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2010.02.05

医学と芸術・・・

森美術館で2010年2月28日までの「医学と芸術」展。いただいたチケット(ありがとうございました)で言ってきました。

20100201


昔の人が人間の体をどんな風に考えていたのかを知るのは楽しい。それぞれの国のものの考え方や宗教の色がしっかり浮かび上がってくる。
今の人達はある程度人体の構造を知っているから、それをどう表現しているのかが面白いのだろう。

レオナルド・ダ・ヴィンチの人体のノートなどもあってレオナルドの観察眼の鋭さには感銘を受けたりもする。

でも・・・・見ているうちに科学的な関心あるいは芸術的な関心というよりも猟奇的な雰囲気もあるような気がしてきた。
なんだか興味本位に人間の皮をはいで筋肉をいろいろと動かしてみているだけのような図・・・医学的に意味があるのかもしれないけれど・・・
あるいはヨーロッパなどの一般の人にも見せた人体解剖ショーの絵・・・

そしてプラステネーション(でよかったかな?)処理したスライスされた人体。
特にここには説明がなかったから、知らない人は実際の人体のスライスだとは気がつかなかったかもしれない。

なんとなく違和感を感じつつ見たのだが、最後の方の「ライフ・ビフォア・デス」では不思議な衝撃を受けた。
死を直前に控えた人のこっちを見つめている写真と眼を閉じて眠っているようにも見える写真の2枚をペアにして大きく貼ってある。

見ただけでは眠っているように見えるその写真はなくなった直後のものだという。
そう聞かなければ眠っているようにしか見えないのだが、知ってしまうと写真に対する見方が変わってくる。
まあ、眠りは小さな死徒も言われるからそれでいいんだろうけれど・・・

死を目前に控えてこっちをまっすぐ見つめている表情・・・どの表情も真剣ではあるけれど、それ以上特別なものは感じない。
亡くなってしまった写真・・・平和な眠りについているかのような表情をしている。

が、この2枚を並べることで生きることと死ぬことを改めて考えさせられてしまった。

この展覧会自体はどこか学術的でも芸術的でもない部分があるけれど、生きることと死ぬことをもう一度見つめ直すのにはいいのかもしれない。

それにしても森美術館のパスポートが1年間で5250円って・・・一回の入館料が1500円ぐらいなのを考えると必ず見たいわけじゃないしちょっと買う気がしないなぁ

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