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2010.02.23

相笠昌義展・・・日常生活

名前の知らない人であったけれど,このチラシを見た瞬間に「行く」と決めた相笠昌義。(損保ジャパン美術館で2010.2.21終了)
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人々の姿の中の孤独感,無言で信号を渡り続ける人々。
表層ではどうあれ,その内面は孤独なんだと言っているかのような絵・・・

笑いさざめく子どもたちの姿が溢れているはずの公園では、その子どもたちが無言で黙々と遊び続ける。
あるいは話し声、笑い声があったとしても、それは目に見えない部分で通り過ぎて行っている。
その表情は一人ひとりがかたくうつろものが見え隠れしている。

彼の絵はいかにも楽しそうに振舞っている現実の人たちの裏側が描かれているような気がする。
が、相笠が妻を描くときには平和にいとおしさのあふれた絵になっていて、彼の中での妻の位置がはっきりと絵に現れているのだ。

以前練馬美術館で見た石田徹也程の重さはないけれど、やはりどこか重い絵。

みたあとで石田のように打ちのめされた感じはしないけれど、重い空気を感じながら新宿の街を歩いた。

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2010.02.15

麗しのうつわ

少し早めに出て、オペラの前に焼き物が見たいという母と出光美術館。

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そんなに話題になっている美術展ではないし、始まったばかりなので日曜日だけど人もまばらでゆったりと見ることができたのは嬉しかった。

Cosには焼き物の善し悪しはわからないけれど、古いもの・・・華やかな色や形ではなくかけた釉が自然に流れ出て作られた模様や単彩のシンプルなデザインなどがしっとりと落ち着いていて(麗しいというのとは違う気はしたものの)よかった。

江戸時代の古九谷の緑と黒。ぱっと見ると一色のように見えて、よく見ると緑と黒で描かれた模様だったりするのが今日は面白かった。


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2010.02.14

AIDA

アレーナ・ディ・ヴェローナとプラシド・ドミンゴのアイーダを国際フォーラムで見てきた。

オペラなんて今までに数えるほどしか見たことがないので、比較の対象があまりに少なすぎて「すごい、おもしろい」ではあったけれど、それがどの程度のものなのかはCosにはとてもとてもわからない。

でも、Cosがのめり込むように見てしまった、聞いてしまったのは確かだし、音楽として聞いているだけでもとても良かった。
(演技に関してはいいも悪いもさっぱりわからないのでCosにとっては面白かったけれど・・・よくわからない)

指揮:プラシド・ドミンゴ
アイーダ:ダニエーラ・デッシ
ラダメス:ファビオ・アルミリアート
アモナスロ:クラウディオ・スグーラ
アムネリス:ロッサーナ・リナルディ
管弦楽・合唱:FONDAZIONE ARENA DI VERONA
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誰をとっても本当にうまかった。
主役の二人のデュエットなど言葉はわからないのだが二人のそれぞれの歌が一つに絡まり合って新しい言葉、新しい歌になっているかのような不思議な感触すらあった。

奥行きのない国際フォーラムのAホールの狭さを感じさせないCGを使った背景も、最初は奥行きのなさをカバーするものだというイメージしかなかったけれど、実際に見ているうちに背景がそれ自体動きを持っていることがオペラに大きさを与えている事に気がついた。

神殿の入口が近づいていくると言った表し方も面白かったけれど、一番良かったのは最後の神殿の地下牢に閉じ込められた二人が近づく死を歌っている時、最初は高かった天井が次第に低くなってきて二人の背の高さほどになりその上では月が、星が輝き・・・その上でアムネリスが歌っている時、そして二人の命が消え、神殿が星空に変わるときだったかもしれない。


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それにしても、アモナスロ役のクラウディオ・スグーラは背が高くて、他の人達よりも頭一つ上に出ている感じ。
それがエチオピアの捕虜の集団から出てきた時の存在感の大きさにつながっていて、それがまた隠れもった王の威厳という雰囲気を漂わせていた。

そしてバレーダンサーたち・・・一瞬女性は裸で男性はスカートと思っちゃったんだけど・・・女性は(着ているけれど)これは裸をイメージしているんだろうなぁ・・

3時に始まったオペラ、終わったのが7時・・・もっと早く終わると思っていたんだけど・・・・さぁ仕事しないと・・・

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2010.02.09

2万年前から住んでいた?

石垣島で見つかった2万年前の人骨、よく読んでみると少なくとも5000年のスパンで他の人骨も見つかっている・・・・つまり一時的に人がいたのではなくて、(出たり入ったりはあっても)常に誰かしら人間がそこらにいたのかもしれないと思うと不思議な気がする。

ここ最近5000年、なんていうととんでもなく長い時間のはずなのだけど、2万年前の5000年は短い気がするのが不思議。

リンク: 時事ドットコム:「環境復元も」と研究チーム=2万年前の人骨発見で会見-沖縄.

6点のうち、頭骨の頭頂部右側の破片が約2万年前、成人の右足第2指の骨が約1万8000年前、成人男性の右脚骨の破片が約1万5000年前と推定された。これら3点の人骨はいずれも、08年7月に見つかったという。

引用した部分にはないけれど、2万年前の人骨からコラーゲンを取り出して放射線炭素による測定を行ったとか。
2万年たってもコラーゲンって残ってるんだなぁ・・・なんていうことに感心してみたり・・・

「浸透池」の予定地というのだが、保存できるといいなぁ

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2010.02.08

ひたすら真面目に

子どもが真剣に真面目に・・
周囲が笑ってもぐっと我慢して・・・

猫好きのみなさまへ。

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2010.02.06

今日はブログの日

単なる語呂合わせだけど、せっかくCosもblogをやってるんだからちょと\∥^O^∥/。

2月6日 - Wikipedia.

サイバーエージェントが2007年、語呂合わせで「ブログの日」と定める。日本記念日協会に申請にいき受理されている。

普通のHPの日記からblogにしたとたんに書くのがとても気楽になって次から次へと描いたり、あっちこっちのblogに手を出したりしたけれど、結局はずっとここにいるなぁ・・・
このところちょっと頻度は下がっているけれど、もうちょっと頑張ろうっと。

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2010.02.05

医学と芸術・・・

森美術館で2010年2月28日までの「医学と芸術」展。いただいたチケット(ありがとうございました)で言ってきました。

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昔の人が人間の体をどんな風に考えていたのかを知るのは楽しい。それぞれの国のものの考え方や宗教の色がしっかり浮かび上がってくる。
今の人達はある程度人体の構造を知っているから、それをどう表現しているのかが面白いのだろう。

レオナルド・ダ・ヴィンチの人体のノートなどもあってレオナルドの観察眼の鋭さには感銘を受けたりもする。

でも・・・・見ているうちに科学的な関心あるいは芸術的な関心というよりも猟奇的な雰囲気もあるような気がしてきた。
なんだか興味本位に人間の皮をはいで筋肉をいろいろと動かしてみているだけのような図・・・医学的に意味があるのかもしれないけれど・・・
あるいはヨーロッパなどの一般の人にも見せた人体解剖ショーの絵・・・

そしてプラステネーション(でよかったかな?)処理したスライスされた人体。
特にここには説明がなかったから、知らない人は実際の人体のスライスだとは気がつかなかったかもしれない。

なんとなく違和感を感じつつ見たのだが、最後の方の「ライフ・ビフォア・デス」では不思議な衝撃を受けた。
死を直前に控えた人のこっちを見つめている写真と眼を閉じて眠っているようにも見える写真の2枚をペアにして大きく貼ってある。

見ただけでは眠っているように見えるその写真はなくなった直後のものだという。
そう聞かなければ眠っているようにしか見えないのだが、知ってしまうと写真に対する見方が変わってくる。
まあ、眠りは小さな死徒も言われるからそれでいいんだろうけれど・・・

死を目前に控えてこっちをまっすぐ見つめている表情・・・どの表情も真剣ではあるけれど、それ以上特別なものは感じない。
亡くなってしまった写真・・・平和な眠りについているかのような表情をしている。

が、この2枚を並べることで生きることと死ぬことを改めて考えさせられてしまった。

この展覧会自体はどこか学術的でも芸術的でもない部分があるけれど、生きることと死ぬことをもう一度見つめ直すのにはいいのかもしれない。

それにしても森美術館のパスポートが1年間で5250円って・・・一回の入館料が1500円ぐらいなのを考えると必ず見たいわけじゃないしちょっと買う気がしないなぁ

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2010.02.04

伝統と革新のルノアール その2

「ルノワール~伝統と革新」のもう一つの目玉はルノアールの作品の「光学調査で探るルノワールの絵画技法」。

光学調査・・・X線調査、赤外線調査、紫外線調査・・・によって、どんなものが使われてどんな書き方をしたのか調べようというもの。

海外では1950年代ぐらいから行われ始めてきたけれど、日本では1980年代から始まったのだという。

今回はポーラ美術館が自分のところのルノアールの作品を調べた。

X線検査は医療用のX線装置を使って、2,3日で一気に撮影したらしいけれど、赤外線は自分たちでじっくりと時間をかけて調査したとのこと。

撮影したあと、分析してさらに撮影なんていうこともしたんだろうか??

破壊検査・・・と言っても壊すわけじゃなくて修復の際に出てきたほんの小さな絵の具のかけらと行ったものを使って調べることだけど・・・と違って絵に損傷を与えないのでこれからはますますこうした非破壊検査が一般的になっていくんだろうな。

面白かったのは緑の色。
ルノアールは二つの緑を使っていて、
人つはエメラルドグリーン。これは当時ヒ素を含む絵の具で、使っている人たちに中毒を起しかねなかった。もちろん当時の人はそのことに気がついていたかどうかはわからないけれど・・・

その後ヴィリジャンという緑に色を変えたのだけど、この二つ、絵の中で見る特別はつかないのに、レントゲンをとると全く違ってみえる。

白い影になって現れるエメラルドグリーンと影のできないヴィリジャン・・

なんとなく、白を混ぜた時の色合いが違っているようにも見えるけれど、ヴィリジャンと白を混ぜたらどうなるのかは確認してないのでなんともいえないかな。


 そうやって調べることで、どうやってルノアールが絵を書いたのか、下絵をかいてからなのか、それとも直接描いたのかまでわかるらしいのだが、下絵があるものとないもの、Cosにはどこに違いがあるのかわからなかったのが残念。


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