地上の花
これも会期末ぎりぎりでみてきた写真展。
このところ写真ばかりになっているし年初めにはまた写真の予定なので、どうしようかとも思ったのだが、ポートレートが面白いと聞いたのでちょっといってみることにしたのだ。
「蜷川美香展---地上の花、天上の色---」
オペラシティアートギャラリーで2008年12月28日まで。
最初に入る部屋は「花」大き目のパネルの写真がいっぱい並んでいるのだが、今ひとつぴんとこない。
見ているときにはどこがぴんと来ないのか分からなかったけれど後になってみるとCosが花に求めているものと彼女が花に求めているものがずれていると言うことなんだろうなと思った。
この展覧会は部屋から部屋へ移動するときにはカーテンを開けて進むようになっている。
カーテンを開けるとこそには前の部屋とまったく違った世界が広がっている。
最初のうちは「う~ん」状態だったけれど、カーテンをくぐった向こうが暗い部屋で正面の巨大なスクリーンを泳ぐ赤と白が目に入った瞬間に見方が変わってしまった。
「金魚」としてではなく赤と白(と黒)の世界としてみるとすごくいいのである。
そして彼女のポートレート・・・
とられることになれている人たちの写真を撮ったとき、その写真が個性を語り始める・・・と言う感じだろうか。
Cosは芸能人の名前なんかは知らないから、見たことがあってもそれが誰だかさっぱり分からない。
それでも一人一人が生き生きとしているのだ。
そしてきわめつけが「造花」
ちょっと見ると普通の花となんら変わらないように見えているのにじっくり見ると一つ一つの花が造花であることを主張してくる。
自然の花であっても不思議はないような場所で決して枯れることなく、でもおそらくこのままでいるわけではなく、飾られて理寿命は結構短いのかもしれないと思わせる。
そして最後の壁面にびっしりと貼り付けられたポートレートたち。
そんなに混んでいたわけではないけれど、誰しもがじっくり見たいと思うポートレートだからか、ここだけは列が出来ていて、しかもその列がゆっくりゆっくりとしか動かないのだ。
さすがにここは時間切れで途中でギブアップしてしまったけれど、もっとすいていてじっくり見ることが出来たら面白かったかもしれない。
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