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2009.07.12

中世・ルネサンスの音楽

和光大学の公開講座「絵画より復元された楽器たち 中世・ルネサンスの音楽を楽しむ」
2009年7月11日
川崎市の麻生市民館にて。

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写真はリコーダたち。

2009年4月に西洋美術館での「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」 記念コンサート」を聞きに行ったときに始めて知った今Cosたちが知っている音楽の新しさ。

それまでは古いと思っていたバッハですら18世紀初頭の人でルネサンスがそれより前だったというのがとても驚きだった。


となると、いったいルネサンスのころはどんな音楽が聞かれていたのか、どんな楽器を使っていたのかはとても気になるところだったので、知人に「こんなのがあるよ」と教えてもらっていってきた。

ルネサンスの音楽・・・ルネサンス美術についてもろくすっぽ知らないのだからまして音楽などほとんど何も知らない。
当時どんな音楽がどんなところで演奏され聞かれてきたのか・・・・興味津々。

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(これはヒエロニムス・ボスの快楽地獄の中の音楽地獄)
さらにどんな楽器が使われていたのかその現物はほとんど残っていない。それを絵画から読み取って復元したのだという。
たとえばこの絵のハーディガーディ(Hurdy gurdy)(真ん中あたりにある四角い感じのもの)はこれとほとんど変わらない形で作成されている。

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(この写真の左側の楽器)
これはWikiPediaにある現在のハーディガーディとはかなり違った印象を受ける。
音は・・・・現在のハーディガーディと比較するとどうなんだろう???

こんな風に一つ一つの楽器がどうやって作られていたのか・・・という話もとても楽しかった。

そしてメインの音楽。
このころの音楽は
教会での音楽・・・これは楽器を演奏している絵は残っていない(といわれたと思う)からアカペラだったのではないか。

宮廷での音楽・・・ここが一番いろいろな楽器を使って華やかかな。
中でも13世紀の6/8拍子の二つのドゥクティアと中世最大の作曲家といわれるギョーム・ド・マショーの「よき人に会った帰り道」たのしかった。

そして野外で演奏される祭りや放浪芸人達の音楽。
ティルマン・スサートのキャトル・ブランルは場内を練り歩きながらの演奏でいかにもブリューゲルの祭りの雰囲気。

熱烈な音楽愛好家だったヘンリー8世の宮廷音楽・・・彼は音楽に囲まれて朝起きてから寝るまでの一日を過ごしたのだという。
更になくなったときには数多くのリコーダーとトラヴァルソが一緒に埋葬されたとか・・・・

さらに教会の外での聖歌(というのかな?)である賢王アルフォンソの「聖母マリアのカンティガ集」より何曲かが演奏された。

復元された古楽器の音がかつての音同じなのかどうかは分からないけれど、近い音をよみがえらせて現代に響かせている・・・・
柔らかな楽器の音色がいかにも中世にふさわしい感じかもしれない。

今回解説をしてくださった中川つよしさん。
解説が面白くてメモを取るのが間に合わなかったけれど、中世の音楽、図像学・・・・切り口は違うけれど、過去の時代を音楽の方向からきっていく・・・
中世の絵画と音楽と・・・(Cosは苦手だけど)歴史と・・・当時の生活社会を見る「中世の窓から」・・・これらが有機的に結びつくと中世という時代が分かるのかもしれないなぁ・・・・


出演者
中川つよし  リコーダー 解説
   楽器や音楽がどうやって出来てきたのか、イスラムやアジアの影響がどうであったかといった話や中世の音楽がどんなところでどんな風に演奏されてきたのかの話。
とても面白くてもっと知りたくなる。

近藤治夫 バグパイプ、ハーディ・ガーディ、クルムホルンなど
   楽器の解説はもちろんいろいろな楽器を作っている人。古楽バグパイプの製作もしているという。いろいろな楽器を演奏していて一番変化に富んでいた。
最初の写真は彼が演奏していたリコーダーと次の写真がハーディガーディなど。

坪田一子 中世フィドル
   フィドルを立ててまるでチェロのように弾いていた。彼女の演奏は西洋美術館でも聞いていたことに帰ってきてから気がついた。

上田美佐子 レベック 中世フィドル
   西洋梨の形をしたレベックはフィドルよりももっと素朴な音が出ていた。彼女は中性フィドルをバイオリンのようにもって演奏していた。

奈倉亜矢子 歌、中世ハープ、打楽器
   なんといっても彼女のアカペラは見事だった。基本的に歌は好きじゃないけれど、彼女のように歌えるのなら歌もまたいいなぁ・・・
下手をするとどの楽器の演奏よりも良かったかもしれない。

演奏曲目(自分のための覚書)
ランボー・ド・ヴァラケス 五月の一日
作曲者不詳 二つのドゥクティア
ギョーム・ド・マショー よき人にあった帰り道
作曲者不詳 王のエスタンピー第1、第3

作曲者不詳 カッチャ「公爵が私を見ると」
フランチェスコ・ランディーニ バラータ 愛の神よ、あなたの魅力は

ジョスカン・デプレ 王様万歳
ジャック・バルビロー 楽しき生活

ティルマン・スサート キャトル・ブランル

ハインリヒ・イザーク ラミラソ
ウイリアム・コーニッシュ ああロビン
ヘンリー8世 タンデルナーケン
シャン・リシャフォール 私の悲しみ
ヘンリー8世 よき友との気晴らし

賢王アルフォンソ 聖母マリアのカンティガ集より
第1番「今日から敬うべき聖母のために歌い始めよう」
第100番「聖母マリアよ、夜明けの星よ」
第7番「我々は聖母マリアを愛すべきである」
第100番(第2バージョン)

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