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2008.04.05

ソビエトと言う時代

イリヤ・カバコフ『世界図鑑』-絵本と原画-
2008年2月9日(土)-4月6日(日)
世田谷美術館

Img_7973


子どものころに見た懐かしい挿絵・・・なのかもしれない。
絵のイメージはとても懐かしいけれど、一つ一つの絵を覚えているわけではないので、カバコフの作品を見ていたのかどうかはわからない。

今のロシアがソビエトだったころ、芸術家に限らず多くの人たちが自分のやりたいことが出来なかった時代だった。
共産主義国家において自分の好きな絵を描くことも出来ず生活のために描いた子どもの絵本の挿絵。

「本の挿絵を描いたのは「私」ではなく「彼」だったのである。たとえ、「彼」が「私」の手で書いたとしても」と言う彼の言葉、「彼」とは編集者であり言い換えると国家権力であり、「挿絵画家の社会的役割」・・・自らの意思で自分の描きたいものを描くのではなく、編集者にいわれたとおりの挿絵を描いていく・・・生活の糧としての挿絵画家・・・

ここでは「非公式芸術家」と言う言葉があるくらいの国・・・

描かれた挿絵はいかにも共産主義の挿絵なのだがじっくり見ると結構シュールだったりする。
そこに彼の思想は生きてはこないのかもしれないけれど、「頑固な地平線」などはなかなか面白かった。
それぞれの本にはそれぞれのエピソードがつけられていて、どんなことを考えながらどんなことをしていたのかといったこともわかって面白い。

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