当初の予定では「朝は棚田」と思っていたのだが、ちょうどこの時期は稲刈りが済んだところで水が入っていないときいて、(早起きも苦手だし)まあいいか・・・
それでもあと10日ほどするとまた水を張ると聞いたので、この記事を書いている今頃は棚田では旭や夕日が輝いているんだろうなぁ・・・
平地であれば水を張らなくても大丈夫だけれど、棚田では水を張らないと田んぼが割れて水が漏るようになってしまうのだとも言う。
それだけの手入れを必要とする棚田・・・かつては出稼ぎの盛んなこの土地で残った人たちが水を張って田んぼを守ったのだろう。
「きれい」というだけで済ませてはいけないひとつの文化。
なんていうことを宿に入っておいしいお米の食事をしながらちょっと考えはしたけれど・・・・
それなら!
とばかりに早起きをして見られなかった松代のほかの場所を朝食前に見に行くことにする。
結果としてはそのおかげで幻想的な風景が見られたし、霧が深かったので同じ宿にいた方に伺ったら棚田の景色も今ひとつだったようだった。
というわけでCosたちは早起きをして昨日の鉛筆から見始めることに。

霧の中に昨日も見た「リバース・シティ」
一本一本の巨大鉛筆には世界の各都市の名前が入っている。
深い霧の中の姿は何かを象徴しているかのよう・・・
箱に入った色鉛筆のように世界が集まっている。

まあ、「この鉛筆はかけるんだろうか?」というのがCosの素直な感想だったかもしれないが・・・∥^O^∥
霧の中に浮かび上がってくる作品は「霧」というだけで幻想的にも見えてくるから不思議。

意味を知らないと面白くもない作品。
北斗七星の形にあけられた穴から雑草が生えてきて季節とともにその姿を変えていくという「関係--大地 北斗七星」
概念としては面白いし、頭の中だけで考えるとそれなりによさそうに見えるけれど、実際に見てみると・・・北斗七星だと知っていてもあまりCosに響くものはない。
発想としては面白いと思うんだけどなぁ・・・

これも発想としては面白い、「今を楽しめ」
松代の子供たちと作ったという雪だるまを冷蔵庫に閉じ込め、会期終了後は解けていくのだという。
が・・・・雪でできているなんて見ただけではわからないのだ。
雪だるまはかわいいし、雪深いこの地を象徴しているのだろうとは思っても、そこまでは思いつかなかった。
まあ、かわいいからいいんだけど・・・

「平和の庭」インドのやわらかい大理石で作ったハスの花のオブジェ。
日本人の発想のハスじゃなくて、インド人の発想のハスなんだろうな。
昨日、農舞台から見た棚田の一番上になる小さな池のほとりにさりげなく。
左の方に見える黄色い人が昨日農舞台から見た棚田で働く人。
静かに、まるで本当の植物のようにさりげなくおかれている。
派手なところ、主張するものは見えてこないかもしれないけれど、静かな池にふさわしい。

陽がほのかに差し込んできて・・・・なまえのわからないトーテムポール(?)を浮き上がらせている。
アート作品としてはすごいとは思わないけれど、霧と朝日の中の姿は・・・自然の力は・・・本当にきれい。
早起きをしてここまで上って来てよかった。
(といっても、もちろんくるまで上ってきたんだし、この写真も多分車を降りることなく開けっ放しの屋根から撮った・・・のだったと思う)

見ただけで笑い出したくなるようなかかしプロジェクトはMOT(東京都現代美術館)近くの深川の人たちの作品。
この深川の町は「アート」に力を入れていて、MOTの行き帰りに楽しんでいるのだが、東京を離れたここでまた出会うとは・・・
なんだかうれしくなってしまった。
道の脇に並んだかかしたちはオズの国に迷い込んでしまったかのように通る人を歓迎してくれている。
気分はちょっとファンタジー。

ある意味、Cosの理想郷である森の中の図書館「フィヒテ」
ここで本を読んでのんびりすごしたくなったのはいうまでもない。
本来、本は湿気や光に弱いから、戸外に図書館を作るのは無理。
子供のころ、森の中の隠れ家を楽しんだように、森の中の秘密の図書館を楽しみたいものだ。
雨が降ったら傘を差して、雪が降ったら雪に埋もれながら・・・

材木を積み重ねて作られた「棚守る竜神の塔」
棚田を見下ろす山のキャンプ場の入り口の空き地に作られている。
製剤所から出てきたような板で作ってある竜神はなかなか面白い。
この竜神の脇の道を登って上のほうに上がっていくと、眼下には

竜神は深い霧の中に沈みこんでいる松代の街を見守り、霧の向こうには街を挟んだ向こう側の山の緑が見えている。
霧の向こう側に見える山は不思議なこの世のものとは思えないような不思議な世界・・・
確かにここでCosはアートに出会った。
が、自然に勝るアートはないのだと改めて感じたひととき。
このあとぐるっとまわってから降りるころには霧もすっかり晴れて不思議な世界も消えてしまっていた。
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