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2008.04.10

紅毛のまぼろし

つい先日、歴博で見てきた近世の展示に鎖国の中での長崎の貿易・・・中国、琉球、そしてオランダ。

その同じ時代、オランダと言う国を夢見てあこがれていた人たちがいる。
そしてその「あこがれていた人たち」にまたあこがれているひとたちも・・・

そういうオランダ人(紅毛人?)にあこがれていた江戸の人たち、
明治、大正、昭和になってからそういう時代を夢見た人たちの展示・・・

南蛮の夢、紅毛のまぼろし
府中市美術館で2008年5月11日まで

Img_8228

一番最初の展示が先代藩主伊達政宗によりメキシコとの公益や宣教師の派遣の依頼などのために派遣された支倉常長。
彼は任務を全うせずに失意のうちに帰国するとそこでは江戸幕府による禁教体制。
持ち帰った数々のものはすべて藩によって厳重に保管されて明治39年の「嘉永以前の西洋輸入品参考品展」間で日の目を見ることがなかったという。

長い間封印されてきた南蛮の記憶は明治末期、大正時代の人にとってはロマンに満ちたものだったのかもしれない。

支倉の絵、彼がわたった西欧の様子などの絵がそのころにいろいろと描かれたらしい。

仙台で長い間封印され続けた文化との接点が長崎にあった。

長崎では蘭学とともに絵だけではなく、版画の技法も日本の中に入ってきていた。

ちょうど今歴博のミニ企画でやっている「海を渡った漆器」と同じような螺鈿蒔絵花樹鳥文聖龕があったり、
阿蘭陀婦人や蘭人食事之図を描いたりしてる。歴史的な背景は歴博が面白いかも。

内容も重なる部分が多く、当時の日本の人たちからは隔絶された長崎出島の人たち・・・
彼らの世界にあこがれた江戸時代のごく一部の人たち
その人たちにあこがれたその後の人たち・・・

歴史と文化と芸術が密接に関連してくる・・・・

そして松本華羊の「伴天連お春」 大正5年頃。
実際には吉原の遊女朝妻であったと言われる。
キリシタンであったために処刑されることになったが、せめて桜を見てから刑に処されることを願った最後の姿なのだそうだが、なんとも切ないいい絵になっている。

長崎だけでオランダと交流のあった時代だからこそ伴天連として殉教・・・そうした時代に想いをはせるひと時だった。


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