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2009.10.02

暗闇は真っ暗でなく・・・長澤英俊展展

2009年9月23日の最終日に川越市立美術館で
「長澤英俊展―オーロラの向かう所」
を見てきた。

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この長澤英俊展は川越市立美術館だけでなく、北浦和にある埼玉近代美術館でも同時開催されているので当初はそっちにも行くつもりだった。

川越のほうには作品が5点しか展示してない。
入り口の料金を払う前にひとつ展示してあって・・・・「ふ~ん」という感じ。
悪くはないけれど・・・・という記憶しか残っていないのだが、この時点ではさっさと見て次へ行こうと思っていたのだ。

最初の部屋に展示してあったのは「蜻蛉」というかなり大きな作品で重心の位置を考えることで見事にバランスしている作品。
ちょっと見るとひっくり返ってしまいそうなのだが、実際には重心の位置をきちんと考えてある。

カーテンの向こうにある次の部屋に入るには係員の人から注意を受ける。
「壁を触ってゆっくり部屋を一周してください」

何がなんだかさっぱりわからないままに真っ暗な部屋に入って壁を伝ってゆっくりと進む。
何も見えない真っ暗な中を進むのは不思議な体験。

ちょうど部屋の反対側のドアところに一本のごくごく細い光の線が見える。
そこまで進むとちょっとほっとしたけれど、それだけの光で何かが見えるわけでもなく、そのままゆっくりと部屋の中を進む。

部屋は真っ暗なままなんだけど次第に目が慣れてきてうすぼんやりとしたものが見え始める・・・・

これが「オーロラの向かう所」。
たくさんの柱のようなものが立っていることがわかるまでにもずいぶん時間がかかったし、形がぼんやりとわかってもそっちに歩いていく怖い。

光の入ってくる方向を見ると柱が立っているのがかろうじて見えるので恐る恐る部屋の中央へ。

次第に目が慣れてくると柱がたくさん立っていて、その間を何人かの人が歩いているのがわかる。
が、さっきまで真っ暗にしか感じなかった部屋だから、柱も人もモノトーンでぼんやりと見えるだけ。

光の入ってきている方向を見ると暗い柱が立ってる。光を背にしてみると白い柱が立っている。
わずかな光の中で見る柱の森。

それは宗教の色を持たない聖なる場所とでもいう感じ。
祈りをささげるわけではないけれど、暗さと平和を味わうところ・・・・

ここにはずいぶんと長い間いたのだと思う。
部屋の柱の森の中をあっちに行ったりこっちに行ったり。

これだけですっかり満足してしまった。
これ以上はもう何も見たくない感じ。

時間的には埼玉近代美術館に回ることは十分可能だったけれど、満足しきってそのまま静かに帰ってしまった。

最終日だったのに・・・・


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コメント

僕は埼玉県立近代だけみましたが、これはがっかりでした。ネットの意見を拝見する限り、川越や遠山記念館の展示の方がずっと良いみたいですね。Cosさんも、オーロラのむかうところにやられましたか!作者の意図は埼玉県立近代ではなく川越の方によく出ているようですね。埼玉県立近代ではブラトンのイデアに撃たれて作品を作るというこの人の時代錯誤しか感じませんでしたね

投稿: oki | 2009.10.02 18:23

お金はいくらかかりますか
この展覧会。埼玉で三つも見ると共通券があってもよろしいわな。

投稿: orz | 2009.10.02 20:23

>okiさん、
おお!
行かなくて正解だったのですね。
すっかり満足しておなかいっぱいだったのであきらめたのでしたが・・・

「プラトンのイデア」・・・そうかもしれません。
いろいろなことを試してみるのが好きな、哲学の好きな人なんだろうな。

>orzさん

川越が500円、北浦和が1000円ぐらいだったような気がします。
(北浦和は行ってないので確かなことはわからないのですが・・・)

共通券はなかったけれど、川越で北浦和の200円割引券をくれましたし、3館を回るツアーというのもあったようです。

投稿: Cos | 2009.10.03 00:36

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