ブラジルという国、Cosとしては好きな国と言うわけではない。
なんといっても暑そうだし、湿度は高そうだし、Cosの苦手とする環境を兼ね備えているのだ。
でも、あのサンバのリズム、そして今回の「ネオ・トロピカリア --ブラジルの創造力--」は好きだ。
(東京都現代美術館で2009年1月12日まで)

このチラシの頭にかぶっているラッパみたいなものが会場においてあったけれど、中をのぞくと向こう側が見える。
もしかしたらこの中で声を出すと向こう側のラッパになっているところから聞こえてくるのかもしれない。
もちろん、「お手を触れないでください」だったから試してみるわけにはいかなかったけれど・・・
これを作ったまれっぺの作品のひとつに真っ白な小部屋に置かれた「くらげ」と名づけられた10個ほどの青みが買った透明なガラスの物体。不定形の花瓶の底と底を貼り合わせてひとつにしてある。
空間の白さとガラスの透明感がとてもよかった。
エリオ・オイチシカの迷路はのれんの様なカーテンによって仕切られたそれぞれに色分けされた小部屋ではいろいろな言葉でのラジオ放送が流れている。
色の違い、言葉の違い・・・実はどっちも同じようなものなのかもしれない。
この迷路の最後にマンゴージュースが振舞われる。
ちょっとねっとりしていてブラジル・・・なんだなぁ・・・
無限を感じさせたのはアナ・マリア・タヴァレスの「通風孔(ピラネージに)」スチールで出来た板や階段が無限に続いている映像が広い部屋の両側の壁に流れる。
ストーリーは何もないのにいくら見ていても飽きないし、ちょうどエッシャー展でみたDEPTHの3D映像と同じような奥行きと広がりを感じた。
ジュン・ナナオのファッションショー・・・紙で出来たドレスを着て歩くモデル達、緻密に切り抜かれてレースで出来ている。ショーの最後でモデル達はそのドレスを破り捨てる・・・
そしてなんといっても圧巻は現代美術館の地下2階から3階までの吹き抜けになっている空間に作られたネト。
今回は彼の作品を見るだけ(体感するだけ)でも十分満足できるほど。

今回の展示はこれを小型にしたもの。
床にはそば殻のおおきなクッションがいくつも置いてあって、そこに座って・・・寝転んで見られるようになっている。
「そば殻を使っていますのでご注意ください」とあったけれど、今まではそば殻では大丈夫だったCos。
当然のようにねっころがって天井を見上げていた。
あっちで座り、こっちでねっころがって・・・
訳もなく「このままあっちへ行ってしまってもいいなぁ」なんて思えるほど幸せなひと時だった。
何も考えず、この空間だけを楽しんでいたひととき。
このひとときのためなら少々のことは平気・・・・なのだ。
が・・・・しばらくしてからだの異変に気がついた。
異変といっても気のせい程度でたいしたことはなかったのだが・・・訳もなく「あっち」と感じたのは実はこのせいだったのかもしれない。
それにしても・・・一回ごとにひどくなってきているけれど、いつかそのうちそばがらの枕で寝たらあっちへ行ってしまうなんていうことにもなるんだろうか?
東京都現代美術館はこれから2009年3月20日まで改修工事のために全館休館なのだという。中を変えるだけなので外側は変わらないと思うけれど・・・

しばらくここともお別れ。
見えている絵はネオ・トロピカリアの作品のひとつベアトリス・ミャーゼスの作品。
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