« お客様感謝デー | トップページ | 注意書きは読まなくていいの? »

2008.10.02

岩崎邸庭園

10月1日は都民の日で東京都の施設がいろいろと無料になる。

普段からよく行っている東博や科博も無料だけど、わざわざ無料で混んでいる日に行かなくてもいいかな。
せっかくのチャンスなので、普段だったら絶対に行かないようなところと思って候補に上げたのが東京都のいろいろな庭園。


植物が好きなんだからもっと行っておけばいいと思うのだが、実際にはなかなか行くチャンスがない。大学のころは行き詰ったりすると小石川後楽園や六義園などを散歩していたけれど、いつの間にかそんな風に時間を使う余裕がなくなってしまっている。

最初にいきたいと思ったのは神代植物園なのだが、ここは駅から遠い上に天候が今ひとつ(思っていた以上によかったけど)だし、バラには少し早い季節なので断念してもう少し行きやすいところを・・・

ということで選んだのが岩崎邸庭園。
1896年(明治29年)に三菱創設者・岩崎家本邸として建てられたという旧岩崎邸、少しずつ修復して一般公開していて一度は行ってみたいと思っていたのだが「上野」という土地柄、その辺まで行くことは少なくないけれど、あちこちの美術館を回っていると疲れてしまって、「この上さらに庭園」という元気はなかなかでないのだ。

が、最寄の駅である湯島からではなく、上野駅からスタート。

Img_0243

せっかくだからここを通り抜けて行こうというのだ∥^O^∥

さすがに日曜日並みに人が多くて、動物を見て楽しむという気分にはあまりなれない。それでも、マイナーな鳥類を見ながらのんびり散歩。

以前見たときにはまだ薄茶色だったタンチョウの子どもの羽がすっかり大人と同じ色になっているのを見てちょっとうれしかったり、五重塔の周りをぐるっとまわってみたり・・・

東園と西園をつなぐイソップ橋の混雑にはちょっと参ったけれど、ヤマアラシを見ながら池之端門から出る。
なんと贅沢な・・・

 
 
 


というわけで、岩崎邸庭園へ。
Img_0325

明治時代に贅を凝らした西洋建築。見学できるのは1階と2階のごく一部だが、その上にも下にも階段があって実際にはもっとずっと広かったことが分かる。

西洋建築の屋敷というと東京都庭園美術館を思い出すけれど、ここは地下室も(見える範囲には)なかったし、3階は小さな部屋があるだけで他にはない(ように見える)

修復がされていない廊下も入ることは出来ないが、所々見えるようになっていて、修復がされていないから余計に当時の生活を想像したり出来る。

建物としてはこっちのほうが面白いかもしれない。

保存のために靴を脱いで袋に入れて持っていく。
靴を脱いで歩く屋内というのはそれだけで他のお宅を訪問している気になるから不思議だ。

Img_0270
部屋の壁紙には「金唐革紙」が使われている。ヨーロッパで使われていた皮製の壁紙を日本独自に和紙を使って作ったもの。

継ぎ目のところを見てもとてもこれは和紙には見えないが

コウゾとミツマタ(どっちかが繊維が長くてしっかりしているけれど滑らかさがなく、もう一方は繊維が短いけれど滑らかになるといっていたのだがどっちがどっちだったか・・・)を混ぜて作った和紙を何枚も重ねてローラー式の版木に乗せて(?)とことんたたいて凹凸を出し色をつけてからワニスを塗ると化学変化で金色になる。
地の部分の金を削って出来上がりなのだそうだが、作るのにとても長い時間がかかる。

何年もの時間をかけて、当時の壁紙を再現したのが今の壁紙だそうだ。

他の部屋では天井に日本刺繍が施されていた(写真がうまく取れていなかった)。
室内装飾用の刺繍というのは珍しくないものなのだろうか?
他にもあるのかどうかは分からないけれど、明治20年から30年のこの時期にはこうしたことがあちこち(の金持ちのうち)でやっていたのかもしれない。

なんとなく帯や能装束などの刺繍とイメージとして似ている気がする。

「西洋」をそのまま取り入れたのではなく、「西洋」を消化して作られたという感じのする旧岩崎邸はなかなか面白かった。

普段に比べると混んでいるけれど、見るのに大変というほどではなく、そこここでいろいろなものを楽しむことが出来た。

ただ、「庭園」は芝生の広場があるだけでちょっとさびしかったのが玉に瑕かな。


|

« お客様感謝デー | トップページ | 注意書きは読まなくていいの? »

コメント

Cosさん、1日で結構、活躍しましたね! 行動的ですね。

上野行くたびに「近いはず…」と安心してしまい、ずっと行きたかった岩崎邸に、まだ行けていないのです!
絵入りガイド本より、かえってCosさんの実感レポートの方が よりよく伝わって来ます。上野上野って安心していないで、知らない道を歩かなきゃですね!


投稿: 麻 | 2008.10.02 16:37

実は動物園は通り抜けただけなので、そんなにあちこち行ったわけじゃありません。

岩崎邸はみんな同じように思っているんですね。

だれもが一度は行ってみたいと思っているのかも。

投稿: Cos | 2008.10.02 20:36

URLをコピッて検索してやってきました。


こすもすさんの日記を読んで、私の勘違いが判明しました。


壁紙は完全に革だとばかり思っていましたが、紙だったのですね。


以前、革を紙のように使い屏風を作られていた国宝級の作品をみたことがあったので勘違いしたようです。(恥ずかしい)


しかし、内装から外装まで素晴らしい建物で、私、あまりの素晴らしさに白玉ぜんざいを堪能しちゃいましたよ。


まさしく、よその家で「お茶」した感じ。


落ち着いて和む「お宅」でした。

投稿: u:ca | 2008.10.03 23:55

u:caさん、

Cosも最初は「金唐革紙」
金色の外国風の革の壁紙と思っていました∥^O^∥
解説員の方が解説を始めたので紙だとわかってびっくりしたくらいで・・・

白玉ぜんざい・・・いいなぁ・・・
Cosは予想通り見ているうちに時間がたってしまってやっぱりお茶の時間は取れませんでした(泣)


「お宅訪問」はゆっくりお茶をいただいて・・・がいいなぁ

投稿: Cos | 2008.10.04 07:56

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/42659072

この記事へのトラックバック一覧です: 岩崎邸庭園:

« お客様感謝デー | トップページ | 注意書きは読まなくていいの? »