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2009.10.05

THEハプスブルグ・・・君主たるものの務め

2009年12月14日まで新国立美術館の「THEハプスブルグ」の講演会を聞いてきた。

「THE」とついているだけあってウィーン美術史美術館、ブダペスト国立西洋美術館からハプスブルグ家ゆかりの作品が集まっている。

金にあかせて歴代の当主などが集めたすばらしい作品が一堂に会しているのだ。

金にあかせて・・・・・実のところ今回の講演会で一番感銘を覚えたのは美術品に限らず技術、芸術、科学にお金を使うことが当主としての勤めであると考えていたというルドルフ二世の話であり、昨今の文化予算の削減がはなはだしい日本の貧しさを痛感してきたのかもしれない。

侵略や戦争によってではなく、結婚によって支配を広げようとするハプスブルグ家らしい発想かもしれない。

「デューラー、ティツィアーノ、ブリューゲル、ルーベンス、ベラスケス ―ハプスブルク家とその画家たち」
カール・シュッツ氏(ウィーン美術史美術館絵画館長)の話を聞きながら歴史に疎いCosもどんな時代だったんだろうと興味がわいてくる・・・・

ルドルフ二世・・・つい先日のだまし絵展で野菜の顔になって現れたルドルフ二世がここでも登場する。
少年時代をスペインの宮廷で育ち、そのことが彼の猜疑心の強い性格にも影響しているのだとも言う。
政治的能力には問題が合ったとも言われているけれど、芸術に対する理解は並々ならぬものがあった。

こんな絵を描かせる皇帝・・・よほどの理解がなければこういう姿に描かれることをよしとはしないだろう。
(だまし絵展のアルチンボルトの作品)

今回も王としての装束ではなくて私服(!)の作品が展示されている。

どんな思いで肖像画を描かせたのだろう??

もうひとつ、カール・シュッツさんの話を聞いていて面白かったのは絵のカタログ的な絵・・・
自分のところにある絵を一堂に並べている絵を何枚も描かせていたことかもしれない。
それは実際の大きさとは違って描かれたり、整然と並べられたりしている。
そして、こうしたカタログ的な絵はウィーン美術史美術館には2枚(だったと思う)しか残っておらず、いろいろなところに贈られてしまっている・・・まさにカタログあるいはチラシ的な使い方をされた絵があることかもしれない。

それだけいい絵がたくさん集められていたということになる。

今回はいい絵がたくさんあったけれど、ジョルジョーネ「矢を持った少年」
01gomi03_2

のこの不思議な表情が気になって仕方なかった。
どこか少女漫画的な・・・不思議な表情。

そして同じように不思議な表情のルーカス・クラナッハ(父) 洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ
01gomi04

ほかに切られた首を持つ女性の姿を描いたものはあったけれど、なんといってもこのサロメのどこか得意げな不思議な表情からははやり目が離せない。

普段は人物画にはあまり興味のないCosだけれど、この二人の表情はとても気になる。

それぞれの目に引かれてついふらふらと・・・
矢で射られてしまおうが、首を切られようがかまわないような気持ちになってくる・・・

もう一度見に行こうかな。

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