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2009.03.08

チャロー! インディア

「期待したほどよくなかった」という話を聞いていたので最初から期待せずに行った美術展。

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チャロー! インディア --インド美術の新時代--
2009年3月15日まで
森美術館

Cosが聞いたのは「どこがインドなのかよくわからなかった」といったものだったので、最初から「インド」を期待せずに行ったのがよかったのかもしれない。
確かにインドらしさを求めようとすればインパクトが小さいかもしれないけれど、「インド」を期待せずに見るとそれなりになかなか面白かった。

会場に入って最初に見るのが体一面に精子のビンディを描かれた象。
ヒンズー教の既婚の女性が額につける印であるビンディに精子を模したものなどあるとはとても思えないが・・・・
夫のある女性がおでこに精子を貼り付ける・・・実のところビンディの意味するところとは共通しているのかもしれない。

一番面白かったのはシルパ・グプタのごみに関する映像作品。
白いスクリーンに向かってたつとそのスクリーンには自分の影が映る。
映った影に一本のケーブルが延びてきてそのケーブルを伝って影のごみが落ちてきた、と思うと体にくっついてしまうのだ。

もちろん、くっついているのは影のほうだけで実際の人間についてるわけではない。
作り方としてはこの前に見てきたメディア芸術祭のOups!と同じようなテクニックを使っているわけなのだが、その表現がごみ問題あるいはインドの中のごみを扱っている人たちの問題・・・たぶんカースト制にかかわっている問題・・・に関連しているところが違っている。
たぶんこれもインド特有の視点を含んでいるんだろうな。

「インド」ということにこだわらずに見たときに一番面白かったのがN・S・ハルシャの椅子の作品。
この椅子は展示作品でもあり、監視員が座るための椅子でもあり、この椅子に座ることで観客を見る立場にある監視員達が逆に見られる対象になってしまう。

椅子の上には天上に近いところにかごがあってその下に座れば頭の上に落ちてきそうだったり、地球儀のような地球のボールがあったり、椅子の横に口のひらいたお米(インディカ米ではなかった)の入った麻袋にナイフが刺さっていたり、なにやらネットのようなものが壁にかかっていたりしてなかなか面白い。

ただ、じっと見ると必然的に監視員の人と目が合うわけで、それはそれでこっちもちょっと居心地が悪かったりもする∥^O^∥

人の座っていない監視員の椅子には自分が座ってみたくなってくる。
座ったらおこられるのかなぁ?

この展覧会で一番ショックを受けたのは最後のインタビューの映像。
内容はそんなにたいしたことがなくてどんなものを作っているかとか「あなたにとってインドとは?」といったインタビューをしているだけなのだが、なんと全員が英語で受け答えをしているのである。
芸術家ということと語学に堪能ということとの関連はそんなにあると思えない。

インドという国には26の言語があって同じインドであっても場所が違えば言葉が通じないのだとも言う。
公用語はヒンズー語だけれど英語しか離せない人もいるのだという。
インド - Wikipedia.

1991年の国勢調査によると、178,598人(調査対象者の0.021%)が英語を母語にしており、9000万人以上(同11%)が英語を第一、第二、ないし第三の言語として話すとしている。

英語でインタビューを受けそれに答えている彼らには英語圏の世界はひらかれているけれど、もしかするとインドのほかの地方の人たちの社会は彼らにとって閉ざされているところもあるのだろう。

実はこれこそがいまのインドの姿なのかもしれないと思ってみたりした。

それにしても英語を自由に使いこなすのはかなりうらやましい・・・∥^O^∥

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