カンディンスキーと図画の時間
「カンディンスキー」の名前を聞いた瞬間に今まで見た得が特に良かった印象があったわけでもないのに、「絶対に行く」と決めていた「カンディンスキーと青騎士展」
当初は年が開けてから出来れば冬休みの間に行こうと思っていたのだが、チケットが手に入ったらチケットを握りしめていってきてしまった。
2011年2月6日まで
三菱一号館美術館
いや、個人的には奥さんがいるのにミュンターと一緒に何年にも渡って旅行をしたあげく何年もの間一緒に暮らしたなんていうのもうらやましい、もちろん。
(ミュンターと別れたあとは奥さんと寄りを戻したんだろうか??)
が、彼のパレットナイフを使って絵の具を乗せていって描かれた小さな油彩画がCosにはとても良かった。
色を乗せていって描かれた絵はそんなに抽象的ではなかったのだが・・・・
子供の頃の記憶がまざまざとよみがえってきた。
小学校の2年生か3年生の時学校の授業で写生に行ったのだが、その頃のCosは色を混ぜると違う色になる事(もちろん、実際には混ぜた色になるわけでその事自体)が不思議でならなかった。
木々や山を写生するべき時間に画用紙一面に全て違った緑(緑と、白と、黄色を混ぜて作った緑)で塗り上げた作品を作ったのだ。
そこには木もなければ山もない、地面すらない、一面緑。
出来上がったものを見ればそこには一面ベタベタと塗りたくった(それも水が少なかったのでかなり厚く塗りたくった)緑。
「写生」だったのだからもちろん先生に怒られた。
でも、Cosは緑という色は一色じゃなくて、いろんな緑があって、それを全部知りたかったのだ。
印象派の絵を見ても思い出さなかったのに、カンディンスキーの絵を見たら、そんな絵を書いたこと、何を描くかではなく、形と色に関心が向いていたことをしっかり思い出した。
もしかしたら、このころCosはカンディンスキーの絵を見ていたのかもしれない。
彼の初期から中期にかけての形と色に対する関心と似たようなものがCosの中にもあった不思議。
ムルナウ近郊の鉄道。
彼の考える色と形。
カンディンスキーはここから抽象化していって、
コンポジションIIVのための習作
こんなデザインのバランスまでも含めて色と形の絵。
だからCosは好きだったんだなぁ・・・・
チケットをありがとうございました。こんなに懐かしいものが待っているとは夢にも思いませんでした。
早く観に来てよかった。だって・・・
会期終了までにもう一度行きたいと思っているけれど・・・いけるといいな。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント