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2008.01.14

岡本太郎美術館

かつて、「向ヶ丘遊園」といえば、子どものころから何回となく行った遊園地だった。
そんなに大騒ぎをするような乗り物はないけれど、バラ園があったりのんびりとした雰囲気の遊園地で、人も多くないから、ゆったりと遊ぶのにはちょうどいいところだったのだが、その「人の多くない」のが原因で結局つぶれてしまった。

今は生田緑地として川崎市の公園になっていてその一角には日本民家園があり、川崎市の青少年科学センター、そして岡本太郎美術館がある。

なぜか今まで行ってみようと言う気にはならなかった。「向ヶ丘遊園」と言うのはやはり子どものころから楽しかった場所と言うイメージが強いからかもしれない。

2008年1月14日までの「岡本太郎が見た50年」をついでに見るために何年かぶりに向ヶ丘遊園の駅で降りてかつての向ヶ丘遊園、今の生田緑地に向かった。

階段を登った一段と高くなったところに岡本太郎美術館はある。
おそらくここは観覧車のあった高台だろう。今は観覧車の代わりにシンボルタワーである「母の塔」がある。
Img_6762
かつては小さい子どもだけでなく、いろいろな年齢の人が楽しめた観覧車があったところに母の塔というのはそれなりの意味があるんだろうな。
登れないけれど・・・

Cosとしてはあの有名な太陽の塔よりもこっちのほうがずっと好きだ。必ずしも子どものほうを向いているようには見えないけれど、彼の作品にしては暖かい気がする。

夕方の母の塔・・・・なんとなくふさわしい。


必ずしも岡本太郎を好きというわけではなかったのだが、今回の常設展「真空と過密 - 岡本太郎の絵画空間」展は面白かった。
彼のシルクスクリーンの作品やあまり大きくない油彩にはいいものがたくさんあった。

万博公園の太陽の塔ははじめてみたときから(今も)好きになれずにいたそのイメージが強すぎて、食わず嫌いだったのかもしれない。

つい先日東京都現代美術館で見た明日の神話同じような好きになれない部分がある。

それがどこかはわからないけれど、彼がこれだけ有名になったのはそれだけのものを作っているのだということがすとんと納得できるものがたくさんあった。

また機会があったら、のんびりゆっくりと時を過ごしたい美術館のひとつかもしれない。

「岡本太郎が見た50年前の日本」については「続きを読む」からどうぞ。


岡本太郎美術館の企画展は「岡本太郎の見た50年前の日本」。
月刊誌の芸術新潮に連載された「芸術風土記」のための写真がずらっと並べられている。

おそらく雑誌に掲載されたものだけでなく、その時々に岡本太郎が撮った物を集めてあるのだろう。
目の前の写真は圧倒的な量だった。

写真のよしあしはいまだによくわかってないから、面白そうなものだけざっと見ておこうと思ったのだが予想以上に時間がかかってしまった。

回った土地ごとにそのときの様子が説明されているのだが、毎月各地を回って、そこから芸術あるいは芸術の萌芽を見つけ出すことの大変さを垣間見たような気がする。

秋田に回ったときにはなまはげを撮影してきたのだけれど、そのなまはげは有名どころのなまはげではなく(無名であるかどうかは別として)なまはげの本来持つ力・・・・だったと思うのだが・・・・を持っているものを探し出して撮影したという。

そのときの写真で面白いと思ったのはなまはげが子どもに向かっているところではなく、お神酒を目の前にいただいたところだったりする。

これをどんなことを考えながら撮ったんだろう?

四国では阿波踊りの中に入りながら写真を取りまくったという。

中に入っていかなければそんな写真は取れなかっただろう。

膨大な写真の中から面白そうなものをピックアップしていくと、何かしらのストーリーの見えてくる写真が印象に残る。
一枚の写真の前になって、その裏側にあるものを見ようとしている自分に気がつくのだ。

きっと自分の思いがストレートに相手に伝わるような写真、ストーリーが隠れているのが面白い写真なんだろうな。

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