« 世界デジタル図書館 | トップページ | 元気の出る音楽 若さ! »

2009.04.23

舟越桂 新作版画・・・・絶望?・・・

渋谷Bunkamuraギャラリーで2009年4月26日までの
舟越桂 新作版画展」を見に行ってきた。
同時にトレチャコフ展も見たのだけれど、舟越桂のほうがずっと強烈に残ってしまった。

新作のテーマは「絶望」なのだろうか・・・
最初の一枚「砂の街のスフィンクス」を見た瞬間に伝わってきた感情は強烈だった。
「絶望」といっても「戦争を見るスフィンクス」のような怒り狂ったり慟哭したりするような絶望ではなく、たとえて言うなら

この前、とても幸せで楽しい時間を過ごしたけれど、一夜明けてみたらそれはそれでひとつの現実ではあるけれど単なる白日夢に過ぎず、目の前に残されたのは夢の楽しかった分だけより深く沈みこんでいくような道を進むことしかないと気がついた時に感じるような絶望だろうか。

それはもしかしたら人類の将来の道なのかもしれないし、舟越桂の絶望なのかもしれない。

案内状のはがきにもなっている「スフィンクス 問う」では過去のスフィンクスと同じように「それでお前は何をしたのだ」と彼の前を通る人に質問をしているようでもあり、

「冬の鏡」では少女が静かに「あきらめなさい」とさとしているようでもあり・・・

西村画廊で見た狂気に満ちた「バッタを喰らうスフィンクス」の先にあるものが絶望なのかもしれない。

彼の過去の作品も悲しみには満ちていたけれど、もうここから先はないのかもしれない・・・
そんな思いを抱えてトレチャコフ展を見に行ったのだった。

ちょうど同時にギャラリー白川でも同じ展示をしていました。


|

« 世界デジタル図書館 | トップページ | 元気の出る音楽 若さ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/44769438

この記事へのトラックバック一覧です: 舟越桂 新作版画・・・・絶望?・・・:

« 世界デジタル図書館 | トップページ | 元気の出る音楽 若さ! »