいいものをよくやっているし,2階の展示もいつも楽しみにしています.
8月の小中学生無料も「うるさいと嫌だなぁ」と思うけれど,その一方で子どもが自由に楽しめるのは素晴らしいと思うし.

>creaさん、

おお!よかったですねぇ\∥^O^∥/

Cosも頂いたチケットで行ってきました.
ほんとうに感謝,感謝ですm∥_ _∥m
内容がわからないものは他の方の評価を見てから出ないとお金を出してチケットを買う勇気はなかなかないです。
頂いたチケットでいいものに出会えたときはほんとうに嬉しいです.

>motopiさん、

あのゴッホの黄色は実物でないとわからないだろうと思います.
確かめに行ってよかったです∥^o^∥

ほんと、子どもが初めて出会うのにはとても良かったです.
ひとつの時代,ひとりの作家ではなく,近代から現代までの流れ・・・
時代の流れも,いろんな人の描き方も一度に見ることができるますものね.

ジャコメッティ、Cosは好きで以前葉山まで見に行ってきて感激しました.
予期せぬところで出会えて嬉しかったです.

投稿: Cos | 2010.08.09 11:02

さて、この展覧会何時行こうか迷っているんですが、Cosさんはどのくらい時間取られましたか?
僕も招待券ですから音声ガイド借りるつもりです。
あと展覧会限定グッズは何か買われましたか?
僕は普通図録で満足しちゃいますが、中国文明展ではヒヨコのぬいぐるみ買っちゃいました。母のホームでヒヨコはキティちゃんをつついています、笑。

投稿: oki | 2010.08.10 23:23

>okiさん、

Cosは余り時間の余裕が(相変わらず)なかったので2時間ぐらいかな.
でも余裕があればあと1時間ぐらいは楽しめそうでした.

展覧会グッズ・・・えっと・・・えっと・・・
飴を買いました・・・赤ん坊のお祝いの金太郎飴。
顔はにてないんだけど,郵便配達人よりは少しは可愛かったし・・
∥xx;∥☆\(--メ)
図録は買いたかったんだけど,次があったので重くなるので諦めました.
持って行くと喜びそうな気もしたんだけど・・・

投稿: Cos | 2010.08.11 09:09

今日、行ってきました(つぶやいた通り)。私が今回特に気に入ったのは、ルドンの「アルザスまたは読書する修道僧」、アンカーの「コーヒーとコニャック」でした。精神状態が反映されているかな(笑)。まあ、ヴラマンクの「野菜農園の道」も素晴らしいと思いましたが。

投稿: ガーター亭亭主 | 2010.08.11 22:21

>ガーター亭亭主さん、

ルドンはCosも良かったです。
前にBunkamuraでやった時にはルドンの黒に感激したんだけど,そうじゃないルドンもいいなぁと改めて見てきました.

でも「コーヒーとコニャック」は題材がなんか安易な感じがして・・・∥^o^∥
ヴラマンクはどんなのだっけ・・・覚えてない、もう一度見てこようっと。

投稿: Cos | 2010.08.12 00:17

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