丸紅コレクション
損保ジャパン東郷青児美術館で2008年12月28日までの丸紅コレクションに会期末ぎりぎりに行ってきた。
さすがに年末になるとごみつくり(大掃除と言うほどじゃなくてひたすらごみをまとめてるだけ・・・)が忙しくてなかなかのんびりパソコンに向かう余裕がない・・・今日もないのだがこっそりと座って・・・∥^O^∥
会場に入ると最初に展示してあるのは江戸時代の着物。先日佐倉の歴博でみた打敷となって現在まで伝わっているものと違って(当然時代も違うし)きれいな着物のままの形で保存されているから、すごくきれいな感じがする。
江戸時代、身分によって着ることの出来る着物が違っていて
武家の打ちかけには教養の高さを表す源氏物語や脳のモチーフがあったり(御所解)
町人の葉地味な地色にすそだけに模様を入れる褄(つま)(江戸褄)
が展示してあった。
思わずどういう風に作ってあるのかじっくりと眺めてしまったのは歴博の影響だろう∥^O^∥
能装束には金糸の刺繍と金が塗ったものの両方が一枚の着物に入っていたりしてそれはそれで面白かった。
このちらしにあるサンドロ・ボッティチェリの「美しきシモネッタ」 1480-85年頃
を見るのがひとつの目的だったけれど、実はあんまりいいとは思わなかった。
なんとなくもっと深みのある絵を期待していたのだが・・・う~ん残念。
逆にまるっきり期待していなかったのにとてもよかったのがブラマンクの冬景色と言う一枚。
ブラマンクの作品は3点出ているのだけれど、他の二つはCosの趣味からはかなりかけ離れていたけれど、この冬景色はとてもよかった。
季節柄なのか、Cosがこういう寒々とした風景がすきなのか・・・・
ブラマンクは好きじゃないけれど、こういう絵をかいているのならもっと見たいかも。
そういえば、いいなと思った加山又造の絵も冬山だった∥^O^∥
ちょっと見ただけでは気がつかないけど、手前の雪は白で山の雪は銀と金でかいているから山がぐっと存在を主張しているようにも見えた。
来年は六本木で加山又造展があるからちょっと楽しみ。
・・・さてと、もうちょっとごみを作っておこうかな・・・_| ̄|●
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コメント
保険会社が損得を越えて芸術に投資する……
なんていう優雅な時代はもう終焉になるんでしょうね。
損保ジャパン3位転落というニュースを受けて。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2008.12.30 08:09
たとえば、近衛家の陽明文庫なんていうのは、昔の公家がそんなにすごい金持ちではなかったと思うのに、しっかりと文化を伝えてきたんですよね。
これからの時代は企業にとっても苦しい時代だろうし、文化に金を使うなんていうことは難しくなって行くのかもしれません。
丸紅は今回のコレクション展の入場料収入(入場料ではなく収入)と同額を社会福祉施設、団体に寄付するそうです。
こういうことが出来るのも今のうちだけかな。
投稿: Cos | 2008.12.30 19:23