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2010.04.20

エミール・ガレの生きた時代

「ガレの展覧会?ガレの展覧会はよくあるし,この前も行ってきたし・・・」
それでもガレのガラスの怪しい雰囲気と「ブロガー内覧会」という妖しい言葉に引かれて行ってきて正解だった
目黒区立美術館の
エミール・ガレの生きた時代--近代生活のエレガンス
P1030247

今回はガレの最盛期の作品を紹介するのではなく,ガレが生きた時代・・・彼に影響を与えた人たちの作品などを交えて展示してある。
それらの作品がガレに与えた影響を見ていくことができるのだ。

こんな書き物机のデザインがガレに影響を与えている。

P1030257

足の部分を拡大してみるとこの当時流行っていた

P1030256

こんな猫足。ガレの家具の足にもここまでではなくても同じような曲線があったりもする.
P1030261

がやはり,彼の作品でいいのは象嵌だろう。P1030263

この象嵌の技術が同じ場所で作られていたガラスにも応用される。
ガラスを半分だけとかしてから他のガラスに貼りつけたものを削って作られる
P1030303
アルプスの薊

なんとなく「ガラス」というと透明なものをイメージしがちだけれど,これはちょっと見ただけでは透明な感じはしない。
しかし,じっくりと細部を見ているとガラスの持つ透明さ・・・深さが見えてくる。

P1030305
中に残っている気泡がまた、作品の柔らかさを作っているようにも思える。

同じ時代のガラスの作品も幾つも展示してあって,ガレとの違い,共通部分が見えてくるのが面白い。
ちょっと見たところは同じようにして作られたかのようでも実際には違ったり,それがまたガレとは違ったいい味を出していたりする.

P1030317
これはドーム兄弟の芥子文花器。

ドーム兄弟の作品も幾つもあってなかなか面白かった。

そして忘れてはいけないのがこれ。

P1030408

ご存知北斎漫画のカエル。当時はこんなふうなカエルの動きを表す事自体が斬新だったらしい。
そのすぐとなりには刀の鍔をイメージして作られたものなどもあった。

今回・・・いいなぁと思ったのはこれ。
P1030392

睡蓮文花器。中から見るのと外から見るとのとではずいぶん雰囲気が違う上に,拡大してみると

P1030395

この微妙なグラデーションが直線的なデザインなのにどこかしっとりした雰囲気を醸し出していた。実物はもっと儚いグラデーションなんだけど,そういう儚さは写真じゃ出ないなぁ

パリ万博に出品したという翡翠ガラスの「蓮文鉢」。
P1030385

ぱっと見ると気がつかないけれど,この色の境目の雰囲気がとても好き。半分とかしたガラスを貼りつけたものを削ったからこんなふうになるんだろうか?

今回は今までのように見ていたのでは気がつかない細部や他のものとの違いをじっくりと見てくることができたのが大きな収穫だった。

そしてこれらが滋賀の長浜にある黒塀美術館という不思議な名前の美術館から貸し出されているというのも面白かった。

ここは江戸時代の商家を改造して作った小さな美術館だという。話を聞いていると街自体一度チャンスが有ったら行ってみたいようなところ。
行くチャンスが有るかなぁ・・・

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コメント

ぶろがー内覧会だと。
あたくしは
800円払っていくつもりだったのさ。
産経新聞の「いべさん」
知ってる会。登録するとご招待チケットね

投稿: orz | 2010.04.20 20:01

美術品の良さを語るだけの文章力のないCosとしては
「写真OK」がとてもありがたかったです。
写真で良さが伝わるわけではないかもしれないけれど,その片鱗は伝えられるだろうし・・・

産経新聞のいべさん?
探してみようっと。

投稿: Cos | 2010.04.20 22:54

僕も行って来ました、ロダンの作品なんてあってびっくり。高野三三男の作品をさりげなくかけたり小さな美術館ですが工夫していますね。ビデオやっているところで黒壁Squareの解説ありましたね、琵琶湖沿岸みたいで行ってみたいです。

投稿: oki | 2010.04.29 23:17

「高野三三男の作品」ん?気がついてなかったσ∥>_<∥
もう一回見に行った方がいいのかなぁ・・・

黒壁美術館の館長さんがスピーチをしていましたが,
「東京のような、ここのような美術館をイメージしているとびっっくりしてしまいます。」とのこと。
Cosも行ってみたいです。

投稿: Cos | 2010.04.29 23:37

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ちょっと日にちが経ってしまいましたが、目黒区美術館で始まった、エミール・ガレ展の内覧会にお邪魔してきました。 エミール・ガレとい... [続きを読む]

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