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2009.06.28

鴻池朋子アーティスト・トーク

上野の森美術館で2009年7月15日までの「ネオテニー・ジャパン」に出品している鴻池朋子のアーチストトーク。

このネオテニーの会場に入った途端に待っている鏡の狼「惑星はしばらく雪に覆われる」の作者が鴻池朋子。
渦を巻き、少女を取り囲んでしまうナイフの「Knifer Life」なんていう絵を描く人だからもっと鋭い雰囲気のある人かと思ったら、やわらかいとまでは行かないけれど、思っていたのとは鋭さの方向も違うし、「この人がこういうものを作るのか・・・」とちょっと不思議な気分。
(写真に展示してある六本足の狼のぬいぐるみ・・・かわいいのだがおそらく価格は5桁の後半だろうからとても買えそうもないのが残念∥>_<∥
何しろ真っ白な顔のない「みみた」でさえ、10000円するのだから・・・)

Img_2566

会場に作品を設置すればそれで世界が変わる。
場所によって光も変わり、設置の仕方も変わってくる。
国内の場合にはその場に行ってそれぞれの場所に応じた空気にあわせて、作品にあわせてというよりも人に合わせての会場のありかたを考えているのだという。
霧島アートの森での展示は彫刻の作品が充実している美術館なので、外光が入ってきたりして暗くするのが難しかったり、アニメーションの作品を床に投影することが出来なかったりといった制約も多かったとか
札幌や東京では絵画の展示に合わせた空間で・・・
それでも東京は縦長のまるで廊下のようなスペースで、全体像を見ることが難しい。
「洞窟のように展示してはどうか」という提案をされて、落ち着いたサロンで展示を見るような雰囲気になった。
のだという。

それぞれの空間でしか出来ない展示を模索するのだとか・・・・

面白いと思ったのは彼女が霧島でやったワークショップ。
会場の中にある作品をひとつ選んで作者になったつもりでインタビューを受けてみるとか、
石にかかれた上の句と下の句をあわせてみるとか・・・
言葉をとても大切にしていることが伝わってくる。
それは出来上がった作品のタイトルが展示された姿を見てはじめてすっきりと決まるといったような鴻池の言葉に対するこだわり。

アートとしてどう受け取られるか、言葉としてどう受け取られるのかはきっと同じスタンスで見ているんだろうなぁ・・

鴻池朋子展がこの後もある。
オペラシティーアートギャラリー
2009年7月18日から9月27日まで
インタートラベラー
地中の重力0の地点まで行って戻ってくるというストーリーの元で構築されるらしい。
どんなものになるか楽しみ。

それにしても、このアーチストトークは戸外で行われたんだけど・・・暑かった_| ̄|●
仕事から大急ぎで駆けつけたCosにはちょっと厳しい環境だったなぁ・・・

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コメント

えっ、Cosさん来てたの?僕もいてTakさんから女性三人挟んだ席に座っていました。あいたかったなあー。今度どこかでお会いしましょう。作家が職業柄ずっと旅しているという言葉が印象的だったです

投稿: oki | 2009.06.28 00:56

今度またどこかでお目にかかれるといいですね。

飛行機に乗るのではなく、ずっと地面を移動していくという彼女のこだわりが言葉に対するこだわり、作品に対するこだわりにつながっているような気がします。

投稿: Cos | 2009.06.28 09:10

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» 「ネオテニー・ジャパン」鴻池朋子アーティスト・トーク [弐代目・青い日記帳 ]
上野の森美術館で開催中の 「ネオテニー・ジャパン ― 高橋コレクション」展関連イベント 鴻池朋子アーティスト・トークに参加して来ました。 眼鏡姿でない鴻池さん。 今日もトーク絶好調。 東京で開催される前に鹿児島と札幌を巡回してきた「ネオテニー展」。それぞれの会場での作品設置に鴻池さん自ら参加された際のエピソードや、東京・上野の森美術館での展示につてなど、作家自ら積極的に語って下さいました。 トークの内容はまた後日。 Mizuma Art Gallery blog... [続きを読む]

受信: 2009.06.28 21:25

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