六本木クロッシング
友達に「いいよ」と言われて込んでいるのを覚悟で行った六本木の森美術館「六本木クロッシング」
(当然)好きでない作品もあったけれど、本当にいい作品が所狭しと並んでいた。
ゴミ箱から拾ってきたたくさんの金属を旋盤で磨き上げて作られた鋼鉄都市は榊忠のRPM-1200。
上からそして真ん中に入って周囲を見渡すことの出来る鋼鉄都市は照明によって昼になったり夜になったりする。
それを見ていると無機的なだが、どこか暖かさを感じる近未来の鋼鉄都市が浮かび上がってくるかのようだった。
「カトリーヌ」と言う女性のハリケーンを捕まえて閉じ込めて風船とお札を空中に舞わせた宇川直弘の「ハリケーン」
激しい風の向こうは(本当の)窓になっていて、風の向こうに平和な六本木が見えている。
自然の力のとりこになっているCosとしてはそこから逃れることがなかなか出来なかった。
そして四谷シモン。かわいいようにも見えてどこか不気味な人形たち。彼らの持つ不気味さがたまらなく好きだ。
見て想像したものと実際とがあまりに違っている中西信弘の34mmネガを24枚重ねて立体的に見せている作品はすべてが同じネガに焼かれていて実際の大きさがまるっきりわからないので、その映像(?)の持つ不思議さがとても面白かった。
この作品に刺激(と言うほどえらそうなものは作ってないけど)されてむげんを作らずにいられなかったのだ。
作りたいものとしてはこの中西信弘のような平面を重ねて立体に見せる、見る位置を変えるとその一枚一枚の平面のずれが見えてくるといったものかな。
田中偉一郎の「はと命名」が面白いという友達は多いのだけれど、Cosはこれはどこかで以前見ている。それもこんな小さな画面ではなくプロジェクタで投影された大きな画面で見た記憶があって、それに比べると今ひとつかな。
それにしてもこれはどこで見たんだろう?
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