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2008.09.20

Still/Motion・・・変化の芸術

美術館の映像展示は難しい。
それぞれの展示室でいろいろな作品を同時にやっているから、同じ作品をゆっくりと座って最初から最後まで見ることは少なくて、ほとんどの場合途中からちょっと見てよければそのままじっくりと、たいしたことがないと思えばそのまま次の展示室へ。

時間的に短い作品ならちょっと待って最初から見てみようと思うけれど、長い作品だと今どこをやっているかわからないし、待ってみようとか、終わる時間にあわせてもう一度来ようという気にはなかなかなれなくなる。

どれほどよい作品なのか見てみないと分からないけれど、30分、40分とは待てないのが今のCos。
こういう数多くの作品を一挙に展示するときには3分から5分ぐらいが手ごろなのかもしれない。

それでも動きのある映像を見るのには結構時間がかかった
STILL/MOTION 液晶絵画」展
2008年08月23日 ~ 2008年10月13日
東京都写真美術館

こうした動きのある作品はじっくり見るもの、なんとなく見続ければいいもの、そこにあることが楽しめればいいものに分かれるのかもしれない。


01gomi01森村泰昌「フェルメール研究」はじっくりと見る、(映像以外の展示物もあって)細部まで見るものの典型かな。

ビデオ自体はそんなに長い時間ではないけれど、一枚の絵から生まれ出てくる森村泰昌のストーリーがいい。
フェルメールらしい光はどうやって生まれてきたのか、その光の当て方、女性の動き、どれをとっても説得力がある。
ぜひ一度オリジナルを見てみたいものだ。

彼が作ったセットの中にはさりげなくカメラがおいてあったりして森村らしい楽しさがある。
フェルメールは未来から来たタイムトラベラーだ、彼の絵画の描き方は写真のようだという話があるのを思い出す。


一枚の絵画から広がる夢・・・・彼の夢を共有する時間がそこには生まれている。


なんとなく見続ければいいもの・・・実際にはこれがほとんどのような気がする。
サム・テイラーの時間軸に沿って腐りつつある果物、「スティルライフ」(迫力は「リトルデス」のほうがあったけれど・・・)
時間はかかる(時間がかかるから、ソファかなんかに座ってのんびりしているといいはずなんだけどなぁ)けれど、
イヴ・サスマン 「浮上するフェルガス」
チウ・アンション 「新山海経・二」
なんかはワイン片手に見たいなぁ・・・

そして、おしゃべりをしながら、本を読みながら、食事をしながら見たいのが

ジュリアン・オピー イヴニング・ドレスの女
千住博 水の森 
ミロスワフ・バウカ BlueGasEyes
(主張の強い順・・・)

ジュリアン・オビーは近代美術館で日本八景が展示されているし、「ジュリアン・オビー展」が水戸芸術館で2008年10月5日までやっている。見に行きたいけれど遠いからなぁ・・・

千住博は絵自体の感じがとてもよくて、正に液晶に描かれた絵画という感じ。調べてみると日本画家らしい。彼の作品も見てみたい。

ミロスワフ・バウカは発想の面白さ。ありふれたものにもう一度目を向けている感じ。そこには主張はあまり感じられないけれど楽しい。

彼を見ているうちに何かフラッシュで作ってみたくなったことは否定できないが、作る元気がないなぁ・・・・

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コメント

刺激になります。もういらしたのですね。
Cos.さんの文章 客観と主観のバランスが良いのかな? 細部までわかりやすくてクール、情報量が少なくないです。
人間、やはり知性って大切ですね(我が身を振り返って、痛切です…。。)

投稿: glide | 2008.09.20 17:44

液晶絵画は始まる前から関心があったのでさっさといってきてしまいました(笑)

文章をほめていただいてありがとうございます。
うまいわけじゃなく、ずっと書いているから慣れているだけなんじゃないかと思います。
あれこれはじめてもう10年以上・・・たぶんパソコン通信のころから考えると14年になるんじゃないかな。

長いだけで中身は相変わらずあれこれ書きなぐっているんですけどね∥>_<∥

投稿: Cos | 2008.09.21 01:04

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