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2008.10.02

お客様感謝デー

今日は都民の日。
あちこちの東京都の施設が無料になる日なのだが、東京都の施設以外にも無料になるところがある。
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この損保ジャパン美術館は今日が「お客様感謝デー」で無料。

今日をねらって、Cosもジョット展を見てきた。さすがに混んでいて、一枚一枚の絵をじっくり見ることは出来なかったのが残念だけど、実はまた近いうちに行くのでまぁいいか・・・

西洋絵画の父とも称されるジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone)はそれまでの平面的なビザンティン絵画から脱却してルネッサン絵画の立体感や感情を表現するような描き方をした。

今回はテンペラ画が多いのだが、フレスコ画も着ている。壁に書き込んだフレスコ画を日本に持ってくることが出来るというのも考えようによってはすごいこと。

が、フレスコ画を見ていると実際に現場へ行ってみてみたくなる。天井の高い教会でどんな風に見えているのか、教会の雰囲気の中でじっくりと楽しみたいと思わずにいられないのだが、このフレスコ画は保存が難しく2002年に修復がおわテ一般公開されているスクロヴェーニ礼拝堂などは職員と一緒に15分間だけ中に入ってみることが出来るのだという。

つまり現地へ行ってもじっくりと見ることが出来ないのだ。
ほおっておけばどんどん消えていってしまうひとつの文化なんだなぁ・・・

このスクロヴェーニ礼拝堂はパネルで説明してあった。

こうしたパネルを見ていつも思うことは芸術としてみるなら現物が最上だけど、文化の表現としてみるときにはパネルのような複製のほうがじっくりと細部まで見られていいのかもしれないなということだ。
教会の内部一面にこれだけのものが飾られていても、(たとえ時間制限がなかったとしても)じっくりと一つ一つの絵について見ていくことはかなり難しい気がする。

それがパネルになっていれば、一枚一枚を切り取ってじっくり見ることが出来るし、必要があれば細部を取り上げてみることも可能になる。

そういう見方もまた大切なんっじゃないかと思う。

今回、ジョット本人の絵は多くない(4枚)がその後継者達の作品がたくさんきていて歴史的にルネッサンスへと向かう様子も見て取ることも出来る。

面白かったのは、ヴェルナルド・ダッテイの「携帯用三連祭壇画」。
携帯用というのにはあまりに大きい気がするのだが、もって歩いたのだろうか?
こんな大きなものを持って旅行することを考えたら・・・・
そしてその中に描かれている絵。
キリスト教のフォーマットにしたがって聖人が描かれているんだろうなぁ・・
「旅人用祭壇画にはこれとこれを書く」というのがあるんだなぁ・・・
こういう聖人を連れて旅をすることで守ってもらおうというのだろうか・・・

などと考えながらぐるっとひと回り見てきた。

損保ジャパン美術館で2008年11月9日まで

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コメント

興味深い~!
Cosさん 某所では遠慮しておられるけれど 軽快なテンポの持ち主ですね!

パネルのところ、なるほどでした。
上野さんという日本画家が、上智大内の聖イグナチウスチャペルのステンドグラスの原画を作成したのですが、
箱が大きいと全体のコンセプトを俯瞰しづらいです。
でも 細部が目の前に光とともにあると、たとえほんの一部でも 実感を伴う理解を促す…のも 確かで。
せっかくの展覧会なら、俯瞰もして把握したいですよね。礼拝中、ごそごそ歩き回れないものですから(笑)

投稿: 欅 | 2008.10.02 16:50

>箱が大きいと全体のコンセプトを俯瞰しづらい

確かにそういう面もあるかもしれませんね。
細部をじっくりというのもまた大切なんだろうな。

でも・・・礼拝の中で味わうのは一番ふさわしいような気もします。

投稿: Cos | 2008.10.02 20:34

同感です。(私の前のコメントの六行目、接続詞が悪かったですね。)
礼拝や 会堂内にいるときは 細部のほうがみえてしまうんですよ。それと、光の与えられ方、
光の投げかけられるメッセージ性、方向性ですね。

絵だけで平面展開するとどうなるか・・ 別に展覧会を設けて頂くと、なお ありがたいですよね。
ゴスペル音楽を聴きに行く動機と似ているかも。

投稿: 欅 | 2008.10.03 21:35

そうなんですか.
中に入ってみると全体が俯瞰できて作者が見て欲しいように見ることができるような気がしていましたけれど,必ずしもそうじゃないんですね.

「絵だけで平面展開」・・・おもしろそうですね.
美術展のおまけで,そういう展示があるといいなぁ・・・

投稿: Cos | 2008.10.03 23:41

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