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2009.06.07

ルーブル美術館展--17世紀ヨーロッパ絵画

金曜日の夜間開館だと言うのに人の波が続く。
夕方6時だというのに「60分待ち」・・・・
(実際には40分ほどでは入れたけれど・・・う~ん)
しかもこの日は閉館時間を30分延長して8時30分までとなったのだが、最後まで人は減らなかった・・・∥^O^∥

普通だったらこんなに混んでいればパスしてしまうのだが、この日は池上先生のお話付きのツアーなので何が何でもはずせない。

全員が合流できるのかどうか危ぶまれるほどの混雑だったけれど、7時には全員が中に入ることが出来て\∥^O^∥/

17世紀のヨーロッパ芸術のパトロネージにかかわる話題とともにいろいろな絵の解説をしてくださる。
今回来日した71点中少なくとも23点(これ以上あったかもしれないけれど、Cosのメモには残ってない)の解説・・・
いやぁ面白かった。

通り一遍の解説ではなく、歴史的なあるいは絵の裏側にあるもろもろのことを解説してくださるからお話を伺っただけでCosですら絵の見方が変わってしまうのだ。

17世紀という時代はカトリックとプロテスタントが対立する時代であり、
この時代に描かれた絵は教会の対抗宗教改革のプロパガンダだったり、
王や貴族の描かせる大きな肖像画などであったり、
後には商人たちが自分達のうちに飾る絵だったりした。
そうした歴史的な背景を見ながら絵の意味を読み解いていただきながら見ると本当に面白い。

まず、「川から救われるモーセ」からこの展覧会はスタートする。
プッサンはこの絵を何枚か描いていてその中の2枚目がタペストリーの原画になっていたりするのだけど、なぜこの絵がそんなに描かれたのか・・・
王の迫害を逃れるために川に流されたモーセが救われるという題材だけど、実際にはその裏にはイエスの予見があり、ナイル川の豊饒を意味する擬人(この字でいいのかな?)が後ろを向いていたり・・・


アンリ4世の妻「マリー・ド・メディシスの肖像」
22歳という当時では晩婚だった彼女
1年分の国家予算にも匹敵する持参金を持ってイタリアからフランスに嫁いだ彼女
宮廷のフランス人とうまくいかず息子に政権の座を追われた彼女
この絵は彼女が画家に依頼して描かせたもの・・・となると・・・
政略結婚じゃなかったといいたかった彼女?
・・・・そんなバックグラウンドを知ってみるとこの絵の見え方も変わってくる。

花束を描くときひとつとっても当時の絵の中にはしおれた花と生き生きとした花が同時に描かれていて、それはまた宗教的意味合いを持っている。

ちょっとだまし絵風の「風景の見える医師のアーチの課かに置かれた花束」では一緒に行った人たちと
「虫はどこだ?」
「あの虫はハエじゃないか?」
「白いバラの赤い虫は虫か?」
(えっと・・・だまし絵風の窓枠の表現とか花の表現とか見るはずなのに・・・)

「クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス」では
「どこで父親に返しているんだ?」
「あの白い服か?」
「えっ、どこどこ?」・・・・・

「アンドロメダを救うペルセウス」では
こういった絵が描かれたのはその当時他国の支配下にあったためにどこかから救いが現れないかという願望を表現しているとか、
ペルセウスは小さく描くことになっているとか
足元の貝の表現と意味とか
じゃなくて「竜はなんかかっこ悪いなぁ」(これはσ∥^O^∥ )とか・・・

01gomi01

「大工ヨセフ」に代表される画期的な光源の取り方・・・
見せたいところに光を当てながら、光源自体は隠す点光源の効果とか・・・

あと東京での会期は一週間しかないけれど、もしまた行くことがあったらその背景を考えながら見るとよりいっそう面白い。
2009年6月30日(火)~9月27日(日)京都市美術館と、京都で見るのも空いていていいかもしれない
∥>_<∥

出来たら、フェルメールのレースを編む女の光の反射がどうなっているのか、ピントがどうぼけているのかを見てみるとそれはそれでまた面白いし・・・
(あまりに混んでいて、今回はチェックできなかったのが残念)

東京では2009年2月28日(土)~6月14日(日)国立西洋美術館
会期末までは連日7時(金曜日は8時)まで

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コメント

おお、力作ですね!!
こんなには書けないなあ。。。どうしよう。。。

投稿: すた | 2009.06.07 23:02

どうもです。
せっせとメモを取ってたんで・・・
せっかく書いたんだから書かないともったいないじゃないかぁ
∥xx;∥☆\(--メ)

投稿: Cos | 2009.06.07 23:25

金曜夜間開館なのにそんなに混雑するわけは池上先生のツアー目的の人ばかり?すみません、Cosさんはさすがきちんと予習されますが、僕は予習しないので〇〇先生のツアーがあるとか全く知らない。行ってみると作家のギャラリートークがあってじゃ参加しようかと。勉強でも予習復習大切ですね!Cosさんは教材研究、笑。

投稿: oki | 2009.06.08 00:06

この池上先生のツアーは他のところが主催しているツアーで大人は15人ぐらい、学生が数人でした。
普通のガイドツアーは好きじゃないんですが、こういう実際に携わっている方の話を聞くのは本当に面白いです。
話を伺うたびにCosの勉強不足を痛感します_| ̄|●

投稿: Cos | 2009.06.08 00:15

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