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2008.10.11

環境芸術 Dani KARAVAN

環境芸術という言葉が出てきたのは最近のことらしい。人間の手で作られたものだけではなく、光が、風が、大気がその芸術の一部になっているものをいうらしい。

「ダニ・カラヴァン展」世田谷美術館
2008年9月2日 -10月21日

「絵画から空間へ」

作品そのものではなく、その周囲に視線を向けさせ、環境からのあらゆる感覚劇刺激を伝える存在となるように自らの作品を形作った。

と彼の作品の解説にあったように・・・


Img_0356

世田谷美術館の展示室の中には円形のものがある。普段はカーテン(?)が占められていて外を見ることができないけれど、このうちの一室が外の緑を作品の一部に取り入れられた展示になっていた。

「水滴」は円形の窓に沿って円形(の一部)に砂が敷き詰められ、その内側から砂の中に作られた4つの黒い小石の円錐とその向こうに見える緑の砧公園を見るようになっている。4つの円錐の小山のうちのひとつには細い竹を割ったといがその頂上にゆっくりゆっくりと水滴を落とす。

そのの手前にはじゅうたんが引いてあって、来た人は靴を脱いで入るようになっている。人はほとんどいないので新と静まり返った部屋にゆっくりと落ちてきた水滴の音だけが拡大されて聞こえる。
窓の外では楽しそうにしゃべりながら散歩をする人たち、笑いさざめきながら走っている子供たち、ストレッチを終わって走り出す人たちが太陽の光に輝いている.

室内から水滴の音を聞きながら見ていると、それはまるで映画の1シーンのよう・・・あなたは窓の向こう側で楽しそうにみんなといるのに、こっちからそれを羨望のまなざしで見ている自分・・・みたいな感じ?

Img_0370
 実際に作られた作品はもうひとつあってあまり目立たない「光と砂」.

外から見た写真。このブラインドの向こう側に作品がある。

円形ではなくその隣の四角い部分の窓際に細く展示されているのだが、壁で仕切られた1mちょっとの狭いところから奥を見る感じなので、のぞいてみない限りはそのまま通り過ぎていってしまいそう。

タイトルは「光と砂」。
細長く砂が敷き詰められた一番奥には円錐の砂の山、そしてその手前には一本の枯れ枝が立てられている。
枯れ枝から砂の山までは足跡が残っていて・・・そこに横一面のブラインドから、スリットになって差し込む光が当たっている。


「光、砂、カッティングシート」
光がこの作品の重要な部分なのだ。

作られたものだけではなく、周囲の自然、空気、太陽までもが作品の一部・・・

おそらくどこかで彼の作品は見たことがあるに違いない、そんな気がしてくるけれど、きっとそれには彼の名前は冠されておらず、単に「おもしろいな」で終わってしまっているのだろう。

そう思うと今まで見てきたいろいろなものが怪しく感じられる∥^O^∥

自然の中で、あるいは自然を取り入れてそこに新しい美を作り出す・・・
これからはそういう作品も増えてくるんだろうな。

Img_0359
世田谷美術館の地下の休憩室の横の噴水と階段。

ちょうどこんな風にゆったりとした空気が展示室の中にも漂っていた。

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コメント

これも要マークね。次の山口薫も行きたいと思っています。
Cosさんの文章、明晰で好きだわ~。

投稿: 蓮花 | 2008.10.12 21:37

ありがとうございます。

山口薫!行きます\∥^O^∥/

投稿: Cos | 2008.10.13 09:14

この展示も残すところわずかですね。
はっ・・・ この写真をみていたら、行きたさが充満してきましたよ。
環境芸術ってカタログ無しでも とにかく足を運んだほうがいい、ものですよね。
なんとかして行かなくっちゃ。。

投稿: 蓮花 | 2008.10.19 12:43

どうかなぁ・・・とおくからわざわざ行くほどの内容でもない気がします。

これが千葉とか埼玉だったらCosも行かなかっただろうし・・・

実際に作ってあるものは2つしかないですから期待していくとがっかりするかも。

投稿: Cos | 2008.10.20 06:54

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