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2008.05.19

ビオソフィア イカロスを夢見て

鳥類学者がイカロスを夢見ていたのかどうかはらないけれど、その鳥への思い入れはイカロスの名前を思い起こさせる。

昨日で終わってしまった
東京大学創立130周年記念特別展示
鳥のビオソフィア――山階コレクションへの誘い」展
会期末のぎりぎりになって行ってきた。

Img_8446

タイで作られた信仰の対象にもなっている鶏なのだそうだ。プラスチック製などの張りぼてではなく、コンクリート製だという。

会場に入ると真っ先に目に付くのが現代美術・・・プランクーシの「空間の鳥」・・・その姿はとりでもなければ羽でもないけれど、自由に空を飛び回る姿を感じさせる。
その瞬間に「博物館」から「鳥へのあこがれ」へ

最初の部屋には絶滅した鳥たちの遺物などが並び、ハンス・アルプの版画の詩集「われらの鳥たちについて」、レオナルド・ダビンチの「鳥の飛翔について」が飾ってある。

この部屋はまさに博物学とアートの出会い。

進んでいくと鳥たちの剥製がガラスケースに入って飾られている。
が、自由に飛ぶ鳥たちを箱の中にしまっているとはいえ、あたかも自由を思い出すかのように、高さを変え、間隔を変え・・・・彼らは本来自由であったのだ・・・・

なんといっても感動的だったのは赤で統一された「鳥類学者の部屋」床も壁も柔らかな感じのする布の赤。ちょっと暗い部屋の中にはたくさんの引き出しの着いたたんすがあり、本棚があり天井近くまで鳥の絵が飾られている。
ここは19世紀の鳥類学者の部屋、という想定なのかもしれない。
引き出しの中には仮剥製と呼ばれる体をまっすぐ細く伸ばしたかたちで剥製にされた鳥たちがぎっしりと並んでいる。この剥製たちはその美しさをめでられるためでなく、研究されるために並べられているのだ。

この部屋で過去の研究者に想いをはせるのはとても楽しかった。
何しろ、「鳥」の展示のはずなのにウエブスターの辞書までが展示してあるのである。
床からの高さのある書見台の上におかれた辞書・・・この重い辞書はこうやって使ったのかな。

そこから出ると真っ白な部屋。
そのコントラストも印象的だった。
しかも真っ白な部屋には家禽である鶏の展示。
これはガラスケースではなく、真っ白な棚に置かれている。
一番上では床までの高さでも足りない尾が真っ白な棚の最下団にまで流れている尾長鳥。
こうした家禽も保存が難しくなってきているのだという。

そして最後が博物学陳列場。
ここは今までの斬新な展示と違ってスタイルは昔ながらの科学博物館のような感じの展示。

Cosなどには馴染み深い展示でどこか心休まる。

今回の展示は博物学とアートの融合というだけではなく、

「鳥のビオソフィア――山階コレクションへの誘い」展 東京大学総合研究博物館.

展示デザインに関するミュージアム・テクノロジー(博物館工学)の研究成果も併せて公開します。自然誌と文化誌、学術標本とアートワークの新しい融合展示、モバイル・ミュージアムとしての展開が可能な実験的展示モジュール、レプリカの活用法、さらには空間構成、ライティング、グラフィックなど、ミュージアム展示における各種の先端的な試みを集大成します。

というだけあって展示がとても面白かった。
Img_8448_2


帰ろうとするとさっきの鳥たちが帰る人を名残惜しげ(?)に見ていた。

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