定点観測(2008.03.31)
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基本的に本屋に行くとお財布を開かないときがすまないCosなので、なるべく行かないようにしているのだが、この前の金沢旅行で「能楽」に関心が出てきたので、
「やさしい能入門」とか
「誰にでもわかる能楽」とか
「能で退屈しないために」とか
といった本を探そうと思って本屋に行ったのだが・・・・・
買ったのはまず
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まあ、ケルト神話も好きだし円卓の騎士も子どものころに熱中した本だからまあいい・・・
ケルトと言う不思議な国もCosの子どものころからあこがれていた国だし・・・・
読み終わるかどうかは疑問だけど・・・_| ̄|●
次に手に取ったのは
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建てられたものはそのままの姿で長い間存在しているはずだから、いつ見ても同じように見えるはず。
建築物に対してはそんな風に感じることが多いのだけど、実際には
東京都庭園美術館「建築の記憶」では
建てられた地から動かすことのできない建築は、実際にそこを訪れない限り見ることはできません。また様々な理由により形を変えられてしまったり、時代の変化とともに失われてしまうこともあります。したがってわたしたちの建築体験の多くは写真によるものなのです。建築家の意図を的確に反映し、表現してくれる写真により、建築は多くの人々に共有され、歴史の中で普遍化されていきます。そして写真は、時として建築家自身も気づかなかった建築の新たな魅力を引き出してくれることもあります。
なのだそうだ。
建築物を見る、写真を見る、どっちかが主体ではなくその時代その時代に合わせた人の目をとらえていると言うことになるのかな。
どちらもCosにはよくわかっていない分野かもしれない。
「面白いのだろうか?」と疑問に思いながら会場に入ってショックを受けたのは明治初期に撮影された熊本城の写真。
お城の写真と言うと時代の違いはあっても立派な存在感のあるしっかりと立てられている感じのする写真しか見たことがなかったのだが、この熊本城は(記憶違いでなければ最初に撮られたお城の写真だと思うけれど)よく見ると荒れている。
かわらが外れていたり、窓がちゃんとなってなかったり・・・
きれいなもの、立派なもの(人)を撮っておこうというのがほとんどの中で、こんなお城の写真をとっていることがびっくりした。
これをとった人は何を考えてとったのだろう。
「立派なお城をとった」のだろうか。
それとも熊本城に思い入れがあったのだろうか。
たぶん、展示されていたのは最古の写真スタジオ冨重写真所ここに小さく出ている写真が展示されていたのではないかと思うけれど・・・
確かに立派に整備されたお城ではないけれど、その写真を見ているだけで逆にいろいろなことを考えさせられる。
そう思いながら他の写真を見ていると、今はきれいに整備されているところがかつてはどんな風に見えていたのかということも気になってくる。
知らない建築物はもちろんだけれど、知っている建築物を見るときにも自分の見たものとの違いを考えたり、親近感を覚えたり。
最後に見た鈴木理策の撮った「青森県立美術館」の写真。
厚く積もった雪の中の真っ白な建物の印象は強烈。
建築について | 青森県立美術館.
青森県立美術館は、隣の「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、設計されました。
なのだそうだ。
いつか必ず行きたいと思い続けている「三内丸山遺跡」、そのときには合わせてここも行ってみよう。
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桜の花が満開になるころ、ちょうどカタクリの花も満開になる。
えり好みをしなければ桜の花ならどこででも見られるので、今日は母のお供で城山かたくりの里へ。
前の日に調べてみるとちょうど満開で混雑すると言うことなので、怠け者のCosもがんばって早起きをして開園時間に合わせていくことにした。
開園時間をちょっとすぎたころに着いたのだが、駐車場にはかなり車も入っていたし、少なくない人がもう園内に入っていた。
残念ながら天気も曇りで、カタクリの花は下を向いてさびしげ・・・

もしかしたら、明日の雨が終わってからのほうがきれいなのかもしれないけれど、母も出歩くことが多いし、Cosも出かけることが多い(遊び歩いているとも言う)のでまあ、仕方ないかな。
カタクリの花、たくさん群生していても一つ一つの花はどこか哀しげ。
満開の桜のようにきそって咲いているわけでもなく、一つ一つの花が人におもねることなく孤高を保って咲いているかのようで、Cosは好きだ。
時間とともに曇ってはいても花が少しずつ開き始める。
それと同時に人もどんどん増えてきた。
こんな風に群生しているところでは横一列にカメラ小僧ならぬカメラおじさん、カメラおばさんが三脚と立派なレンズで一生懸命に写真を撮っている。
これぐらいしないといい写真は取れないんだろうなぁ・・・
一輪だけ咲いているかたくりは、時間とともに花びらが開いてくるけれど、その表情はやはり哀しい・・・
華やかに咲き誇っている桜とは対照的だけど、Cosにはこっちのほうがいいなぁ
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ちょっと間隔があいてしまったけれど、東山魁夷展の続き
小学生だったころの写生の時間に図工の先生が「緑といってもいろいろな緑がある」と言う話をしたのに感銘を受けて、絵の具をいろいろと混ぜ合わせて画用紙一面にいろんな緑を載せていったことがある。
先生は「なんだ?これは!」と怒ったのだが、Cosは写生そっちのけで緑にはどんな緑があるんだろうと実験してみたのだった・・・∥^O^∥
そんなCosにとっては東山魁夷の色は色の競演と言う感じがしてとても楽しい。
ここに見えている緑は見えているだけの色ではなく、実際にはあまりに微妙で写真にはでてこない色がたくさん隠れている。
そのいろいろな緑が幻想的な絵の深みを出しているのかもしれない。
こうやって見るとまるで黒で塗りつぶされたように見える背景、実際に見るとそこには黒で木々が描かれているのだ。
その微妙な黒はチラッと見ただけでは気がつかない。
気がつかないのだけれど、その見えない部分が写真とは違う絵のよさを作り出しているのかもしれない。
真っ暗な中に木々がある。
その木々は暗闇でしかないように思えるけれど、実際には暗闇ではなく、木々の作り出す闇・・・と言う感じだろうか。
繊細な色使い・・・「詩と旋律」・・・確かに。
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地方で一人で暮らしていた義理のいとこの納骨式が多磨墓地であった。
彼の親族は一番近いのがいとこ。
で、まず最初にみんなでお墓を探し回った・・・∥^O^∥
住所がわかっていても、地図を見ないで探すのは至難の業。
あっちこっちと歩き回って30分以上かかったんじゃないのかなぁ・・・
みんな一度はこのお墓に来たことがあるはずなのに・・・
ようやっとお墓が見つかって彼が所属していた牧師さんによる納骨式。
その後みんなで食事をしてお開きになったのだが・・・・
何しろ多磨墓地には親戚のお墓がいくつもあるので墓参りのはしご・・・・
Cosたちは自分たちの分だけしかお花を持ってこなかったけれど、いとこは山のようにお花を持ってきて、あっちにこっちにと配って歩いていた。
そして多磨墓地は満開の桜
お彼岸が終わったところだけど、墓参りをかねて花見に来ている人がすごく多かった。(墓参りに来ているのかどうかわからないけれど・・・)

多磨墓地のお墓は結構広々としている(写真はCosのうちのお墓じゃないです・・・)。向こうには桜も見えるし、行くと気持ちがいい。
(あぁ・・・いくと必ず草取りが待っているので、「きもちがいい」だけじゃすまないんだけど・・・)
が、ざっと片付けてお花を供えて、次のお墓・・・・
親戚がここに集まるのは誰かの納骨のときだから、このときとばかりにみんなでお互いのお墓の位置を確認しあうのだ。
こうやって親戚のお墓の位置を覚えておかないと・・・・∥^O^∥
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2008年3月29日から5月18日まで東京の国立近代美術館で行われている東山魁夷展。
この中で近代美術館がすごいと思ったのが、唐招提寺障壁画。
もともとふすまに書かれた絵だから展示するときにはそのふすまの部分を持ってきて展示する。
しかし、この絵は唐招提寺の置かれた部屋にあわせて描かれた絵なので本来持っている雰囲気とはかなり違ったのっぺりとしたもになりかねない。

以前、東京藝術大学で見た「金毘羅宮書院の美」もそのための工夫が随所になされていたけれど、その後四国の金刀比羅宮の本来の場所で見たものとはまるっきり違っていた。
そのときの印象は もういちど 書院の美.
応挙のトラのえも芸大で見たときと違ってホームグラウンドに帰ってきたかのような落ち着きとやさしさがって 「これが同じ絵なのか」と思うほど。
ちょうど芸大で展示にかかわった方がいらしていて、
「アクリルガラスで息が詰まっているかのように見えて、ガラスをはずしたとたんにトラがほっとしたように思えた」とのこと。
場所にあわせて作られたものはその場所においてみるのが一番だと言う言葉の通り、一つ一つの襖絵が本来の場所では描いた人の思い通りの効果を生み出している。
どうしてもどこかから持ってきて展示をするとなるとその雰囲気はすっかり変わってしまう。
襖絵は本来どっしりと落ち着いた広い畳の部屋に置かれて座った位置から見るものと思うのだが、なかなか美術館でその雰囲気を出すのは難しい。
今回の「東山魁夷展」ではその雰囲気を作り出すのに成功していたように思う。
といっても唐招提寺へ行ってみてきたわけではないから、本当に成功しているのかどうかはわからないけれど、帰りがけにスタッフの方に伺ったら「唐招提寺でよりずっといい展示になっていると思っています」おっしゃっていたほどだからスタッフの方たちも満足できるような展示だったのだろう。
この襖絵は2回に展示してあるのだが、階段を登って展示室に入るとまず気がつくのはそこの新しい畳のにおい。
このにおいであっという間に気持ちが「和室」になってしまう。
ひざぐらいの高さに畳があってその向こう側に絵があるのだが、さすがにたたみに座って鑑賞することは出来ないけれど、まるでお寺で絵を拝見しているような雰囲気がある。
ガラスもないから絵が生き生きとしている。
ひざぐらいの高さのところに台があってその上に畳がひかれその向こう側に「濤声」の一部が展示されている。
圧倒的な畳のにおいと絵に合わせて古びたイメージをかもし出している柱、
これはどれも近代美術館側で作ったのだという。
静かに、襖絵と対峙していろいろな思いをめぐらせることの出来た至福の時間。
写真を見てもわかるとおり、ここで静かに座って待っていれば、向こうから誰かがすっとふすまを開けてどなたかが出てきそうな雰囲気さえある。
その瞬間、それまで調和していた絵が二つに分かれて、そこから新しい時間が始まる・・・
そうした時間を想像することが不可能ではない展示になっていた。
こっちでは全部に畳がひかれているのではなく一部が板の間になっていた。
本来そうなのか、それとも全部にはひかなかっただけなのかはわからないけれど、(ちょっとピンボケではあるけれど)会場の雰囲気は伝わるのではないだろうか。
手前の柵のところに立つと見えるのは畳と壁と柱と襖絵。
普通に見ているだけなら、柱ごと持ってきたのかと思えるほど。
おそらく寺にいてみるのと遜色ないものが見えているのではないだろうか。
今回、プレビューに参加させてもらって一番ありがたかったのはこうした写真・・・美術展の雰囲気を直接伝えることの出来る写真を取らせてもらえたことかもしれない。
Cosなどは文章が決してうまいわけではないからどれほど言葉を尽くしてもその場の雰囲気を伝えることは難しい。
でも、こうやってあれこれ書いて一番書きたいのは、写真では伝わってこない実際の雰囲気、場所の雰囲気のよさだったりする。
Cosは写真もへたくそだからこの写真で絵を見ないで欲しいけれど、その展示の雰囲気の一端が伝わればとてもうれしい。
そうしてこういう機会を作ってくださった方々に感謝m∥_ _∥m
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今日という日だったから余計そう感じたのかもしれない・・・
抽選で当たったので夕方からのプレビューで見学してきた「東山魁夷展」
彼の緑や青の色使いがちょっと不思議な奥行きのあるような色に見えたし、以前から好きだったので大喜びで行ってみたのだが、さすがに100名限定のプレビューだけあって人も少なく1時間半と言う制限はあったもののじっくりと見てくることが出来た。
きっと明日のオープンからは混んでいるだろうなぁ・・・
以前はそんなに好きだと思わなかったのだけど、今回ぐっと来たのがこの白い馬のいる風景。

東山魁夷自身はこの馬を
東山にとって「心の願い、祈り」であるという白馬は、
幻想的な風景の中に馬がいることによっていろいろな感情が呼び覚まされるような気さえした。
彼の描く色はこうやって写真にしてしまうとその深さ、奥行きが見えてこないけれど、実際の絵の中ではどの青も単純な青でなく、どの緑も単純な緑ではない。
それがまた、近くて遠い幻想的な世界を現してせつなさをいっそう深めているような気がする。
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思ったより早い時間に帰宅できたので、今日も定点観測
もうすっかり満開?

今日はこれから「生誕100年 東山魁夷展」
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昼間アップした写真のところに今夜はお泊り。
写真の向きがおかしいので気になるけれど、アルバムに入った写真の向きを直す方法が分からないので、今日はこのままにするしかないのだ。
今日はそれなりに収穫もあったし、いいこともあったけれど、結構きつい一日だったのだ。
明日はいい日になりますように。
【追記】2008.03.27修正しました
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金沢21世紀美術館のレアンドロのプール。
こんな風に水面を見ていると大洋のきらめきと人の影で本当に水中にいるような気がしてくる。
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横浜美術館に行ったら当然「イサム・ノグチ」・・・
こんなにシンプルな形なのにCosをとらえて離さない「真夜中の太陽」
誰にでも作れそうな形なのにどうしてそんなにいいんだろう?
ここには何点かイサムの作品が展示されている。
真夜中の太陽ほどインパクトのある作品は他にないけれど、いかにも彼らしい作品が並ぶ。
他のところでも彼に会えるとうれしいけれど、横浜美術館に行く目的の一つがいつもこれ。
今回のコレクション展「見ることの楽しみ--見れば、見るほど--」にはエッシャーやエルンスト、好きな作家が何人も出ていて\∥^O^∥/
のんびりゆっくり見ていたら・・・あっという間に時間がすぎて他のところにはどこにもいけずに大急ぎで帰宅・・・
_| ̄|●
せっかく桜木町まで行ったのになぁ・・・
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「ゴス」といっても今流行のファッションとしてだけの「ゴス」ではなく、もともとはゴシック様式などのゴシックから生まれてきた言葉。
どちらかと言うとイメージとしてはいわゆるゴシック小説の持っているおどろおどろしたものを表現していると言う感じかな。

2008年3月26日まで横浜美術館で。
日本で「ゴス展」と言うだけあってゴスロリのかかわる展示もあったし、それはそれで面白かったけれど、なんといってもCosの一番の目的は束芋
この人の作品は巨大なスクリーンに何台ものプロジェクタを使って大きなひとつの映像を投影すると言う形がおおい。
今回は直径5mぐらい(かな?)の円形のスクリーンを天井から下げてそのスクリーンの中に入って上を見上げるかたち。
手の指が、足の指になり、無限に変形し続ける「ギニョる」
現実を離れて自分自身がどこか別のところに行ってしまったかのように感じる、その感覚が好きだ。
本人はそう感じていないのかもしれないけれど、ちょっとカフカの世界を具象化したような気がする。
(これはゴシック小説よりもずっと後の時代の小説だけど)
後の展示についてはゴスロリに関心がないのでほとんど期待しなかったんだけど、Dr.ラクラも面白かった。
古い肖像写真に手を入れて骸骨を書き込んだり、浮世絵に書き込んだり、昆虫を使って人の顔を表現したりの不気味さはジョージマクドナルドのリリス(今流行のエヴァのリリスじゃなくて、幻想文学。
古い図書室で本と本の間に挟まっていた一冊の薄い羊皮紙の本から始まるアダムの最初の妻にかかわる話。
あるいはC.S.ルイスの「沈別世界物語」の3部作の不気味さとも共通するものがある。
「イングリッド・ムワンギ・ロバート・ヒュッター」の映像。
立てられたスクリーンのほかに、床に敷き詰められた角砂糖に投影されている白い部屋の裸の赤ちゃん、ごくありふれたまだ動けない赤ちゃんが床の上にいるだけの映像なのだけれど、なんだかすごく不思議な印象があった。
立てられたスクリーンでは両側にそれぞれ異なった映像が投影されていて、それはそれで面白かったんだけど・・・
ゴスロリも(わざわざそのために横浜まで行こうとは思わないけれど)なかなか面白かった。
おそらくCosとは相容れない世界なんだろうけれど。
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子どものころ、Cosが大人になったときには宇宙ステーションが出来てみんなが自由に行き来が出来る世界が来ると思っていた。
それから考えるとまだまだ実現には時間がかかるけれどその一歩。
「きぼう」の設置が始まったことについて、土井さんは「実現まで20年。やっとここまで来たという気持ち。今後多くの飛行士が活躍できると思うので、がんばってほしい」と話した。
でもなぁ・・・・2001年には月でモノリスが見つかっているはずなのになぁ・・・
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いつかは行きたい美術館のひとつだった「金沢21世紀美術館」に行ってきた。
| 超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21 A 66) | |
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何よりもお金がない。行くことがあるとしても、夜行のバスで行って夜行のバスで帰ってくるような行きかたでないとまず無理だと思い続けてきた。それでも交通費だけで2万円近くかかる。
なかなか実行するだけの余裕もチャンスもないままだったのだが、
「金沢21世紀美術館に行く」と言う美術の好みがとてもよく似ている友達と一緒に互いの懸案だった金沢21世紀美術館に行くことにした。
それも飛行機で一泊2日の旅・・・・費用はバスで行ってくるのとほとんど変わらないのだ。
美術館に人と行くのはなかなか難しい。
美術の分野では好みと言うよりも感性が違う人と一緒に行くと結果的に「一人で来ればよかった」と思うことになりかねない。
「どうしても見たい」と言う内容でなければ別にそれはそれでかまわないのだが、ずっとあこがれ続けてきたところではやはり満足できるような見方をしたい。
それが一緒に体験できる友達がいると言うのは本当にありがたいことだ。
特に、「旅行」となると一人で行くと割高だからありがたいと言う面もあるのかもしれないが・・・
と言うわけで「金沢へ行く」ではなく、「金沢21世紀美術館に行く」・・・・
が、そこは珍道中・・・しょっぱなから寝坊したCos_| ̄|●
目が覚めたのがリムジンバスの出発する時間・・・・
前の晩に余計な物思いにふけって寝られなくなったのが敗因・・・
リムジンバスは道路を走るので事故があったときのことを考えると早めに出ないとと考えていたのが幸いして、まだ電車に乗っていっても間に合う時間。
当然荷物の再チェックなどをせずに一目散に駅へ。
途中で「遅れます」とメールをしたら「一台飛行機を遅らせようか?」とみんなにすっかり心配させてしまった。
が間に合う時間に無事に羽田に着いて他の人たちと合流。
とりあえずおにぎりを買って朝ごはん。
飛行機の中からはCosの好きな雪をかぶった山々が見えて来た。
雪山の世界・・・これも行ってみたいところのひとつ。・・・雪山のふところに抱かれたくなって・・・金沢なんかやめて飛び降りたくなってしまった(爆)
小松空港に着くと早く行きたくてまっしぐらに「特急金沢行き」のバスに・・・・・
金沢駅で乗り換えたバスで「香林坊」まで行ってからちょっと歩くのだが、この途中で午後予約してある能楽美術館を発見して、気はせいていたけれどにちょっと寄り道。
3時半からの体験イベントの予約を確認。
そのときに「安宅コレクション」のチケットを持ってくれば入館料が無料になることも聞いてみんな大喜び・・・・
美術館で体験教室に参加すると言うのに無料で済ませようというのだ・・・う~む・・・
が時計を見るとそろそろランチタイム・・・ロッカールームに荷物を置くと近くのレストランで昼食・・・・
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最初は 「荒野のグラフィズム:粟津潔展」へ。多彩な粟津潔の作品は好きなものもあれば好きじゃないものもあるけれど、全体としてはシルクスクリーンになっていたりポスターだったりする作品が好きだ。
中でも線で描かれた作品群はシュタイナーのフォルメルンにも似た感じがしている。まるで絵のバウムクーヘンのように一枚一枚を剥ぎ取っていってつなげたかのような感じ。
先日のテレビにも出ていた「ピアノ炎上」
テレビで見ていたときにはそんなにいいとは思わなかったけれど実際に21世紀美術館で昭和48年のものが上映されているのを見るとまるでピアノに対するレクイエムのような感じすらした。
燃えていくピアノと音は必ずしも同期していない。
音が映像を追いかけているから崩れ落ちてしまった後も燃えるピアノのかすかな音、鍵盤をたたく音が響き渡っている。
この「ピアノ炎上」がもう一度海岸で公演された。
中日新聞:炎上ピアノ 志賀で弾く 山下洋輔さん、あす :石川(CHUNICHI Web).
一九七三(昭和四十八)年、山下さんはグラフィックデザイナー粟津潔さんに頼まれ、粟津さん宅で消防士のヘルメットをかぶり燃えるピアノを演奏。その姿を粟津さんが16ミリカメラで収めた実験映像「ピアノ炎上」は、芸術作品として残された。
三十五年後の今年二月十七日、山下さんは21世紀美術館の関連企画「ピアノ再炎上」で当時の映像と共演。「だれもやらなかったある芸術表現を獲得したのではないか。一体何であったのか。これはもうあらためて確かめるしかない」との思いを抱いたという。
このときの映像
何も知らずに話だけを聞いたときにはピアノがかわいそうにも思えたのだが・・・
そして、Cosがほれてしまったのは「花札想」シリーズ。
なんともいえずにセクシーでしばらくの間その前から動けなくなってしまった。
このはがきが欲しいと思ったのだが、結局売ってなかったのが残念。
やっぱりすごい人だ。
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大阪から里帰りしてきていると言う安宅コレクション。
大阪へ行けばもっといい状態で見ることが出来るのがわかっていることもあって、あまり期待をしていなかったこともあるし、人があまりに多すぎたこともあるけれど、ざぁっと見ただけで終わってしまった。
せっかくやっているんだから見ていこうという気持ちと本拠地で見ればもっといいんだからという気持ちのせめぎあいだったのかも知れない。
でもやはり金沢21世紀美術館では現代美術がいいなぁ
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金沢21世紀美術館のスイミングプールは前にアップしているので、今回は「タレルの部屋」
このタレルの部屋と同じようなものは夏に行った香川の地中美術館にもあったけれど、こっちの方が部屋も広く天井も高くゆったりとした感じ。
四方の壁はベンチになっていてそこから空を見上げるようになっている。
ここは床暖房ならぬベンチ暖房になっていて、くりぬいてある天井から外気が入ってきて寒くても、おしりと背中は温かいように出来ているのだ。
ぼんやりと座って天井を眺めていると空では雲が同じように漂うように流れていく。
切り取られた空なんだけど、逆に切り取られることで、すぐそこにあるかのような気がしてくる。
何人かの人がいたけれど、声を出して話をするでもなく、みんなが空を見上げていた。
満ち足りた平和な空間。
金沢21世紀美術館は有料ゾーンは18:00までだけど無料ゾーンは22:00まで開いている。
「ナイト・ミュージアム」を楽しむことが出来るのだ。
無料ゾーンとはいえ、タレルの部屋が空いているかどうかは疑問だったし、そんなに星も出ていない夜だったので、空を見上げてもあまり面白くはなさそうに見えたけれど、どんな風に見えるのかちょっとのぞいてみることにした。
確かに星はほとんど見えなかったけれど、切り取られた夜空には明るく輝く月。
写真にしてしまうと小さな明かりにしか見えないけれど、実際にはもっと大きく感じたし、もっと身近に見えた。
真っ暗な空の中で輝く月。
いつもは手の届かない月がこのときばかりは手を伸ばせば届きそうなほどの近さだった。
本当に手が届いたらどんなにいいだろう・・・・
ここにいたのはCosたちだけ。
静かに歌っている友達の声だけが聞こえていた。
至福のひと時に感謝。
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金沢21世紀美術館の隣にある小さな能楽美術館。
ここに21世紀美術館を見ている途中で抜け出して見学し、その後また21世紀美術館に戻って18:00まで展示を楽しんだので、21世紀美術館の旅のひとつとして記事にしておこう。
なぜ中抜けで能楽美術館に行ったか・・・
第一、誰がどう考えたって「能楽」なんてCosとは無縁世界。
今までに一度しか見たことがなくて、当然のように面白いとは思わなかったんだから・・・・
が、金沢へ行ったらどこへ行こうなんていう話をしながらあっちこっち検索していたらこの能楽美術館を見つけた。
ここ数年、
「知らないもの、好きじゃないものであっても、ついでがあれば『よい』とされているものは積極的に見よう」
と思いながらあちこちを見ているので、もともと関心のない「能楽」も関心がないからこそ見ておきたいかもしれないと思ったのだ。
で、もう少し調べて見つけたのがこれ。
金沢能楽美術館「能楽体験」 3月のご案内能装束や能面、能楽の楽器などの体験ができます。
3月は2回しかやらないのに、そのうちの一回がCosたちが金沢へ行くその日。
一緒に行く友達に「こんなのがあるけどどう?」
と聞いてみたらいつの間にか友達がしっかり予約しておいてくれたのだ。
予約の取れた時間が3時半。それから30分ぐらいの予定で能装束を着たり楽器に触ってみたりすることになった。
実際に行ってみると21世紀美術館と敷地を接しているところにあったので、中抜けをして能体験をしてきたのだ。
時間になってCosたちが行くと通されたのは3回の研修室(のようなところ)ここで能の練習をしたりもするそうなのだ。
着せてもらったのはここに映っている衣装ではないけれど、同じような唐織の衣装。
(この写真に写っている方がいろいろと教えてくださったし、本当に親切にしていただいた。感謝m∥_ _∥m )
能の着付けは一人では出来ず、二人がかり。
実際の能の場合にも二人がかりで着せるのだと言う。着せてもらう本人はじっとたって待っているだけ。
普段の服の上から、袖のない巨大な半襟のような形をした白い下に着る着物(の一部)をまず身につけてから唐織の着物を着る。
この唐織は文様が最初から織り込んであってちょっと帯のような感じのする生地で二人がかりで、でも一本の紐だけで着せ付ける。
服装によって役柄が決まってくるけれど、ここではこの若い女性の形のみ。
さらに着付けがすんだら、能面をつける。
この能面に対してはつける前に一礼をしてからつけるのだそうだ。

部屋の反対側には4つの柱のある舞台を模してあって、そこで歩いてみたりもした。
どんな風に歩くのか、
能面にあいた小さな穴からどんな風に見て、どうやって行動するのかなんていう話も楽しく聞かせていただいた。
能装束は重く、視界が狭いので舞台も広く見えるのだという。
そして最後に小鼓、大鼓、大太鼓を実際にたたいてみた。
小鼓は締めてある紐を緩めたり引き絞ったりすることで音色が変わるし、
実際の大鼓は使う前に火であぶってから使い、一つの大鼓は2回ないし3回買い使うともはや使い物にならなくなるとか・・・だから小鼓よりもずっと甲高い音になる・・・不思議だ・・・
大太鼓は普通の打ち方のほかに返しを使って打つやり方(名前忘れた)があってなかなかたたくのは難しいとか・・・
いろいろな話をたくさん伺って「ありがとうございました」とお礼を言って時計を見たら・・・・・なんと1時間以上・・・
次の方がいらっしゃらなかったのでよかったけれど・・・・・本当にありがとうございました。
体験が終わったあとはゆっくりと館内を見学。
ちょうど「加賀宝生の名品選3」をやっていて、いろいろな能装束を見ることが出来た。
今、実際に見てきた唐織、刺繍・・・
いかに着たときにきれいに見せるのか・・・・いろいろな植物がすそに飾られているものもあったりしておもしろかった。
実際に着てみるとまた違った見方が出来て面白い。
さらに、一番大きな収穫は能の舞台のビデオを見ているとき・・・
どうやって歩いているのか、楽器はどうやって弾いているのか、
生の能舞台を見たくなってきてしまった。
この能体験は出来るスタッフが限られているので、なかなか回数を増やすことが出来ない上に、いつやるのかを決めることが出来るのも一ヶ月ぐらい前になるから、宣伝が行き届いていないのだそうだ。
金沢に行くことがあって、うまく時間が合えばお勧めの体験!
ゆっくりと能楽美術館を見た後でもう一度21世紀美術館に戻って見学!!
食事を済ませてさらに夜の21世紀美術館を見学!
この日は21世紀美術館とその周辺で一日を過ごしてとても楽しかった。
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