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2009.05.31

水墨画の輝き

始まったときから見たかった出光美術館の「水墨画の輝き」(2009年5月31日まで)
およそ1ヵ月しかやらないこともあるし、5月はなんだかんだと忙しくて見に行く余裕がなかったこともあるけれど、あっという間に会期末になってしまった。

人物よりも自然・・・風景や動物や(戸外の)植物のほうが好きなので、これはどうしても見逃せなかったのだ。

時間に余裕がなかったのでまっすぐ行ってまっすぐ帰ってきたのだが、予想以上に時間がかかって帰ってきてからも大忙し∥^O^∥

でも幸いなことに混雑もそれほどひどくなく、見たいものを落ち着いてじっくり見ることが出来たのはとてもうれしかった。

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色を拒否して白と黒と灰色だけで色彩豊かな世界を表現する水墨画、色がないのに色を感じさせる不思議さが好きなのだ。

会場に入って最初にあったのが雪舟の破墨山水図
輪郭を無理に際立たせることなく墨でさっさと書いてしまったかのような絵。
深い緑と水の青さが見えてくる。
人がいるのかも知れずいないのかも知れず・・・いてもいなくてもかかわりなく静かに山はある。
こういう景色が好き。

「元信」の印のある花鳥図屏風 時に写実的に描き、時に抽象的に描かれている植物。
写実的に描かれたタンポポが古さをまったく感じさせない。
どこかのカットに使われても不思議のないくらい・・・
(でもあれは西洋タンポポじゃないことだけはまちがいない・・・と思う)
そうかと思うと一面に生えている草の葉はあっさりと抽象化してあったりもする。
タンポポが好きだったのかなぁ・・・

そして上の絵にもなっている長谷川等伯の竹虎図屏風
凛々しく勇ましく描かれる虎の求愛の図なのだという。
(上には描かれていないけれど)雄の虎は毛並みもなんだか乱れていて、雌の前で下手に出て求愛している。そして雌の虎は見てのとおりなのである。
そこにはあれだけ強い虎にして求愛の時にはどこか気弱になるのかとちょっと面白い。
そしてこの雌の表情・・・・いいなぁ・・・

が、同じ虎でも俵屋宗達の龍虎図の虎はまるでドラえもん∥^O^∥
下から虎を見上げている龍をどこかきょとんとした表情で見ている。
見上げている龍の表情は虎の単純化された表現に比べると細かく、憂いを秘めた表情が見えている。

他にも尾形光琳の蹴鞠布袋図も面白かったし、
長谷川等伯の竹鶴図屏風に描かれた竹が面白かったし、
雪舟の赤衣達磨図の達磨の表情の面白さと眼光の鋭さ、
鈴木基一の雑画に描かれた植物のきれいさ、
仙厓の狗子画賛の犬のかわいさと尻尾までの線の面白さ、
それ以外のも面白いものがたくさんあって、なかなか見飽きなかったのだが
「閉館時間」と追い出されてしまった∥^O^∥

時間的にちょっと無理があったので「堪能する」ところまでは行かなかったけれど、
その前日に見た山、メゾチントなどを思い出しながらの楽しいひと時を過ごしてきた\∥^O^∥/

でももっと早く行けばよかったなぁ・・・

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